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2022-08-15 10:29:05

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中国株 ココがPOINT!  〜テンセントとアリババに売り圧力、その背景と最新動向〜

2022/7/29
投資情報部 李 燕

7/21-7/28の香港市場は方向感に乏しい展開となり、主要指数は狭いレンジでもみ合いました。中国当局の不動産支援計画が相場を下支えしましたが、ヘルスケアの業績懸念やテンセント(00700)とアリババ(09988)の需給懸念が相場の重石となりました。

今回は、テンセントとアリババの売り圧力をめぐる背景と最新動向を確認します。

図表1 ハンセン指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:7/28(木)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成。

図表2 香港市場の業種別指数の推移(2021年12月31日=100として指数化)

注:業種別指数はハンセン総合指数のサブ指数です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表3 香港市場の個別銘柄の騰落率と関連ニュース等(7/28(木)までの騰落率)

ハンセン指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
01928 金沙中国 [サンズ・チャイナ] 9.5% 3.5% 11.6% カジノ大手。マカオ政府が新型コロナ感染の新規感染者が低水準にとどまれば、8/2から制限措置を一部緩和すると発表し、カジノ関連銘柄が買われた。同社は4-6月期の減益幅が市場予想を下回る見通しとなり、大手証券会社が買い推奨した。
00027 銀河娯楽 [ギャラクシー・エンターテインメント] 6.8% -0.7% 4.8% カジノ大手。マカオ政府が新型コロナ感染の新規感染者が低水準にとどまれば、8/2から制限措置を一部緩和すると発表し、カジノ関連銘柄が買われた。
00291 華潤ビール [チャイナリソーシズビール] 6.2% -0.3% 26.4% ビール大手。猛暑を背景にビール需要の増加を織り込み、ビール大手が買われた。大手証券会社がビール大手のうち、同社を筆頭推奨銘柄に挙げた。ブランド力が高いうえ、ハイエンド化も順調に進んでいることを理由に挙げた。
00101 恒隆地産 [ハンルン・プロパティーズ] 5.8% -3.6% -11.2% 香港の不動産会社。1-6月期の決算内容が予想を上回ったとし、大手証券会社が「買い」の投資判断を維持した。
00960 龍湖集団 [ロンフォー・グループ] 5.5% -23.7% -27.4% 中国不動産大手。中国当局の不動産支援計画(※)を好感し、不動産株が買われた。(※詳細は本文をご参照願います。)
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
02020 安踏体育用品 [アンタ・スポーツ] -4.2% -9.6% -0.5% スポーツ用品大手。7/11に傘下FILAブランドの1-6月の販売額が前年同期から縮小したと発表。その後、下落傾向が続いた。7/26に独アディダスが中国のコロナ関連規制で2022年の中華圏の売上高は2桁台の減少になる見通しだと発表し、連想売りで一段安となった。
02269 薬明生物 [ウーシー・バイオロジクス] -4.4% 2.5% 39.4% バイオ医薬品開発受託大手。新型コロナワクチンを製造する中国のバイオ医薬品メーカー・康泰生物(深セン上場)が1-6月期は大幅減益になる見通しだと発表し、急落した。同社を含むバイオ医薬品関連銘柄が連れ安した。
00175 吉利汽車 [ジーリー・オートモービル] -6.3% -19.4% 27.2% 大手自動車メーカー。6月末に一時上値抵抗線の200日移動平均を突破したが、維持できず、その後は下落傾向となった。大手投資ファンド数社による持ち株比率の引き下げがみられた。
06098 CG SERVICES -9.9% -47.5% -41.6% 不動産大手カントリーガーデン(02007)傘下の不動産サービス会社。大手証券会社が投資判断と目標株価を引き下げた。(SBI証券取り扱いなし)
00881 中升集団 -11.3% -21.0% -10.1% 自動車販売会社。決算発表を前に大手証券会社が目標株価を引き下げた。上海ロックダウンなどの影響で4-6月の自動車ディーラー市場は低迷だった可能性が高いと分析した。

