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2019-09-17 17:31:31

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FANGを点検!フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベットの2016年はどうなる?

2016/1/6

2015年の米国株式市場は市場平均(S&P500指数)が前年比で横ばいにとどまる中、最近は「FANG(ファング)」とまとめて呼ばれることも多い、フェイスブック(F)、アマゾン ドットコム(A)、ネットフリックス(N)、アルファベット(旧グーグル)(G)の株価上昇が目立ちました。

これらの銘柄について、【1】基本的な注目点、【2】2015年上昇の個別要因、【3】予想EPSの修正動向、の3点をチェックした上で、【4】2016年はどうなるのか?について考えてみました。

検討の結果、2016年の株価動向に期待が持てるのは、フェイスブック、グーグル、アマゾン、ネットフリックスの順と考えられます。尚、FANG銘柄同様にインターネットのグローバルでカテゴリートップながら、2015年はFANGのようには上がらなかったリンクトインも併せてご紹介いたします。

図表1:言及銘柄リスト

銘柄 株価(1/4) 52週高値 52週安値
フェイスブック(FB) 102.22ドル 110.65ドル 72.00ドル
アマゾン ドットコム(AMZN) 636.99ドル 696.44ドル 285.25ドル
ネットフリックス(NFLX) 109.96ドル 133.27ドル 45.26ドル
アルファベット(旧グーグル)(GOOG) 741.84ドル 779.98ドル 486.22ドル
リンクトイン(LNKD) 225.55ドル 276.18ドル 165.57ドル

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1

FANGが席巻した2015年の米株式市場

2015年の米株式市場は市場平均のS&P500指数が前年比横ばい(-0.7%)となる中、最近は「FANG」(ファング)としてまとめて呼ばれることも多くなった、フェイスブック(F)、アマゾン ドットコム(A)、ネットフリックス(N)、アルファベット(旧グーグル)(G)の株価上昇が目立ちました(図表2)。

S&P500指数採用銘柄の上昇率トップは134%のネットフリックスで、2位が118%のアマゾン、アルファベットは45%、フェイスブックも34%の上昇となりました。

これらの銘柄が物色された背景として、米国企業の業績が全体として停滞していたということがあげられます。図表3の通り、S&P500指数の実績EPSはドル高や新興国経済の減速を受けて14年の7-9月期をピークに停滞感が強い動きとなりました。

このような環境の中で個別要因で売上・利益の成長率が高い企業の「希少性」が高まり、同様の性質をもつ銘柄の相対的な価値が上昇したと考えられます。これはFANG銘柄に共通した株価上昇要因ですが、これに加えて各社にそれぞれ異なる個別の株価上昇要因があったと見られます。

さて、FANG銘柄の2016年はどうなるのでしょうか?

各銘柄について、【1】基本的な注目点、【2】2015年上昇の個別要因、【3】予想EPSの修正動向、の3点をチェックした上で、【4】2016年はどうなるのか?について考えてみました。

図表2:2015年の米株式市場を席巻したFANG

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:FANGが輝いた背景には企業業績の停滞が・・・

  • 注:S&P500指数のEPS推移、白抜きはコンセンサス予想です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

FANGの株価上昇要因、EPSの動向をチェックして2016年を占う

下掲の検討結果として、2016年の株価動向に期待が持てるのは、フェイスブック、グーグル、アマゾン、ネットフリックスの順と考えられます。

フェイスブックは株価とEPSが概ね連動していること、グーグルは新規事業の収益に関する不透明感払拭でPERのディスカウントに縮小の余地があると見られることから、依然として上昇の期待が高いと考えます。

アマゾンは株価上昇の要因となったクラウド事業の織り込みが進んだと見られる一方、株価とEPSの動きに乖離が見られること(PERが拡大した)、ネットフリックスは株価が上昇する中でもEPSの下方修正が続いているため、ある程度スピード調整が必要と見られます。

尚、FANG銘柄同様にインターネットのグローバルカテゴリートップのリンクトインも併せてご紹介いたします。同社株は2015年には上昇しませんでしたが、2016年に期待する見方があります。

銘柄コード 業種 インターネット  SNS

決算期

売上高(億ドル)  (前年比)

