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2019-06-18 14:01:07

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超一流のバリュー投資家はいま何をもっているのか?

2015/10/14

著名投資家のポートフォリオ研究シリーズ第2弾として、バリュー投資で有名な米「ハリス・アソシエイツ」を取り上げます。「ハリス・アソシエイツ」は、外国株運用で「ファンド・オブ・ザ・ディケード」(10年間を評価対象とした賞)を獲得するなど、評価の高い運用会社です。過去半年の米株式市場では成長企業の株価上昇が目立ちましたが、直近の株価反発局面では年初来の下落率が大きいエネルギー、素材が大きく戻すなど、物色の流れが変化する兆しも感じられます。物色がバリュー重視に変わっていく可能性に備えて、今回はバリュー投資で有名な同社のポートフォリオを参考にしたいと思います。同ポートフォリオから注目できる企業を5銘柄ピックアップしてご紹介しています。

銘柄 株価(10/13) 52週高値 52週安値
ウェルズ ファーゴ(WFC) 51.86ドル 58.76ドル 46.44ドル
アマゾン ドット コム(AMZN) 548.90ドル 580.57ドル 284.00ドル
インテル(INTC) 32.04ドル 37.90ドル 24.87ドル
ユニオン パシフィック(UNP) 93.80ドル 124.52ドル 79.31ドル
WW グレインジャー(GWW) 222.68ドル 261.56ドル 194.42ドル
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  超一流のバリュー投資家「ハリス・アソシエイツ」

著名投資家のポートフォリオ研究シリーズ第2弾として、バリュー投資で高い評価を得ている米「ハリス・アソシエイツ」を取り上げます。シリーズ第1弾の「リーマンショックで大儲けしたデビッド・テッパーはいま何をもっているのか?」は多くのアクセスをいただきました。

「ハリス・アソシエイツ」の名前はあまり知られていないと思いますが、日本で販売されている複数の外国株式投資信託で運用代行を行っている運用会社です。代表的なものは、当社でも取り扱う『朝日Nvestグローバル バリュー株オープン』です。

同ファンドは、図表1のように平均を上回る投資成果をあげ、モーニングスターの国際株式部門で2013年の「ファンド・オブ・ザ・ディケード」、また、2015年にも「リッパー・ファンド・アワード・ジャパン」の株式型・グローバル(除く日本)部門で最優秀ファンド賞を受賞しています。10年を評価期間とする価値ある賞を相次いで受賞しており、同社の運用力の高さが窺えます。

尚、ご参考に同社の投資哲学をWEBサイトより翻訳して以下に掲載しています(図表2)。

図表1:『朝日Nvestグローバル バリュー株オープン』のトータルリターン(10/9現在)

  6ヵ月 1年 3年
(年率)
5年
(年率)
設定来
(累計)
同ファンド -14.26% -1.62% 24.29% 14.45% 338.07%
カテゴリ平均 -16.28% -10.43% 15.09% 8.87% -
  • 注:トータルリターンは、一定期間内にファンドへの投資から得られる総合収益のことです。値上り益だけではなく、分配金も加味して算出されます。分配金(1万口あたり、課税前)を再投資したものと仮定して算出しています。売買の際の手数料は考慮しておりません。3年・5年の指数は年率換算となります。設定日は2000/3/24です。
  • ※当社WEBサイトのデータをもとにSBI証券が作成

図表2:ハリス・アソシエイツの投資哲学

投資哲学

われわれは、

ー、強い事業基盤と株主重視が証明されている経営者を擁し、著しい安値がついている企業を探し出すバリュー投資家だ。

ー、 本質価値を大きく下回る価格で企業を買うことは、大きな利益の可能性を追求しながらもリスクを最小化すると考える。

ー、 すべての株式購入を、単に株券を買うのではなく事業の一部を買うかのように見なす。

ー、 効率的な経営を行い、キャッシュフローに気を配り、資金を賢く配分することにより、事業の長期的価値を最大化する経営者を探し求める。

ー、 企業の株価は時間をかけて上昇し本質的価値を反映していくと考える、我慢強い投資家だ。

ー、 組入れ可能とする銘柄のリストを短く維持することにより集中度の高いポートフォリオを作る。

ー、われわれが顧客のために組成するポートフォリオにより、われわれの最良のアイデアが投資パフォーマンスに意味のあるインパクトをもたらすと信じる。

  • ※ハリス・アソシエイツのWEBサイトをもとにSBI証券が作成
2

  バリュー重視の「ハリス・アソシエイツ」を取り上げる意味

同社を取り上げる理由として、もちろん優秀な運用会社であることが一番ですが、相場の物色傾向の変化に備えるという意味があります。

過去半年のS&P500指数大型株の上昇率上位は、アマゾン44%、ナイキ27%、スターバックス25%、アルファベット24%、モンデリーズ20%、フェイスブック15%などで、成長性が高く、かつ、PERも高い銘柄の上昇率が高い傾向がありました。

