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2020-06-03 12:26:09

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2兆ドルの景気刺激策が発表された今後の相場の展開について

2兆ドルの景気刺激策が発表された
今後の相場の展開について

2020/3/27

12兆ドルの景気刺激策

新型コロナウイルスによって引き起こされた経済の混乱に対処するため米議会は2兆ドルの景気刺激策を打ち出しました。

これにより国民ひとり一人に現金が支給されます。さらに失業者には通常の失業保険に加えて毎週保険金が上乗せされます。中小企業には3千5百億ドル、大企業には5千億ドル、医療機関には1千5百億ドルの支援が実施されます。

この財政出動により、いま新型コロナウイルスに伴う経済活動の停止で最も苦境に立たされている人々やビジネスに直接現金を振り向けることが出来ます。

個人の創造力やビジネスの生産性の維持は守る価値がある

見る人によっては「政府が勝手にお札を増刷したところで新しい価値は産まない。これはインフレの原因になるだけだ」と考えるでしょう。

しかし今回の苦境は個人や中小企業には何の非も無いです

あくまでも新型コロナウイルスの拡散防止に協力しなければいけないから外出禁止、レストランや劇場の閉鎖などが起きたわけで、これは突然の売上の喪失による「やりくり」、つまりキャッシュフローの問題なのです

この問題を放置しておくと従業員は解雇され中小企業はバタバタと倒産します。そうなるとじゅうぶん働ける個人や地域経済に貢献しているスモール・ビジネスが、つまらない理由から生産的な活動から脱落してしまう危険があります。

つまり今回の財政出動は個人の創造力やビジネスの生産性をしっかり温存するために短い期間だけ「生命維持装置」を付けるのと同じ効果があるわけです。これはまさしく政府に期待される役割です。

2まだ安全圏に逃げ切れたわけではない

ここで我々が気を付けないといけないのは2兆ドルの景気刺激策が発表されたからといってこれで米国経済は安泰とは限らないということです。

アメリカでサービス業に従事している労働者の多くは時間給を貰っており、二週間ごとに出勤時間を計算して銀行振り込みしてもらいます。すでにレストランや劇場の休業は二週間以上続いているので全く収入が途絶えてしまった労働者も少なくありません。

家賃の滞納、自動車ローンが払えない、クレジットカード債務の返済が遅れるなどの問題が発生する可能性があります。

またレストランはお店が開けられないと直ぐに資金繰りが行き詰まるところも多く、2兆ドルの景気刺激策による支援金が届く前に破綻するところも出てくると予想されます。

今日の米国の銀行はリーマンショック当時に比べると堅実に経営されており自己資本も充実しています。それでも突然降って湧いた今回の問題が金融システムそのものを揺るがせるような問題に発展しないかどうかしっかり見極める必要があると思います。

その意味で4月半ばから始まる銀行セクターの決算発表シーズンは大いに注目されます。

3ベアマーケットでの投資態度

株式市場は2月19日の高値から僅か22日でベアマーケット(弱気相場)入りの定義である−20%を記録しました。これは過去最速です。今回は3月24日までに高値から−27.9%の調整となっています。第二次大戦以降のベアマーケットでは平均して−32.2%下落しています。

一方、多くのエコノミストは2020年第2四半期のGDPは−10%以上の酷い落ち込みは避けられないと見ています。つまりリセッション(景気後退)に突入することはほぼ間違いないのです。

株式市場がベアマーケット入りし、経済がリセッション入りしたのであれば、我々の投資態度もそのような厳しい局面に要求される、保守的な態度に改めるべきでしょう。

具体的にはベアマーケットではこれまでブルマーケット(強気相場)でやってきたことの真逆をやらないといけないということです。

ブルマーケットでは「押し目」は悉く「買い」でした。するとベアマーケットでは間歇的に発生する急騰局面では慌てて飛びつかない自制心が要求されます。事実、そのような急騰局面は「強気の罠(Bull trap)」と呼ばれ長続きしないと言われています。飛びついてはヤラレになることを繰り返し、投資家はだんだん体力を失うわけです。

現在は、ようやく一番底と思われる底値が至現した段階であり、今後、また二番底を模索するカタチで相場が下落するリスクがあります。だから二番底が確認されてから鷹揚に買い出動しても全然遅くはないのです。

リセットボタンが押された米国株市場

そういうと何か悲観的過ぎる印象を与えてしまいますが、長期で見れば今起きていることは米国株式市場にリセットボタンが押されたことと同じであり、またイチからじっくり相場に取り組むことが出来る好機と捉えることも出来ると思います。

上で述べたように既に①ベアマーケットも、②リセッションも不可避なのであれば、もう恐れるものはありません。あとはじっくり日柄をかけ、時間を味方につけることで少しでも有利に投資を進める丁寧さが要求されるだけです。

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著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

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