純利益(億ドル)  (前年比)

EPS(ドル)

15.12予
175
40%
62
112%
2.17
16.12予
241
38%
84
36%
2.87
17.12予
318
32%
109
30%
3.77
株価(1/4): 102.22 ドル 予想PER(16.12期): 35.6倍

【1】基本的な注目点

  • 世界のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で圧倒的なシェアを占め、2位以下の企業に大差を付けています。ソーシャルメディアでは「ネットワーク効果」(加入者が増えるほど利用する便益が増すこと)が働きやすく、同社に追いつくことは難しくなっています。この地位をテコにネット広告市場でのシェア拡大が続いています。
  • ソーシャルメディアのコンサルティング企業「We Are Social」の調査(15年1月発表)によると、グローバルに展開している(中国を除く)ソーシャルメディアの利用者数で、フェイスブックは1位「Facebook」の13.7億人、2位「What's app」(フェイスブックが14年に買収)の6.0億人、3位「Facebook Messenger」の5.0億人と独占しており、2番手となる「Google+」の3.4億人に大差をつけています。
  • 尚、中国のソーシャル・メディアでは、「QQ」(中国版メッセンジャー)の8.3億人、「Qzone」(ブログサービス)の6.3億人、「WeChat」(中国版ライン)の4.7億人とテンセントが上位を独占しています。

【2】2015年上昇の個別要因

  • ドル高がネガティブに影響する中でも売上の前年同期比伸び率は1-3月期42%増、4-6月期39%増、7-9月期41%増と高い伸びが維持され、また、ネット広告市場でのシェア拡大が確認されました。
  • 特に7-9月期決算発表で、「Facebook」サービスでの動画視聴が増えていること(1日の視聴延べ人数が前年の10億人から80億人へ増加)が好感されました。

【3】予想EPSの修正動向

  • 図表4の通り、同社の場合概ね株価とEPSが連動していることが確認できます。

【4】2016年はどうなるのか?

  • 同社のEPSは、16年は2.87ドル、17年は3.77ドルへの増加が見込まれています。16年半ばには、両年の平均である3.3ドル辺りを基に評価されることが見込まれます。その場合のPERは31倍程度ですので、売上が3割以上伸びている企業としては妥当な水準でしょう。
  • このため、EPSの上昇に沿って株価が上昇してく可能性が高いと見られます。FANGの中では2016年に最も期待できる銘柄と言えそうです。

図表4:フェイスブックの株価(白、左軸)と16年予想EPS(赤、右軸)

銘柄コード 業種 インターネット ネット通販

決算期

売上高(億ドル)  (前年比)

純利益(億ドル)  (前年比)

EPS(ドル)

15.12予
1,072
20%
29
-1322%
5.74
16.12予
1,295
21%
50
71%
9.99
17.12予
1,554
20%
75
49%
15.70
株価(1/4): 636.99 ドル 予想PER(16.12期): 63.8倍

【1】基本的な注目点

  • 国際展開しているeコマース企業として世界トップの地位を保持しています。主力の米国で圧倒的なトップシェアを持つほか、ドイツ、イギリス、日本など主な進出先で高い市場シェアを有します。対抗しうる企業としては、中国のeコマースで高シェアのアリババがありますが、国際展開のスピードはなかなか上がりません。
  • ネット通販は物流拠点が必要なため、サーバー上で国境を越えることができるフェイスブックのSNS、グーグルのネット検索のように一気に世界を制覇することはできません。しかし、物流拠点が必要な分、一度シェアを取った市場では、それを維持しやすいと言えるでしょう。

【2】2015年上昇の個別要因

  • 15年1-3月期決算発表で、同社のクラウド事業であるアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の収益を分別開示したことが最大の株価上昇要因と見られます。
  • 同事業が最初に注目されたのは、13年に米中央情報局(CIA)のウェブホストでIBMに競り勝ったというニュースです。CIAのウェブホストは価格の安さだけで獲得できるはずもなく、ネット通販のついでにやっている事業の域を超えているのではと注目されました。
  • 15年4月に開示されたAWSの売上は年率50億ドル超、営業利益率が16%超になっていることが開示されました。さらに、同事業の売上成長率が1-3月期の前年同期比49%増から、4-6月期の同81%増、7-9月期の同78%増へ加速したことから、1年を通じて株価を押し上げる要因となりました。

【3】予想EPSの修正動向

  • 図表5の通り16年の予想EPSは4月に5ドルまで下がりましたが、上記のAWSの分別開示と北米事業の利益増加により、年末には10ドル近くまで上方修正されています。株価は15年に2.1倍になりましたが、EPSの動きである程度説明がつくと言えるでしょう。

【4】2016年はどうなるのか?