ハンセンテック指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00992 聯想集団 [レノボ・グループ] 4.5% -2.4% 3.9% パソコン大手。需給要因のもよう。大手投資ファンド数社が持ち株比率を引き上げた。
06618 京東健康(JD Health) 3.4% -2.8% 39.5% JDドットコム(09618)傘下のインターネットヘルス大手。大手証券会社が目標株価を引き上げた。
00020 SenseTime Group Inc 3.4% -60.2% -46.3% AIソフトウェア大手。自動車メーカーの広汽集団(02238)とスマートカー分野において戦略的業務提携を結んだ。
01024 快手(Kuaishou Technology) 3.2% -5.1% 38.9% ショート動画大手。長期的な収益性が同業他社より優れているとし、大手証券会社が買い推奨した。
00285 比亜迪電子 [BYDエレクトロニック] 1.7% -17.5% 42.8% BYD(01211)傘下のスマートフォン部品・受託製造メーカー。アップル(APPL)がサプライヤーへの発注を増やしたと報じられ、アップル関連株が買われた。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
01833 平安健康医療 [ピンアン・ヘルスケア] -4.5% -11.3% 12.7% 平安保険(02318)傘下のインターネットヘルス大手。大手証券会社が投資判断と目標株価を引き下げた。
09698 万国数拠服務 -4.8% -20.4% -3.7% データセンターを運営。名創優品(09896、SBI証券取り扱いなし)が空売り業者による空売りレポートで急落し、連想売りとなった。同空売り業者は過去に万国数拠服務に対しても空売りレポートを出したことがある。
01347 華虹半導体 [フアホン・セミコンダクター] -5.8% -15.5% -16.8% 半導体受託生産(ファウンドリー)大手。米中首脳の電話会談(7/28夜)を控え、米中対立激化に対する懸念で売られた。米国の上院で中国対抗を目的とした半導体法案が可決されたことも、売り材料となったもよう。
09868 小鵬汽車[シャオペン] -6.5% -29.0% -0.3% 新興EVメーカー。同業のリーオートがEV新モデルの試乗運転中に事故を起こし、売り材料となった。EVの安全性に対する懸念が再び浮上した。
02015 理想汽車[リーオート] -6.5% -17.8% 46.3% 新興EVメーカー。新モデル「理想L9」の試乗運転中に事故が発生。今後の販売に影響が出ると懸念され、売り材料となった。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のLIとなっています。)

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

今週の中国株市況

7/21-7/28の香港市場は、ハンセン指数が0.2%上昇、ハンセンテック指数は0.7%下落しました。米国上場のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC指数)は、3.6%下落しました。中国当局の不動産支援計画が相場を下支えしましたが、ヘルスケアの業績懸念やテンセント(00700)とアリババ(09988)の需給懸念が相場の重石となりました。

業種別では、エネルギー、不動産、銀行が堅調でした。

エネルギーは、主に石炭と石油・天然ガスが上昇しました。石炭は、猛暑により中国の発電量と石炭生産量が足元で上昇していることが好材料となりました。石炭大手のヤンクアン(01171)やチャイナシェンハ(01088)が反発しました。石油大手のCNOOC(00883)やペトロチャイナ(00857)も持ち直しました。世界経済減速懸念を背景とした需要減よりも、供給不足が一段と意識され、原油先物価格が反発したことが背景です。

不動産と銀行は、中国当局の不動産支援計画を好感しました。中国当局が資金繰り難に陥っている不動産デベロッパーを支援するために、最大3,000億元規模の不動産基金の設立を検討しているほか、銀行による最大1兆元相当の貸し出しを通じた支援も検討していると海外メディアが報じました。それを受け、不動産大手の龍湖集団(00960)や中国海外発展(00688)、銀行大手の中国工商銀行(01398)や招商銀行(03968)が反発しました。

