1Q(1-3月)決算速報(現地5/9引け後発表)
同社はブロックチェーンエコシステムとデジタル資産の生成に焦点を当てて暗号資産をマイニングする企業です。
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):19.45ドル(-1.02%)
●売上高:1.652億ドル、前年同期比+223%(予想1.73億ドル)×市場予想を下回った
●EPS:1.26ドル、前年同期は-0.05ドル(予想0.20ドル)〇市場予想を上回った
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●比較EBITDA:5.29億ドル、前年同期は0.19億ドル(予想0.841億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●流動資産:16.4億ドル(予想12.4億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●現金/現金同等物:3.24億ドル(予想3.51億ドル)×市場予想を下回った
●ハッシュレートは23年/1Qの毎秒11.5エクサハッシュから142%増の27.8エクサハッシュに改善
●前年同期から28%増の2,811ビットコインをマイニングした
●複数のデータセンターを買収、マイニングポートフォリオの発電能力は1.1ギガワット以上の容量に拡大
●24 年のハッシュレートは凡そ倍増となる毎秒50エクサハッシュを目指す
※ハッシュレート:いわゆる採掘速度。ビットコインなど暗号資産をマイニングする際の計算力や採掘の速さを表したもの。ハッシュレートが高いということはそれだけ処理力が強いということになる。
経営陣の主なコメント
●運営上の課題もあったが克服し売上高は過去最高の1億6,500万ドルだった
●企業財務戦略の一貫としてビットコインに投資している
●ビットコイン保有量は15,126ビットコインから17,320ビットコインに約15%増加した
●保有するビットコインによる利益押上げ効果により調整後EBITDAは5億2,900万ドルとなった
決算を受けたマーケットの反応
売上高は過去最高となりましたが市場予想に届きませんでした。一方でEPSなど利益は市場予想を大幅に上回りました。同社の経営戦略としてビットコイン保有などが貢献しました。同社の株価もビットコインなど暗号資産価格との関連性が意識されます。いわゆる「半減期」を通過したビットコイン。年後半に向けた相場動向は、同社の経営戦略も試すこととなりそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:24.06ドル
アナリスト・レーティング:5段階評価の3.44
最低投資金額:3,100円(5/9終値、1ドル155円換算)