  • AWS事業の成長についてはかなり織り込みが進んだと見られ、今後は株価の上昇モメンタムは低下すると考えられます。EPSの上方修正以上に株価が上昇していることから、ある程度値固めの期間も必要でしょう。
  • 今後の注目点は、本業のネット通販事業で売上が加速するか(さらなる加速は難しいかもしれません)、利益を出してくるか(同社の歴史からすると何とも言えないというのが正直なところです)、「アマゾン プライム」の展開となるでしょう。

図表5:アマゾン ドットコムの株価(白、左軸)と16年予想EPS(赤、右軸)

銘柄コード 業種 インターネット オンデマンド動画

決算期

売上高(億ドル)  (前年比)

純利益(億ドル)  (前年比)

EPS(ドル)

15.12予
68
23%
1
-46%
0.36
16.12予
87
28%
2
43%
0.46
17.12予
109
25%
6
173%
1.45
株価(1/4): 109.96 ドル 予想PER(16.12期): 239.0倍

【1】基本的な注目点

  • オンデマンドで映画・ドラマなどの動画コンテンツをネット配信する事業を世界で展開、そのトップを走っていることが注目点です。米国では月額約8〜10ドルとケーブルTVに比べての料金の安さやパソコン、モバイル機器などの複数端末で視聴できる便利さが受けて加入者数が爆発的に増え、15年9月末の世界加入者数は6,917万人(うち米国が4,318万人)になっています。15年9月には日本でもサービスを始めました。
  • FANGの他の3社は各カテゴリーの勝者(既に勝負がついている)と言ってよいと思いますが、ネットフリックスについては市場の歴史が浅く勝者とは決めきれないところがあります。競合サービスとして、アマゾンの「プライム・ビデオ」、加入者が9百万人の「Hulu」(コムキャスト、21世紀フォックス、ウォルト ディズニーが株主)、15年4月にサービスを開始した「HBO NOW」(タイム ワーナーが株主)などがあります。

【2】2015年上昇の個別要因

  • 四半期毎の加入者増加数が、14年の平均12.6百万人に対して、15年1-3月期13.9百万人、4-6月期15.5百万人、7-9月期16.1百万人と15年に入って加速したことが要因と見られます。米国内は毎四半期6百万人前後の増加が続く中、海外の加入者増が加速を牽引しました。

【3】予想EPSの修正動向

  • 自社制作しているコンテンツの制作費用や事業展開の先行投資が嵩んで利益は下方修正が続いています。

【4】2016年はどうなるのか?

  • 加入者の増加が加速したとは言え、予想利益が下方修正を続ける中で株価が上がり続けるわけにもいかず、一旦スピード調整も必要と見られます。
  • 強気の見方として、ジム・クレイマーは同社事業の将来性(つまり、動画のオンデマンド配信の世界チャンピオンになった場合)と比較して現在の時価総額は小さ過ぎる可能性があるとしています(15/8/28のCNBC「マッド・マネー」での発言)。当面は利食いを警戒すべきとしていますが、中長期の強気スタンスは変わらないようです(16/1/4の「マッド・マネー」での発言)。

図表6:ネットフリックスの株価(白、左軸)と16年予想EPS(赤、右軸)

銘柄コード 業種 インターネット ネット検索

決算期

売上高(億ドル)  (前年比)

純利益(億ドル)  (前年比)

EPS(ドル)

15.12予
603
-9%
201
39%
28.99
16.12予
703
17%
239
19%
34.26
17.12予
814
16%
280
17%
39.85
株価(1/4): 741.84 ドル 予想PER(16.12期): 21.7倍