ただし、上昇率はいずれも限定的でした。不動産最大手のカントリーガーデン(02007)の増資計画を嫌気しました。カントリーガーデンは今年末までに償還期限を迎える社債がないのに増資による資金調達を発表したため、同社の増資は不動産市場をめぐる流動性リスクを反映していると解釈されました。中国当局による資金支援がまだ計画段階にとどまっているため、今後の実行を待ちたいとの思惑もありました。

業種別で下落が顕著だったのは、ヘルスケアと情報テクノロジーでした。

ヘルスケアは、主にバイオ医薬品関連銘柄が下げを主導しました。中国本土での新型コロナ変異株の感染拡大を受け、コロナワクチンに対する需要が堅調でしたが、コロナワクチンを製造するバイオ医薬品メーカー・康泰生物(深セン上場)が予想外に1-6月期は大幅な減益となる見通しだと発表しました。減益要因として、コロナワクチンの接種率の上昇に伴う需要減が指摘されています。それを受け、ワクチン関連やバイオ医薬品関連銘柄が軟調でした。

情報テクノロジーは、華虹半導体(01347)(※)やテンセント、アリババが下げを主導しました。華虹半導体は米中首脳の電話会談(7/28夜)を控え、米中対立激化に対する懸念で売られました。米国の上院で中国対抗を目的とした半導体法案が可決されたことも、嫌気されました。他方、同業のSMIC(00981)の下げ幅は限定的でした。SMICは米国の制裁にもかかわらず、先端プロセスである7nmの製造技術を確立したと報じられました。

(※香港市場の業種区分では華虹半導体やSMIC(00981)、レノボグループ(00992)なども情報テクノロジーに入っています。)

テンセントとアリババの調整要因については、「今回のトピックス」部分で取り上げます。

今回のトピックス

今回は、中国株の代表格であるテンセント(00700)とアリババ(09988)の売り圧力をめぐる背景と最新動向を確認してみたいと思います。

テンセントとアリババは7/21/-7/28に、いずれも大株主による持ち株比率の引き下げ懸念で調整しました。

テンセントの場合は、6月末のニュースに遡ります。テンセントの大株主である南アフリカのインターネット大手Naspersの子会社Prosusは6/27に、自社株買いの資金を捻出するため、テンセントの一部持ち分を売却すると発表しました。その後、Prosusは自社株買いを実施し、7/18-7/22の週も実施したと報じられました。Prosusは当初、具体的に売却する予定のテンセントの株数や売却期間を公表していないため、Prosusの自社株買い実施≒テンセント売却の証拠として捉えられました。

アリババの場合は、大株主であるソフトバンクの持ち株比率の低下が警戒されました。アリババが7/26に公表したデータによると、今年7/15までのソフトバンクの持ち株比率は23.9%に低下しました。ソフトバンクの持ち株比率は、昨年7/22時点では24.8%だったため、過去1年でソフトバンクはアリババ株(0.9%相当)を売却したことが明らかになりました。

需給面で買い手側の動向を確認してみると、テンセントは6/28-7/15に自社株買いを実施しました。また、中国本土と香港のストックコネクトを通じた取引では、Prosusの売却報道後、中国本土投資家は連日、テンセントを買い越しています。一方、アリババは自社株買いの実施は発表しておらず、また現時点でストックコネクトの対象外となっているため、中国本土投資家による買いも確認できません。

なお、アリババは今後、ストックコネクトの対象銘柄になる可能性が出てきました。アリババが7/26に、香港でのプライマリー上場を申請したからです。アリババは現在、香港でセカンダリー上場となっていますが、セカンダリー上場の場合はストックコネクトの対象外となります。一方、プライマリー上場はストックコネクトの対象となるため、今後は中国本土投資家が香港上場のアリババ株を購入することができます。ただし、プライマリー上場は年内を予定しており、プライマリー上場した後すぐにストックコネクトの対象になるわけでないため、中国本土投資家による買いはだいぶ先となりそうです。