世界・米国ともに経済成長率の見通しが下方修正されるなか、「成長性が高い」ことの希少価値が高まり、成長企業が買われてきたと解釈できます。中国経済の減速が続くなか、このような傾向はいましばらく続きそうです。

しかし、ここ数週間の米株式市場では、民主党の大統領選候補クリントン氏の発言でバイオ株が一気に崩れたり、9/29からの相場反発局面では年初来で下落率の大きいエネルギーや素材セクターが大幅に反発するなど、物色傾向が変化する兆しも感じられます。

株式市場の物色が今後バリュー重視に変わっていく可能性に備えて、バリュー重視の投資家がどんな銘柄を保有しているか見ておくことには意味があると考えます。

5

  「ハリス・アソシエイツ」の米国株ポートフォリオ

今回取り上げるのは(1)でご紹介した外国株ファンドではありませんが、同じ投資哲学で運用されている米国株のポートフォリオです。

まず、業種のウェイトですが、オーバーウェイト(市場平均より多く保有)しているのは、金融、一般消費財・サービス、資本財・サービス、素材など景気敏感セクターです。一方、アンダーウェイト(市場平均より少なく保有)しているのは、ヘルスケア、生活必需品などを中心に、景気感応度の低いディフェンシブと言われるセクターです。

ここ数年世界景気はやや停滞した状態が続いており、株式市場ではディフェンシブなセクターが買い進まれ、景気敏感セクターへの物色は抑制される傾向にありました。しかし、同社ではそのような動きが行き過ぎており、ディフェンシブセクターが割高に買われ、景気敏感セクターが割安に放置されていると判断しているのではないかと見られます。

今後、株式市場の物色がバリュー重視に傾いたときの投資戦略として、参考になるのではないでしょうか。

図表3:ハリス・アソシエイツの米株ポートフォリオとS&P500指数の業種構成比較

  • ※会社開示資料とブルームバーグデータをもとにSBI証券が作成

次に主要組入れ銘柄について見てみましょう。組入れ銘柄数は42で、うち組入れ比率が高い4業種の上位5銘柄を図表4にリストアップしています。

【金融】
大幅にオーバーウェイトしている「金融」では、ウェルズ ファーゴを組入れトップにしています。同社は、ウォーレン・バフェット氏の最大保有銘柄としても有名です。米国を代表する優良企業という評価が行き渡っているようです。保険ではアメリカン インターナショナル グループを組入れています。

【一般消費財・サービス】
アマゾン ドット コムの組入れが目立ちます。バリュー投資を標榜する同社が、一般的にはバリュエーションが非常に高いと考えられているアマゾンを保有しているのは特筆できるでしょう。業種の組入れトップのゼネラル モーターズは、デビッド・テッパー氏のポートフォリオでも最大保有銘柄でした。

【情報技術】
スマホの普及によるパソコン販売の減少で足元の業績が低迷している、インテルとマイクロソフトが業種組入れ上位です。また、予想PERが20倍台後半と高いビザとマスターカードが組入れられているのも目を引きます。成長性と成長確度の高さを考慮すると、PERの水準は平均より高くてもバリューがあるとの判断と見られます。

【資本財・サービス】
組入れトップのキャタピラーは資源価格の下落を受けて足元の業績は厳しいです。また、カミンズはディーゼルエンジンメーカーのため、フォルクスワーゲンの不正問題以来、市場センチメントが悪くなっています。ユニオン パシフィック、フェデックス、WW グレインジャーなどは景気の底入れまたは回復を買う場合に参考になる銘柄でしょう。

今回は、上記に言及した銘柄の中から、ウェルズ ファーゴ、アマゾン ドット コム、インテル、ユニオン パシフィック、WW グレインジャーを取り上げています。

図表4:主力業種の組入れ銘柄(2015/6/30時点)

業種 銘柄 事業内容 組入れ
比率
金融 ウェルズ ファーゴ(WFC) 米国銀行大手。カリフォルニアに本社 4.8%
アメリカン インターナショナル グループ(AIG) 生損保・金融サービス大手 4.1%
ゴールドマン サックス グループ(GS) 大手証券金融サービス会社 3.8%
JPモルガン チェース(JPM) 総合金融業 3.6%
エーオン(AON) イギリスの保険サービス持株会社 3.4%
一般消費財・
サービス
ゼネラル モーターズ(GM) 大手自動車会社 4.0%
アマゾン ドット コム(AMZN) 小売業、インターネット通販会社 3.7%
カーマックス(KMX) 自動車販売チェーン店 1.7%
コムキャスト(CMCSA) ケーブルテレビ事業会社 1.5%
オムニコム グループ(OMC) 大手広告代理店持ち株会社 1.2%
情報技術 インテル(INTC) 半導体(マイクロプロセッサー)最大手 3.4%
マイクロソフト(MSFT) ソフトウェア・情報処理サービス 3.1%
ビザ(V) クレジットカード決済最大手 2.8%
マスターカード(MA) クレジットカード決済大手 2.4%
アルファベット(GOOG) インターネット検索サービス大手 1.4%
資本財・
サービス
キャタピラー(CAT) 建設、鉱業、農業、林業用の重機メーカー大手 3.0%
カミンズ(CMI) エンジン・メーカー 2.6%
ユニオン パシフィック(UNP) 米国の大手鉄道会社 2.6%
フェデックス(FDX) 運輸業、国内翌日配送の最大手 2.2%
WW グレインジャー(GWW) 北米の商業、工業、工事請負業者および企業向けに、メンテナンス、修理、作業用の資材用品を販売 1.9%
  • ※会社開示資料をもとにSBI証券が作成
5

