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LINE上場決定!世界のメッセンジャー市場はどうなっている?

2016/06/22
投資調査部 榮 聡

7/15に東京、7/14にニューヨークでのダブル上場が決定したLINEが注目を集めています。LINEは無料でチャットと通話ができることが受けて、スマートフォンの普及とともに瞬く間に広がり社会のインフラになった感もあります。海外でもLINEと同じようなアプリが普及しています。今回は世界で人気のメッセンジャーアプリをご紹介いたします。LINEを考える上でもご参考にしていただけるでしょう。

<ポイント!>

グローバルではフェイスブックのアプリが圧倒的な存在

日本、中国、韓国では独自アプリが席巻

サービスの収益化はまちまち

図表1は、LINEと同様のメッセンジャーアプリの月間アクティブユーザー数による世界ランキングです。

世界で最も利用者数が多いメッセンジャーアプリは10億人が利用するワッツアップ(WhatsApp)です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、サービス発祥の米国で人気が高いほか、欧州や南米の多くの国で最も人気のあるアプリです。

同アプリは14年10月にフェイスブックが190億ドル(約2兆円)で買収しました。フェイスブックはランキング2位のフェイスブック メッセンジャー(同社のSNSと連動したアプリです)と合わせて、グローバルにこの分野で圧倒的な地位を占めていると言えます。

同社の主力事業はSNSの「フェイスブック」ですが、メッセンジャーはコミュニケーションの手段という意味で近い分野にあたるため、SNSの市場ポジションを盤石とする目的で巨額の資金を投入して傘下に収めたと考えられます。

その他でグローバルにユーザーが分布しているのは、現在はマイクロソフト傘下にある「スカイプ(Skype)」、楽天が14年3月に買収した「バイバー(Viber)」、ブラックベリー社の「BBM(ブラックベリーメッセンジャー)」などがあり、利用者数は1億人を超えています。

一方アジアでは、日本の「LINE」、中国の「QQモバイル」「ウィーチャット」、韓国の「カカオトーク」と国際的な展開はさほどでもなくとも、特定の国で市場シェアの高いサービスがあります。

メッセンジャーアプリの価値を見るには、ユーザー数が重要なのはもちろんですが、同時に利用率がトップ級の国があるかどうかも重要でしょう。周りの人が多く使うほどサービスの価値が高まる「ネットワーク効果」が顕著なサービスであり、周りの人が使っているから止められないという状況(サービスの「Stickiness(粘着性)」)があるかがポイントです。

その観点からは、ワッツアップと並んで、QQモバイル、ウィーチャット、LINE、カカオトークなども盤石な基盤をもつメッセンジャーアプリとして高く評価できるでしょう。

一方、グローバルの利用者が多くても、まとまって使っている国がない場合には、なんらかの拍子に類似サービスに流れる可能性があるため、評価は低くなりやすいと考えられます。

メッセンジャーアプリの収益化については、会社によってまちまちです。

「LINE」のNAVER、「QQモバイル」のテンセント、「カカオトーク」のカカオなどアジアの会社は、メッセンジャーサービスの周辺で、広告、デジタル・コンテンツ(スタンプの販売など)、ゲーム、関連アプリなどによって収益に結び付けることに積極的で、また、実際に成果もあがっています。

一方、ワッツアップ、フェイスブックメッセンジャー、スカイプ、バイバーなどでは直接収益に結び付ける動きは比較的少ないようです。インターネットやメッセンジャーアプリに対する考え方の違いが影響しているのかもしれません。ただ、これらのサービスでも今後は収益化を進めてくる可能性もあるでしょう。

図表1:世界で人気の高いメッセンジャーアプリのランキング

メッセンジャーアプリ サービス提供企業 月間アクティブユーザー数
(百万人)
主な
展開地域
利用率が
トップ級の国
ワッツアップ(WhatsApp) フェイスブック(FB) 1,000 16年2月 グローバル 欧州・南米
の国々
フェイスブック
メッセンジャー
フェイスブック(FB) 900 16年4月 グローバル 米国
QQモバイル テンセント(00700) 853 15年末 中国 中国
ウィーチャット(WeChat) テンセント(00700) 697 15年末 中国 中国
スカイプ(Skype) マイクロソフト(MSFT) 300 16年3月 グローバル
LINE NAVER(035420) 215 16年3月 日本・アジア 日本
バイバー(Viber) 楽天(4755) 100 14年2月 グローバル
ブラックベリー
メッセンジャー
ブラックベリー(BBRY) 100 14年10月 グローバル
テレグラム テレグラム(未上場) 100 16年2月 ロシア ロシア
カカオトーク カカオ(035720) 49 16年3月 韓国 韓国
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

