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2018-09-19 13:46:38

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グロース株投資は怖くない

グロース株投資は怖くない

2018/6/12

グロース(growth)とは成長という意味です。一般にグロース株とは売上高や一株当たり利益(EPS)が市場平均より高い成長率を示している銘柄を指します。ただ実際には(この会社はかなり成長が見込める)と思われる銘柄は何でもグロース株に分類される傾向があります。もっと踏み込んで言えば、グロース株の定義はあまり重要ではありません。むしろ重要なのはそれに投資する際のディシプリン(自分に課すルール)です。

1 機関投資家は皆バリュー投資家だと思ったら大間違い!

みなさんは有名な投資家と聞けば誰を思い浮かべますか? たぶん、ウォーレン・バフェットの名前が最初に上がると思います。ウォーレン・バフェットはバリュー投資の名人です。たまたま投資の世界で一番知名度の高い人がバリュー投資家なので(バリュー投資こそが王道であり、それ以外は邪道だ)と考える人がいますけど、機関投資家の中にはグロース投資で成功した人も多いです。

著名なヘッジファンド・マネージャー、スティーブン・コーエンは基本グロース株に投資していますし、かつてフィデリティ投信の黄金時代を築いたジェラルド・サイ、ピーター・リンチ、ジェフ・ヴィニックなどの著名ファンドマネージャーは、いずれもグロース株投資のスタイルでした。

したがって「バリュー投資の方がグロース投資より勝っている」とか、「いや、その逆だ」と言う水掛け論は時間のムダです。

むしろ重要なのは、バリュー投資にはバリュー投資固有の投資ルールがあり、グロース投資にはグロース投資に固有の投資ルールがあるということです。

それぞれのルールに従って投資を進めないと、大変な失敗をやらかしてしまいます。だからスタイルに応じて、それに要求される投資の掟(おきて)を早く体得してください。

今日はグロース株投資の話なのでグロース株投資のルールについて説明します。

グロース株投資のルール

グロース株の投資家は「株価が上がる理由は買い需要のほうが売り需要より多いからだ」という考え方をします。つまり株価は需給関係で決まるという価値観です。需給関係とは、もっと単純化して言えば「買い手のほうが売り手より多い」というような、自分の周りの群集の観察だと言い直しても良いでしょう。そして「どんな状況で買い手が殺到しやすいか?」という問題にとりわけ注意を払うのです。

買い手が殺到しやすい状況

具体的に次のような状況では、その銘柄に買い手が殺到しやすいです。

【新値を付けそうな銘柄】
世間には(自分は新値をつけた銘柄だけを買う)ということをルールにしている投資家が沢山居ます。彼らは新聞などで「今日の新高値銘柄」などの一覧表を見て、その中から自分の投資先を絞り込んでゆきます。

一体、なぜ新値は重要なのでしょうか? いまある銘柄が過去最高値を付けた状態を考えてください。その銘柄に投資して含み損を抱えている投資家は居ますか? それは皆無です。つまり過去最高値ということの持つ意味は「いまその株を保有している投資家はみんな儲かっている」ということに他なりません。それはつまり戻り待ちの、ヤレヤレ売りが出る心配は無いということです。それはおのずと売り手が少なくなることを意味し、株価は「真空状態」をどんどん上値に手を付けてゆくことを意味します。これがつまり「需給関係」です。

この切り口で投資するなら「下がったところを待って買う」事は禁物で、「上がっている銘柄を素直に追いかける」と言うのが基本動作になります。換言すれば「押し目待ち」は駄目なアプローチということになります。

過去最高値をつけている銘柄はバリュエーション的には割高な場合が多いので、株価収益率(PER)などの投資尺度にあまりこだわっていては駄目です。

【上昇トレンドにある銘柄】
いま株価が右肩上がりに下値が切り上がっている場合、その銘柄は「上昇トレンドにある」と形容されます。そのような銘柄には新しい買い手が続々と現れます。すでにその株を保有している投資家は、何もしない一日一日が含み益の増大を意味するわけですから慌てて売るのは損と考え始めます。このような状況においても需給関係は「買い優勢」になります。特に前日よりも多い出来高で株価が上昇した日は「アキュミュレーション(累積)」と言い、良い兆候とされます。アキュミュレーションが続くと(機関投資家が買っているな)と解釈します。