 注目銘柄のポイント

銘柄名 株価
(10/13)
51.86ドル 予想PER
(倍)
12.5
ポイント
  • 米国で資産規模では第4位ながら、時価総額では最大の銀行です。カリフォルニア、ミネソタ、ノースカロライナをそれぞれ拠点とする地方銀行が統合してできた銀行です。
  • 顧客サービスの重視により事業展開している各地域のリテール業務で高いシェアを確保、預金による低コストで資金調達できることが強みとなっています。
  • FRB(米連邦準備理事会)による利上げの予想時期が後ずれし、長期金利も低迷しているため、足元の環境は銀行株にとって良好とはいえません。しかし、利上げの方向は変わりませんし、当社は住宅ローン組成のシェアがトップで住宅市場の回復の恩恵を受けることも期待されます。
銘柄名 株価
(10/13)
548.90ドル 予想PER
(倍)
357.5
ポイント
  • 一般的な株価尺度では、株価が割高な代表銘柄と言われます。実際、今期のコンセンサス予想EPS(調整後)に対するPERは100倍、来期EPSに対しても64倍です(上記のPERは調整前のEPSに対する予想PERです)。しかし、これは小売市場での支配力を強めることを優先して利益を後回しにしていることが要因で、株式市場もそれは理解しています。
  • ただし、どこまで評価してよいかについては見方の分かれるところで、バリュー投資を標榜するハリスが同社を保有していることは心強いでしょう。
  • 株価は10/12(月)に終値ベースの高値を更新して好調です。年末商戦に向けて同社が取り上げられやすい季節でもあり、引き続き注目できるでしょう。
銘柄名 株価
(10/13)
32.04ドル 予想PER
(倍)
15.0
ポイント
  • 世界最大の半導体メーカーです。パソコン用のCPU(中央演算処理装置)ではシェア約80%を保持します。売上構成(15年4-6月期)は、クライアントグループ(パソコンなど端末向けCPU)54%、データセンターグループ(サーバー向けCPU)29%、IoT4%、ソフトウェアその他9%です。
  • スマホの普及によるパソコン需要減退の影響を受けて、クライアントグループの売上が減少、一方、データセンターグループはネット需要の増大を受けて拡大傾向が続いています。
  • 10/13(火)発表の7-9月期決算は、売上が前年同期比4%減、営業利益が同8%減でした。クライアントグループの売上が4-6月期の前年同期比14%減から同7%減に改善している点に注目できるでしょう。10-12月期の売上ガイダンスは、市場予想並みの148億ドルでした。
銘柄名 株価
(10/13)
93.80ドル 予想PER
(倍)
17.0
ポイント
  • 米国最大の鉄道輸送会社です。米国の西部から中部、南部にかけて23州をカバーする鉄道網を運営します。約1万の顧客を持ち、石炭や工業・化学製品、農作物、自動車部品などの輸送を手がけます。
  • 14年12月期の輸送量は農産物・工業製品が牽引して前年比7%増と好調でしたが、15年1-3月期が前年同期比2%減、4-6月期が同6%減と米産業景気の低迷を受けて減少しました。これを受けて株価も今年2月をピークに下落しています。
  • 鉄道の輸送効率はトラックに比べて高いことから中期的に輸送量は伸びることが期待されるため、足元の輸送量の減少に歯止めがかかれば、株価も回復すると期待されます。
銘柄名 株価
(10/13)
222.68ドル 予想PER
(倍)
18.7
ポイント
  • 北米の商業、工業、工事請負業者および企業向けに、メンテナンス、修理、作業用の資材用品(間接資材)を販売する会社です。世界で約200万の顧客にサービスを提供しています。日本のMonotaRO(3064)は、同社の子会社で2000年に同社と住友商事の出資で設立されました。
  • 1品単価が低いために効率化しにくい間接資材の購入・管理を同社で一括管理することにより、ユーザーは購入業務負担の軽減と経費削減が期待できます。そのようなメリットを背景に、安定的に成長しているサービスで、同社は25年以上増配を続ける企業からなる「S&P500配当貴族指数」に選ばれています。
  • 米ISM製造業景況指数に見るように、世界経済減速の影響を受けて米製造業の業況は悪化傾向です。しかし、この悪化が止まる、または、回復してくると当社の安定成長の魅力が見直されると見られます。

※注目銘柄(5銘柄)の株価週足チャートは、当社のチャートツールを用いて作成(2015/10/13時点)。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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