では、図表1の銘柄からメッセンジャーアプリが事業の中心にある、または、主力事業と深い関係があると考えられる5銘柄について、以下でご紹介いたします。

フェイスブック(FB)、テンセント(00700)、NAVER(035420)は足元の業績も好調な優良銘柄で、投資先として有望でしょう。

一方、カカオ(035720)、ブラックベリー(BBRY)は業績反転の期待はありますがリスクが高く、一般向きの投資対象ではないかもしれません。

図表2:選択した5銘柄の時価総額

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
銘柄名 市場 米国(NASDAQ)
決算期 売上高(億ドル) (前年比) 純利益(億ドル) (前年比) EPS(ドル)
16.12予 260 45% 104 183% 3.58
17.12予 347 33% 138 32% 4.61
株価(6/21): 114.38ドル 予想PER(16.12期): 31.9倍
  • 世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「フェイスブック」を運営しています。月間アクティブユーザー数は16.5億人(16年3月末)に達し、2位企業の倍以上の規模を誇ります。広告媒体としての価値が高まりつつあると見られ、ユーザー当たり収入が16年1-3月期には前年同期比33%も増加して業績は絶好調です。
  • 今回取り上げたメッセンジャーアプリでは、世界最大の利用者数をもつワッツアップを14年10月に190億ドルで買収していますが、会社全体の利益に影響を及ぼすような収益化はまだ行われていません。このため経営指標の「月間アクティブユーザー数」にも含めていません。
  • ワッツアップは広告を載せないことをポリシーとしてきたことや、買収の主眼はSNSでの競合の芽を摘むことだったからかもしれません。いずれにしてもまだ収益化を追求できる事業があるという意味で、余裕があると言えるでしょう。
銘柄名 市場 香港(メインボード)
決算期 売上高(億人民元) (前年比) 純利益(億人民元) (前年比) EPS(人民元)
16.12予 1,400 36% 423 51% 4.47
17.12予 1,778 27% 541 28% 5.73
株価(6/21): 172.90HKドル 予想PER(16.12期): 32.9倍
  • 中国最大のインターネットポータルサイト「QQ.com」のほか、インスタントメッセンジャーの「QQ」、対話アプリの「ウィーチャット(微信)」、ゲームの「QQ Game」、SNSの「Qzone」、オンライン決済の「Tenpay」などのサービスを提供します。
  • 売上構成比は、ゲームが55%、ソーシャルメディア(デジタル・コンテンツの購入やQQの会費など)が23%、広告が17%、その他が5%です。グーグルやフェイスブックなどと比べて、コンテンツ収入が大きく、広告収入の比率が小さいのが特徴です。
  • 利用者数の増加を背景に高成長が続いています。16年1-3月期は、売上・営業利益とも前年同期比43%増でした。主要サービスの月間ユーザー数は、前年同期比QQが5%増、Qzoneが同3%増と落ち着いていますが、ウィーチャットは同39%増と高い伸びが続いています。

※注:予想PERは人民元建てのEPSを1.177(香港ドル/人民元)で香港ドルに換算して計算しています。

銘柄名 市場 韓国(KOSPI)
決算期 売上高(10億ウォン) (前年比) 純利益(10億ウォン) (前年比) EPS(ウォン)
16.12予 3,945 21% 751 45% 23,288
17.12予 4,523 15% 982 31% 30,672
株価(6/21): 697,000ウォン 予想PER(16.12期): 29.9倍
  • 韓国最大のインターネットポータルの運営会社で、日米で7月に上場予定のLINE株式会社の親会社であることから注目されています。「LINE」は同社の日本法人が開発したアプリで、同社が日本法人株式の100%を保有しています。
  • 韓国では検索ポータルの「Naver」、子供向けポータルの「Jr. Naver」などを運営しています。同社の韓国ネット検索シェアは77%で、2位Daumの20%に大差を付けています(15年)。なお、韓国は中国、ロシアとともに検索シェアでGoogleがトップでない世界でも数少ない国の一つです。
  • 15年の売上構成比は、項目別に広告収入が71%、コンテンツが26%、その他が2%で、地域別には韓国67%、日本32%、その他1%となっています。15年は、韓国売上が13%増、日本売上が25%増といずれも高い伸びを記録しています。16年1-3月期も、韓国のモバイル広告収入の大幅増加が牽引して売上は前年同期比27%増、営業利益は同32%増と好調です。
銘柄名 市場 韓国(KOSDAQ)
決算期 売上高(10億ウォン) (前年比) 純利益(10億ウォン) (前年比) EPS(ウォン)
16.12予 1,411 51% 135 78% 1,979
17.12予 1,779 26% 223 66% 3,192
株価(6/21): 93,800ウォン 予想PER(16.12期): 47.4倍
  • 95年にダウム・コミュニケーションズとして創業した韓国のインターネット企業です。99年11月にKOSDAQ上場、14年10月にカカオと合併して、後に社名を「カカオ」に変更しています。メッセージサービスの「カカオトーク」のほか、インターネットポータルの「Daum」、オンラインコミュニティの「ダウムカフェ」、メールの「ハンメール」などのサービスを擁します。
  • 業績は15年1-3月期から16年1-3月期にかけて伸び悩みとなっています。16年1-3月期は広告収入の減少をEコマースの増加などでカバーして売上は前年同期比4%増としましたが、営業利益は48%減と不振でした。
  • 韓国のスマホ保有者の97%以上が使用する「カカオトーク」から収益サービスに繋げられるかがポイントになりそうです。昨年12月に同サービス内で新しい広告商品(各種広告キャンペーンに利用者が参加するとバーチャルコインが貰えるもの)を導入しており成否が注目されます。
銘柄名 市場 米国(NASDAQ)
決算期 売上高(億ドル) (前年比) 純利益(億ドル) (前年比) EPS(ドル)
16.12予 18.1 -16% -1.68 赤字転換 -0.31
17.12予 16.9 -7% -1.79 赤字拡大 -0.32
株価(6/21): 7.05ドル 予想PER(17.2期): -倍
  • スマートフォンのブラックベリーを製造・販売するカナダの会社でかつてのリサーチ・イン・モーションから社名変更しています。スマホ市場の競争激化を受けて売上はピーク時(11年2月期に199億ドル)の10分の1まで縮小、今期・来期とも赤字予想と業績は厳しい状況が続いています。
  • ただ、同社の端末は企業ぐるみで採用されることも多かったことから窺えるように、セキュリティ面で企業からの信頼が厚く、モバイル分野を中心に企業向けソフトウェアを主力事業として生き残っていく可能性が期待されています。その中では今回取り上げたBBM(ブラックベリーメッセンジャー)も事業要素の重要な部分を構成していくと見込まれます。
  • 16年2-5月期決算発表は6/23発表予定です。
  • ※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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