SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2021-12-06 20:49:14

マーケット > レポート > 広瀬の外国株式・海外ETFデビュー講座 > ダウ工業株価平均指数の銘柄入れ替えとフラクショナル投資に関する雑感

ダウ工業株価平均指数の銘柄入れ替えとフラクショナル投資に関する雑感

ダウ工業株価平均指数の
銘柄入れ替えと
フラクショナル投資に関する雑感

2020/8/27

1ダウ工業株価平均指数が銘柄を入れ替え

8月24日、ダウ工業株価平均指数の銘柄が入れ替えになると発表されました。同指数は1896年にウォールストリート・ジャーナルの発行人でダウジョーンズ社の創業者であるチャールズ・ダウによって始められました。「アメリカ経済をよく代表している30の優良株」を採用基準としています。当初は工業にまつわる企業が多かったのですが、いまはアメリカ経済のソフトウェア化、サービス化などの時代の流れを受け、厳密な意味での工業株の比率は小さくなっています。

誰が入れ替えを決める?

それでは誰が入れ替えを決めるのでしょうか? それはS&Pダウジョーンズ社から送られた代表3人、ならびにウォールストリート・ジャーナルから送られた代表2名、合計5名から構成される指数委員会メンバーが合議で決めます。指数委員会は定期的に会合を持ちますが、とりわけ予定に上がっている指数採用銘柄の株式分割などのコーポレート・アクションが指数に与える影響について考え、臨機応変に対応します。

アップルの株式分割

アップル(ティッカーシンボル:AAPL)はダウ工業株価平均指数に採用されている銘柄です。ダウ工業株価平均指数は、いわゆる「単純株価平均」という計算方法を用います。その関係でドル建て表示される株価の数値が大きい銘柄ほど、指数に占める比重が大きいのです。8月24日現在でアップルの株価は503.43ドルと、いわゆる「値嵩株」になっており、指数の約12%を占めています。そのアップルが今月末に4:1の株式分割を行うので、株価が4分の1(ただし株数は4倍)になります。するとアップルが指数に残ることは変わりがないのですが、影響力が4分の1に低下してしまうのです。

2ダウ30入れ替えの動機

アップルの株価が切り下がることでテクノロジー株が指数に占める影響力が下がります。それを是正し、テクノロジー株の存在感を維持するために、指数委員会は8月31日付でこの際銘柄を入れ替え、セールスフォース(ティッカーシンボル:CRM)、アムジェン(ティッカーシンボル:AMGN)、ハネウェル(ティッカーシンボル:HON)を加えることにしたのです。

なお今回指数から外れる銘柄はエクソンモービル(ティッカーシンボル:XOM)、ファイザー(ティッカーシンボル:PFE)、レイセオン(ティッカーシンボル:RTX)になります。

変更前、すなわち8月24日引け後の時点での構成銘柄と比重を確認しておきましょう。

なお赤字は今月末で指数から外れる銘柄を示しています。

3なぜアップルは株式分割する?

なぜアップルは株式分割する?

さて、今回ダウ工業株価平均指数の銘柄入れ替えの直接のきっかけを作ったのはアップルの株式分割です。アップルが株式分割をするのは「個人投資家にもわが社の株を買いやすくするために」という動機からです。

値嵩株ばかり

そこで我々に馴染みの深い有名企業の株価をつらつらと列挙すれば、アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)は8月24日引け後の株価が3,307.46ドル、テスラ(ティッカーシンボル:TSLA)は2,014.20ドルもします。

アメリカには日本のような単元株制度(=最少売買単位が決まっていること)がありませんので1株から買えるとはいえ、株式投資を始めたばかりの若い個人投資家がいきなり30万円とか20万円とかを1銘柄に突っ込むのはリスク管理の観点からも好ましくありません。

テスラはそのような配慮から8月28日から5:1の株式分割することを発表しています。

いまアメリカの株式市場に上場されている銘柄の株価は単純平均すると150ドルくらいです。つまり個人投資家にとってだんだん買いにくいマーケットになってきていると言えるでしょう。

フラクショナル投資とは?

そこで一部の証券会社はフラクショナル投資という株式の買い方を提案しはじめています。これは1株、10株、100株…という風に株数単位で投資するのではなく、100ドルなど、自分の所持金、ないしは自分がある銘柄に投資したい金額をベースに投資するやり方です。その場合、たとえば「アマゾンを100ドル分購入したい!」となれば、あなたの保有株数は0.0302347株……という具合になるわけです。

株式売買が従来の「場立ち」という人手を介した紙と鉛筆による記帳からオンライン・トレーディングでコンピュータ化されると、分数だろうが小数だろうがデジタルの世界では全然問題無いわけで、将来フラクショナル投資はもっと盛んになると思います。

しかしそれが定着するまでは1株が大部分の投資家にとって最低取引単位になるので、今回のアップルやテスラの株式分割の決断、そしてそれが引き起こしたダウ工業株価平均指数の入れ替え…というようなことは続かざるを得ません。

今回のアップルの株式分割のニュースからもわかるように、優良株の株価はだんだん個人投資家にとって手が届きにくい水準まで上って来ています。それは若い個人投資家が、株価の絶対的数値の小さい、いわゆる低位株で我慢する例を多くし、結果としてボロ株、投機色の強い株ばかりをトレードする風潮につながりかねません。

その意味でフラクショナル投資は冷笑すべきトレンドではなく、ごく自然かつ歓迎すべき時代の流れだと思います。

外国株式口座開設外国株式お取引

著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

免責事項・注意事項

  • 本レポートは、コンテクスチュアル・インベストメンツLLC社(以下、「CI」と称します)により作成されたものです。
  • 本レポートは、CI が信頼できると判断した各種データ、公開情報に基づいて作成しておりますが、CIはその正確性、完全性を保証するものではありません。
  • ここに示したすべての内容は、CIで入手しえた資料に基づく現時点での判断を示しているに過ぎません。
  • CIは、本レポート中の情報を合理的な範囲で更新するようにしておりますが、法令上の理由などにより、これができない場合があります。
  • 本レポートは、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の金融商品の売買あるいは特定の金融商品取引の勧誘を目的としたものではありません。
    また、本レポートによる情報提供は、投資等に関するアドバイスを含んでおりません。
  • 本レポートにおいて言及されている投資やサービスは、個々のお客様の特定の投資目的、財務状況、もしくは要望を考慮したものではありませんので、個々のお客様に適切なものであるとは限りません。
  • 本レポートで直接あるいは間接に取り上げられている金融商品は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがありますが、CIは一切その責任を負いません。
  • CIは、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。
  • CIは、本レポートの論旨と一致しないレポートを発行している場合があり、また今後そのようなレポートを発行する場合もあります。
  • CIは、本レポートに記載された金融商品について、ポジションを保有している場合があります。
  • 本レポートでインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、CI自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェブサイトの内容についてCI は一切責任を負いません。
  • 本レポートの利用に際しては、お客様ご自身でリスク等についてご判断くださいますようお願い申し上げます。

お客様サイトへログイン

  • オンラインセミナー
  • 【株主優待銘柄買付キャンペーン】豪華カタログギフトをプレゼント!

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

入金・出金・振替

ご利用にあたって

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.