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2018-11-19 18:35:33

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経済がわかれば投資が面白くなる

経済がわかれば投資が面白くなる

2018/9/10

経済がわかれば投資が面白くなります。そして昨日より少し「良い投資家」になれます。

今日はそのことについて書きます。

1 経済音痴の世界観

経済音痴の人ほど「投資は博打だ」と断定しがちです。

マーケットは不確実性に満ちており、短期での変動はランダムであることが多いです。その意味において「投資は博打」という側面があることは疑いも無い事実です。

しかし投資の結果のばらつきには、ある種の傾向があるのが普通です。その大まかな方向性を理解すれば、不確実な中でも、より成功に至りやすい道を選び続けることが出来るようになります。

たとえば人材への投資ということを考えてください。人材への投資と言った場合、普通それは教育や職業訓練を指します。「やっぱり大学くらい出ておいたほうがいいのでは?」というのは、ひとつの投資判断です。なぜなら本人の時間や努力を投入するから。親の立場からは授業料を出すわけですから、これは立派な投資です。

もし「投資は博打」であり、投資結果のばらつきが完全にランダムなのであれば、大学なんか行っても行かなくても、ぜんぜん人生の結果に差は出ないはずです。しかし現実を直視すれば、やっぱり差は出ます。

これは投資の結果のばらつきに、ある種の傾向がある例です。もちろん大学に行かずとも大成功する人はたくさんいます。でもそうでない人もそれ以上に多い。大まかな方向性とは、つまりそういうことです。

2 大まかな方向性について

さて、大まかな方向性の第1番目のポイントは「経済は、大まかに言えば停滞しているときよりも成長しているときの方が多い」ということです。

下は1980年まで遡った日本と米国の実質GDP成長率です。

(%、前日比、IMFより)

ゼロ(0)以下に落ち込んでいるケースも散見されるけど、大まかな方向性として経済は成長しています。この期間、平均すれば日本は約2%で、アメリカは約2.7%で成長してきました。

これは先行きに対して我々が基本、楽観的な態度を取ることの重要性を物語っていると思います。

同じ期間、米国を代表する株価指数であるS&P500指数のリターン(CAGR、配当を含む)は年率11.83%でした。またインフレを加味した、実質リターンでは8.45%でした。

つまりGDPの成長より株式市場の実質リターンのほうが高いわけです。

別の言い方をすれば長期で均してみた場合、米国株式には年率8%くらいのリターンが期待できるということです。

それなら、お金を銀行に預金していてもスズメの涙程度の利息しか付かないのだからお金に旅をさせた方がいいことがわかります。


<経済が大きなトラブルに巻き込まれるときは株式市場も凹む>
もちろん経済は良い時ばかりではありません。一例として2008年のリーマンショックの年のS&P500指数は−37.3%でした。

皆さんの投資が、一年間で−37.3%も損すれば、これは大変な損害です。

だから「株式は長期で均してみればどうせ上昇するに決まっているから、黙って投資し続けろ!」式の乱雑な議論には同意しかねます。

言い換えれば、長期で株式を持ち続けることの有利さ、重要さを重々わかった上で、経済が大きなトラブルに巻き込まれたときに対する心の準備は怠らない方がいいということです。

2 経済はなぜトラブルに巻き込まれる?

それでは経済はなぜトラブルに巻き込まれるのでしょうか?

これは複雑で難しい問題です。だから余り単純化し過ぎた回答は、実際のトラブルに備える上で役に立ちません。

それを断った上で、考え方の大方針を示す意味で敢えて言うならば、「好事魔多し」ということです。

これは英語のことわざ「Too much of a good thing.」すなわち「ものごとは、ほどほどに」というのと似ています。これはシェークスピアの代表作、『お気に召すまま』に出てくる有名なセリフから採られたものです。つまり今から400年も前に「行き過ぎは、いけない」ということが認識されていたのです。

経済が好調なとき、経営者は心が大きくなり事業を拡張し過ぎる過ちを犯します。過剰投資はリターンの漸減を招きます。

米国連邦準備制度理事会(FRB=アメリカの中央銀行)が米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レート(=略してFFレートと呼ばれることもあります)利上げというカタチでそういう行き過ぎに冷水を浴びせるのは、なにも意地悪でやっているのではなくて、行き過ぎを戒めることでなるべく景気を長持ちさせようとする、善意の行為に他なりません。

その点、今回の景気拡大局面は10年目に入っており、その「強さ」は兎も角として「期間」でいえば過去最長に迫ろうとしています。

FRBは、この好況をなるべく長持ちさせるべく、じわじわと利上げし、「Too much of a good thing.」の状態に陥ることを回避しようとしているのです。

(%、セントルイスFRBより)

次の連邦公開市場委員会(FOMC=政策金利を決定する会合のこと)は9月25・26日の両日に開催されます。大方の予想では0.25%の利上げがあり、政策金利が2.25%になると見られています。

上のチャートを見ると前回、すなわち2004年から始まった利上げサイクルと、今回、すなわち2015年末から始まった利上げサイクルの大きな相違点は、その傾きが今回はなだらかであるという点です。

つまりFRBは前回よりもずっとゆっくり、時間をたっぷりかけながら、じわじわと利上げしているのです。

この慎重の上に慎重を期したアプローチにより、1回の利上げで経済がキリキリ舞いするような不測の事態は起こりにくいと言えるかもしれません。

また前回のピークと比較すると今回の政策金利の水準は未だ半分以下であり、余裕を感じさせます。

つまり散発的で小幅な利上げで適度に経済を「冷やし」ながら、なるべく遠くまで景気拡大サイクルを「引っ張る」ことをFRBは行っているのです。

<まとめ>
今日の話をまとめるとマーケットはごく短期ではランダムに動くけど、長期では大きな方向性を持っています。経済は大まかに言えば停滞しているときより成長している時の方が多いし、マーケットもGDP成長率以上に成長しています。だから楽観的態度を取ることは重要です。ただ経済は時としてトラブルに巻き込まれます。心の準備を怠らない方がいいです。FRBは経済の過熱し過ぎを防ぐため利上げします。「冷やしながら引っ張る」……これがFRBの狙いなのです。

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著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

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