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株価収益率(PER)の使い方

2015/12/28

株価収益率(PER)とは?

株価収益率はPERと呼ばれることもあります。PERはPrice-to-Earnings Ratioの略です。この場合のPriceとは株価を指し、Earningsは一株当たり利益(EPS)を指します。つまり現在の株価を一株当たり利益で割算した結果がPERというわけです。PERは「何倍」という倍率で表されます。

具体的にPERを計算してみましょう。

これを書いている2015年12月9日におけるインテル(ティッカーシンボル:INTC)の株価は$34.52(ザラ場ベース)です。

インテルの一株当たり利益は、英語版ヤフー・ファイナンスを見ればわかります。下にそのリンクを掲載しておきます。

なおインテル以外の銘柄の数字を知りたい場合は、リンク先の画面の右側に四角い欄があり、「Get Analyst Estimates for:」と書いてあります。そこへ自分の知りたい銘柄のティッカーシンボルを記入し「GO」ボタンを押すと数字が出てきます。

さて、皆さんが今年のインテルのEPSを知りたいのであれば、それは一覧表の一番上、Earnings Est.の欄になります。Est.はestimateの略で「予想」という意味です。

PERを計算する場合、通年(=つまり4四半期のEPSの合計額)の数字を使います。それは一番上の行の左から4列目、Current Year Dec. 15 と書かれているところの下、Avg. Estimateの行に出ています。ここでDec.とは12月、15とは2015年を指します。現在の数字は2.23ドルです。

するとPERの計算式は:

34.52 ÷ 2.23 = 15.48

となります。つまり2015年12月に締め切る1年間のEPSに基づいたインテルのPERは15.48倍ということになります。

PERが高いか? それとも安いか?

さて、15.48倍というインテルのPERは高いのでしょうか? それとも安いのでしょうか?

そこで市場全体のPERを見ることにします。

米国の代表的な株価指数にS&P500指数というのがあります。2015年の予想EPSに基づいたS&P500指数のPERは21.58倍です。1990年まで遡ったS&P500指数のPERは下のグラフのようになっています。

S&P500指数のPER(倍、2015年は予想、コンテクスチュアル・インベストメンツ作成)

ちょっと脱線しますが、2008年と2001年にグラフが突出しているのはマーケットが高くなったからではなく、リーマンショック、ドットコム・バブル崩壊で利益が限りなく小さくなったのが原因です。

インテルのPERは15.48倍ですからS&P500指数の21.58倍より安いと言えます。

いまインテルのPERをS&P500指数のPERで割算すると:

15.48 ÷ 21.58 = 0.717

つまりインテルはS&P500指数に比べて72%程度の株価評価に甘んじているということになります。

さて、これを見て「インテルは割安だ!」と性急に結論付けてはいけません。なぜなら企業によっては万年割安放置されている株もあるからです。

そのことを説明します。

下は上のインテルとS&P500指数のPERの比較(=それをレラティブPERといいます)と同様の計算を、2010年まで遡って、いろいろな銘柄に関して行った計算結果です。

レラティブPER(S&P500指数を1として、コンテクスチュアル・インベストメンツ作成)

これを見るとインテルは常に市場平均(1)に対し0.58〜0.74の範囲内の評価だったことがわかります。つまり上で計算した0.717という値は、インテルの歴史的評価の推移に照らして、特別バーゲンではないのです。

上のグラフがどんどん伸びている、別の言い方をすれば個別株のPERが上昇している状況をマルチプル・エクスパンション(Multiple Expansion)といいます。Multipleとは倍率の意味です。Expansionは拡大という意味です。

マルチプル・エクスパンションが起きている銘柄は、株価評価が高まっている可能性があります。たとえば上のグラフ中、ギリアド・サイエンシズ(ティッカーシンボル:GILD)を見ると2011年から2013年にかけて、ぐんぐんレラティブPERが上昇していることが読み取れます。これは同社がC型肝炎治療薬ソヴァルディを開発中であり、その前評判から株がどんどん買い進まれたことによります。実際にソヴァルディが発売され、ギリアド・サイエンシズの利益がドーンと増えると、今度はEPSが急に増加したことで逆にPERは小さくなる現象が起きました。だから2014年にギリアド・サイエンシズのレラティブPERがガクンと下がっているのは、決して株価が急落したからではありません。

このように個別株のPERが下がっている状況を、マルチプル・コントラクション(Multiple Contraction)といいます。Contractionは、緊縮の意味です。

典型的にマルチプル・コントラクションは(この会社、今は儲かっているけれど、良いことは長く続かない……)と投資家が慎重な見通しを持っている時に起こりやすいです。

上の例ではアップルがマルチプル・コントラクションを起こしていることがわかります。下はアップルの一株当たりの業績ですが、すべてキレイに伸びていることがわかります。

アップルの業績(10-k)

【略号の読み方】
DPS 一株当たり配当
EPS 一株当たり利益
CFPS 一株当たり営業キャッシュフロー
SPS 一株当たり売上高

アップルが毎年、素晴らしい業績を発表しているにもかかわらず、じりじりマルチプル・コントラクションを起こしている理由は、(アップルはハードウェアの会社だから、流行に左右されやすい)とか(iPhoneが売れなくなったら、アップルはダメじゃないか?)などの不安を投資家が抱いているからかも知れません。

成長率とPERの関係

それともうひとつアップルが低評価に甘んじている理由は(今後の成長率は鈍化するのではないか?)という懸念があることによります。

一般に成長率が高い企業ほどPERも割高に買われる傾向があります。

上のグラフの例で、アルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)はグーグルの親会社ですが、アルファベットはインテルより高成長だと市場参加者に理解されています。だからアルファベットのPERの方が高いわけです。

収益の見通し易さとPERの関係

食品や日用品のように景気に関係なく需要が安定している業種は収益が見通し易いです。収益が見通し易い株は、一般に高いPERで買われる傾向があります。上のグラフの例ではチョコレートのハーシー(ティッカーシンボル:HSY)がその例です。ハーシーの板チョコは流行に無関係な、地味な商品ですが、毎年、コンスタントに売れています。低成長のはずのハーシーが、アルファベットと同じような株価評価を獲得している点は興味深いと思います。

逆にフォード(ティッカーシンボル:F)は自動車メーカーで、自動車の売れ行きは景気に大きく左右されます。その関係で業績は見通しにくいです。フォードの株価が低評価に甘んじている理由はそこにあります。

このように株価収益率の使い方は、一見、簡単なようで、実は奥が深いです。自分の持っている株が、どうして今のPERで取引されているのか? ということに常に思いを巡らせる習慣をつければ、洗練された投資家になるのが早いと思います。

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