【1】基本的な注目点

  • 検索連動型広告のグローバルトップ企業です。ネット検索件数のシェアは、米国で60%以上、中国語圏、韓国、ロシアを除いた各国でシェアトップを保持、グローバルでも6割以上を確保していると見られます。2位のマイクロソフトによる「Bing」に3倍以上の差をつけています。
  • 検索連動型広告は、ネットでの検索キーワードに関連した広告を掲載するもので、クリックされると当社の収入になります。

【2】2015年上昇の個別要因

  • 5月末に最高財務責任者(CFO)がウォール街出身のポラット氏に交替し、4-6月期決算の説明会で「費用管理の強化」と「株主還元を検討する」を打ち出したことが株価上昇のきっかけでした。7-9月期決算発表では実際に、費用抑制の効果が出ていることが確認され、また、同社初の51億ドルの自社株買いが発表されて株価上昇にはずみがつきました。
  • 同社の新規事業は、自動運転自動車、ロボット、家庭のIoTなど次世代の成長を牽引すると期待できるものの、各事業にどれくらい投資されて、収支がどうなっているのか不明であることに不安をもつ機関投資家が多かったと言われます。これを背景に同社の株価収益率(PER)は売上・利益の成長度合いに対してディスカウントになっていました。しかし、新CFOの就任で管理が強まるとの期待が高まり、ディスカウントが縮小(例えば、PER18倍までしか買われなかった株価がPER22倍まで買われるようになる)してきたというのが株価上昇の要因です。

【3】予想EPSの修正動向

  • 同社のEPSは15年の底値から5%程度しか上方修正されていません。株価は15年に45%上昇していますから、株価の上昇は(2)で説明した通り、不透明感払拭によるPERのディスカウントの縮小と考えられます。

【4】2016年はどうなるのか?

  • まず、注目されるのが1月下旬に予定されている15年10-12月期決算発表で、持株会社のアルファベットの下、グーグル事業と新規事業の収支が始めて分別開示される予定です。
  • 10%台半ばの売上・利益成長に対して今期予想PERが22倍ですので、依然としてディスカウントが残っている可能性が高いと見られ、開示内容によっては上昇余地がありそうです。

図表7:アルファベットの株価(白、左軸)と16年予想EPS(赤、右軸)

銘柄コード 業種 インターネット ビジネス特化型SNS

決算期

売上高(億ドル)  (前年比)

純利益(億ドル)  (前年比)

EPS(ドル)

15.12予
29.9
35%
3.5
黒転
2.68
16.12予
39.0
30%
5.1
46%
3.78
17.12予
49.1
26%
7.1
39%
5.32
株価(1/4): 225.55 ドル 予想PER(16.12期): 59.7倍

【1】基本的な注目点

  • ビジネス特化型のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、グローバルトップの企業です。利用者がビジネス専用のプロフィールを作成して、ビジネス上の繋がりを広げることができるサービスで、フェイスブックのSNSとは異なる市場と考えられます。累計登録者数は15年9月末に3億9,600万人に達しています。
  • 他のインターネットメディア企業と違って、収入の主な部分は企業が採用のツールとして使う場合の手数料、個人ユーザーがプレミアムサービスを使う場合の手数料などが占め、広告収入に頼る比率は高くありません。

【2】2015年上昇の個別要因

  • 同社株は、大幅に上昇したFANG銘柄と違って2015年は-2.0%に終わりました。

【3】予想EPSの修正動向

  • 1-3月期決算時に出した4-6月期の会社ガイダンスが弱かったことから一時大幅な下方修正となりましたが、4-6月期、7-9月期の実績は市場予想を上回り、年初の水準までかなりの部分を戻しています。株価が上昇しなかった要因も、EPS予想の下方修正のショックが大きかったと見られます。

【4】2016年はどうなるのか?

  • 同社株は安定した高成長を受けてPERは高水準まで買われており、時間の経過によりEPSが上昇してくるのを待っている状態と考えます。1年間株価が休んだことで株価上昇の可能性はその分高まったと言えそうです。
  • アナリストによるターゲット株価の平均は281ドル(ブルームバーグ集計、1/4時点)で、現値からの乖離は24%となります。

図表8:リンクトインの株価(白、左軸)と16年予想EPS(赤、右軸)

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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