SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2021-04-15 21:06:28

マーケット > レポート > 広瀬の外国株式・海外ETFデビュー講座 > 何を買っても儲からない難しい相場はなぜ起こる?

何を買っても儲からない難しい相場はなぜ起こる?

何を買っても儲からない難しい相場はなぜ起こる?

2021/3/29

1何を買っても儲からない難しい相場

今は何を買っても儲からない難しい相場だと感じる投資家が多いです。

GAFAM(アルファベット、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)は半年以上レンジ内をウロウロするような商状が続いています。

ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)に代表されるハイパー・グロース株も急落しました。

去年新規株式公開(IPO)したての若い企業は軒並み新安値圏にあり底入れの手掛かりが掴めません。

EV、グリーン、宇宙、ゲノムなどのエキサイティングなテーマ株も冴えません。

SPAC(特別買収目的会社)も参入企業が多過ぎて飽和状態です。

ロビンフッダーと呼ばれる個人投資家たちに人気だった銘柄の多くもイナゴタワーが出来てしまっています。

そればかりか素材、工業、消費循環、海運などグロース株の不調を尻目にこのところブイブイ値を伸ばしてきた地味な銘柄ですらチャートのカタチが崩れ始めています。

■マルチプル・コントラクションが始まった
なぜ今は何を買っても儲からないのでしょうか? それに対するベストの説明は「マルチプル・コントラクションが起きているから」ということになります。

マルチプルとはPEマルチプル、すなわちPE倍率を指します。PEはPERを端折った言い方で株価収益率(Price Earnings Ratio)を指します。

株価収益率は下の数式で計算できます:

株価 ÷ 一株当たり利益 = 株価収益率

一般に急成長株は高いPERで取引されることが多く、低成長の退屈な株はPERが低いです。

ある銘柄のPERがどんどん上る現象を「マルチプル・エクスパンション」、すなわちPER拡大と呼び、逆にある銘柄のPERがどんどん下がる現象を「マルチプル・コントラクション」、すなわちPER縮小と呼びます。

いまは典型的なマルチプル・コントラクション局面です。だからどの株を買っても儲かる気がしないのです。

マルチプル・コントラクション局面では相場の難易度が格段に上ります。エキサイティングな投資テーマに乗っかり、気合一発のようなノリで投資しても儲かりません。

1皮肉なことに米国企業は空前の利益成長中

ここで興味深いのはS&P500指数の一株当たり利益(EPS)はいま過去に例を見ない素晴らしいスピードで伸びているということです。

去年から今年にかけてのEPS成長率は25%ですし、今年から来年にかけてのそれは15%です。だから企業収益に問題があるのではないことを先ず理解してください。むしろ利益が伸びているのに株価が騰がらなくなっていることが問題なのです。

普通、そのような株価の伸び悩みが起こる時は投資家は長期金利の動向を気にしています。10年債利回りは去年の夏の0.50%から先週1.7%を超える水準まで上昇しました。絶対値としての10年債金利はまだ小さい数字ですが上昇率としてはとても急激でした。

3経済も絶好調だが……

一方、米国経済の方もいまは絶好調です。下は3月17日の連邦公開市場委員会(FOMC)の際に示された経済予想サマリー(SEP)のデータです。

今年のGDP成長率が6.5%と高いことに注目してください。これは過去37年で最も高い成長率です。そしていま新型コロナワクチンの接種は佳境を迎えており、瞬間風速ではいまが成長のピークのはずです。

しかし素材や工業などのシクリカル(景気敏感)株はチャートのカタチが崩れ始めています。これはどうしてか? と言えばそれらの株は景気回復局面の前半で最も株価が上昇しやすく、景気拡大の後半にさしかかるとパフォーマンスが劣後しはじめることで知られているからです。

言い換えれば投資家の注意は2021年から2022年以降へと移りはじめているのです。そこで上のチャートをもう一度良く見ると2022年、2023年のGDP成長率はそれぞれ3.3%、2.2%であり成長率は漸減してゆくことが読み取れます。

■セクター・ローテーション
これをセクター・ローテーションの観点から考えればこのところ強かった灰色や黄色のセクターが、今後景気鈍化、金利上昇の鎮静化で青色の方向へとシフトする可能性があることを示唆しています。

■まとめ
今は何を買っても儲からないと感じる投資家が多いです。相場の難易度が上っている理由は企業収益や経済に問題があるのではなく、マルチプル・コントラクションが起きているからです。マーケットはいずれ経済がピークアウトし減速へ向かう事を今織り込もうとしているのです。したがって消費安定株、ヘルスケア株などにも今後はポートフォリオをシフトさせる必要があります。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、コンテクスチュアル・インベストメンツLLC社(以下、「CI」と称します)により作成されたものです。
  • 本レポートは、CI が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、CIはその正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ここに示したすべての内容は、CIで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。
  • CIは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。
    また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。
  • 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。
  • 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、CIは一切その責任を負いません。
  • CIは、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。
  • CIは、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。
  • CIは、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。
  • 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、CI自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイトの内容についてCI は一切責任を負いません。
  • 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。

お客様サイトへログイン

SBIアナリストレポート

アナリストによる投資情報を配信

  • SBI証券 米国株アプリ 米国株も、スマホひとつでお取引!
  • 大好評 市況オンラインセミナ― 最新のマーケット情報を動画で無料配信!

PR


ページトップへ

入金・出金・振替

ご利用にあたって

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号 加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.