【過去最高値をつけた直後の動き】
次にある銘柄や株価指数が過去最高値をつけた直後の動きですが、新値を付け株価が急騰した後4~5日経って、再び出来高を伴い株価が急騰する局面があります。このような展開を「コンファメーション(確認)」と言います。

2 グロース株と業績

グロース株の中には新規株式公開(IPO)されて間もない関係で、まだ黒字転換していない会社も散見されます。その場合、一株当たり利益(EPS)の成長率や株価収益率(PER)という尺度は使えません。

それでもその企業が業績面でちゃんと投資家の期待に応えているか? ということをチェックすることはできます。それは四半期決算のたびにアナリストたちのコンセンサスEPSならびに売上高予想を、ちゃんと上回るかどうかを確認することで実行できます。

ほとんどのアナリストは向こう2年間の業績予想を立てます。だからコンセンサスの数字は、「今期」だけでなく「来期」も取得可能です。その「来期」のコンセンサスを、決算発表時に会社側が示すガイダンス(=来期、ならびに本会計年度に関する会社側予想)が上回っているか? ということにも注目する必要があります。

つまり「良い決算」とは1) EPS、2) 売上高、3) ガイダンスの全てがコンセンサス予想を上回るような決算を指します。

グロース株に投資する際、その会社が「良い決算」をだしているかは極めて重要な判断ポイントになります。もし「良い決算」を出せなかったならその株は売った方がいいです。

もうひとつ重要な点として、上場して日が浅い企業ほど「良い決算」を出すということが極めて重要になります。若い企業は経営管理が行き届いていないところも多いです。そういう会社は、決算での落胆の常習犯になります。そういう株は半値とか−70%くらいまで下がることも珍しくありません。だから「良い決算」を出せない会社は売るという態度が重要になるのです。

2 買い手が離散するとき

グロース株投資は需給関係が良いときを狙って行う投資だということを今日は説明しました。すると「需給関係が悪くなったことは、どこを見て判断すれば良い?」という点も書いておかないと片手落ちです。

そこで最後にそれを書きます。

まず株価が上昇トレンドラインを割り込んだ場合、需給関係が激変します。つまり売り手が殺到するのです。だから株価が上昇トレンドラインを割り込んだら需給関係は悪いと判断し、売るべきです。

株価が上昇トレンドラインを割っていなくても、不吉な兆候が出る場合もあります。前日より多い出来高を伴って株価が下げた日を「ディストリビューション(散布)」と言います。二週間のうちにディストリビューションの日が5日前後現れると「株価の崩落が近い」と心の準備をする必要があります。

もちろん、ディストリビューションが5日続いても、その後、何事も無かったかのように株価が再び上昇のリズムを取り戻すこともあります。だからディストリビューションが5日出れば絶対に売りだと言っているのではなく、いつでも売れるように心の準備をしておいてくださいとお願いしているわけです。

実際の売りタイミングは、株価が上昇トレンドラインを割り込んだ瞬間です。

最後に、グロース株投資はルールさえ守れば怖くありません。そのルールとは「株価が上昇トレンドにあり、新値に近い、あるいはいま新値を更新中の銘柄を買う」ということです。そしてその銘柄が上昇トレンドを維持している限りホールドし続けてください。グロース株投資で、もしあなたが買った銘柄が、買った先からすぐ利が乗らないようなら、あなたがやっていることは何か間違っています!

グロース株投資で重要なことは「良い決算」が出せなかった銘柄はサッサと売るということと、上昇トレンドラインを割り込んだ銘柄は処分するということです。

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著者

広瀬 隆雄(ひろせたかお)

コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

グローバル投資に精通している米国の投資顧問会社コンテクスチュアル・インベストメンツLLCでマネージング・ディレクターとして活躍中。
1982年 慶応大学法学部政治学科卒業。 三洋証券、SGウォーバーグ証券(現UBS証券)を経て、2003年からハンブレクト&クィスト証券(現JPモルガン証券)に在籍。

広瀬 隆雄

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