今後の見通しについて、テンセントとアリババの双方において共通して言えることは、いずれも大株主による意思表示や情報開示(売却予定の株数や期間など)が明確でないため、当面、需給面での売り圧力は強く意識されそうです。他方、中国本土投資家によるテンセント買いからすると、中国本土投資家は海外投資家でもある大株主による売りを買いチャンスとして捉えているようです。中国の現地報道によると、中国国内の機関投資家もテンセントを買ったそうです。

需給要因以外では、間もなく発表される両社の決算に注目が集まりそうです。上海ロックダウンの影響で両社のみならず中国企業の4-6月期決算は低調だった可能性がありますが、予想と実績の差異や経営陣が示す今後の見通しが注目点となりそうです。足元で株価の軟調さに比べて売買が低調(売買代金が鈍化)なのは、ひとまず決算内容を確認したいとの思惑が強いためと考えられます。したがって、今後の株価の方向性は決算次第となりそうです。なお、テンセントやアリババを含むハンセンテック指数構成銘柄の決算発表予定日は、図表4の通りです。

図表4 ハンセンテック指数構成銘柄の決算発表予定日(7/28時点)

銘柄コード 銘柄名 決算発表予定日 予想EPSの変化率(%、過去1カ月) 予想EPSの変化率(%、過去1週間)
09988 アリババ・グループ 2022/08/04 -13.4 -2.9
00992 聯想集団 [レノボ・グループ] 2022/08/10 -1.9 1.9
09866 蔚来汽車 [ニオ] 2022/08/11 -5.3 0.0
00981 中芯国際 [SMIC] 2022/08/11 1.9 0.0
09888 百度 [バイドゥ] 2022/08/12 -5.6 -0.2
01347 華虹半導体 [フアホン・セミコンダクター] 2022/08/12 0.8 0.0
03690 美団(Meituan) 2022/08/15 3.0 2.5
01810 小米集団 [シャオミ] 2022/08/15 1.3 0.0
09961 携程旅行網 [トリップドットコム゚] 2022/08/15 -8.5 0.8
02382 舜宇光学 [サニーオプチカル] 2022/08/15 -13.9 -1.3
00285 比亜迪電子 [BYDエレクトロニック] 2022/08/15 -0.4 0.0
03888 金山軟件 [キングソフト] 2022/08/15 30.4 0.0
00772 閲文集団(China Literature) 2022/08/15 0.1 -0.2
02018 瑞声科技 [AACテクノロジーズ] 2022/08/15 -6.9 0.0
00700 騰訊 [テンセント・ホールディングス] 2022/08/17 -1.4 0.4
09698 万国数拠服務 2022/08/17 -0.3 -5.7
00268 金蝶国際軟件 [キングディー・ソフトウエア] 2022/08/18 -12.3 -1.1
01833 平安健康医療 [ピンアン・ヘルスケア] 2022/08/18 2.5 1.5
00020 SenseTime Group Inc 2022/08/19 -1.1 0.0
09626 ビリビリ 2022/08/19 -1.2 -0.1
09618 JDドットコム 2022/08/23 3.8 0.2
06618 京東健康(JD Health) 2022/08/24 -2.9 -0.3
01024 快手(Kuaishou Technology) 2022/08/25 3.3 -1.4
06060 衆安在線財産保険 2022/08/25 -32.3 -14.2
00909 Ming Yuan Cloud Group 2022/08/25 -50.0 -16.4
09868 小鵬汽車[シャオペン] 2022/08/26 1.1 0.0
06690 海爾智家 [ハイアールスマートホーム] 2022/08/29 0.2 -0.1
02015 理想汽車[リーオート] 2022/08/30 4.5 0.0
09999 網易 [ネットイース] 2022/08/31 -1.8 -2.9
00241 阿里健康信息技術 [アリババ・ヘルス] 2022/11/24 -14.3 0.0

注:1)決算予定日はあくまで作成日時点の予定・推定日であり、予告なく変更される場合があります。
2)予想EPS(1株当たり純利益)の変化率はBloombergの集計によるものです。プラスの場合は上方修正、マイナスの場合は下方修正を示します。
3)銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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