1Q(1-3月期)決算速報(現地4/29引け後発表)
ビットコイン開発会社。ライセンス契約、クラウドサブスクリプションと関連サービスを通じて、ソフトウェアプラットフォームの設計、開発、販売を行う。
●決算後の時間外取引(日本時間9:00時点):1,259.00ドル(-2.63%)
●売上高:1.15億ドル、前年同期比-5.5%(予想1.24億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:-8.26ドル、前年同期は-30.59ドル(予想0.34ドル)×市場予想を大きく下回った
●粗利益:0.852億ドル、前年同期比-9.3%(予想0.93億ドル)×市場予想を下回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を下回りました。またカバーするアナリスト数が少なく、引け後の取引も出来高が少ないことには留意が必要です。
引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント
●営業費用合計:2.89億ドル、前年同期1.14億ドル(予想:0.92億ドル)×市場予想より大かった
●R&D費用:0.29億ドル、前年同期比-6.9%(予想:0.29億ドル)△市場予想とほぼ一致した
●デジタル・アセット:50.7億ドル、前年同期は20.0億ドル
●現金・現金同等分:0.81億ドル、前年同期比-14%(予想:0.34億ドル)〇市場予想を上回った
●ビットコインを214,400コイン保有する。取得総コストは75.4億ドル、平均取得価格は35,180ドル。4/26時点
●サブスクリプション・サービス収入は0.23億ドルで前年同期比+22%。 4月にはグーグル・クラウド・マーケットプレイスでの利用が可能に
経営陣の主なコメント
●当社は世界最大のビットコイン保有企業と自負している。直近で214,400コインを保有しビットコインの保有時価総額は約140億ドル*(*約2.17兆円、1ドル155円換算)に達する
●今四半期、ビットコイン価格は大幅に上昇した。これは機関投資家の注目を集めたスポット・ビットコイン上場投資信託 (ETF) の承認が後押ししたためとみている。規制当局の承認により機関投資家の組入れが進み資産クラスとして認識されていると、当社は考えている
●今四半期もサービスのクラウド化を推し進めている
決算を受けたマーケットの反応
「ビットコイン・ヘッジファンド」との異名を持つ同社。株式時価総額約228億ドルに対して保有ビットコインは約135億ドル(株価、ビットコインとも4/29終値時点)に達する。「仮想ビットコイン」として投資家の注目をあつめているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:1,678.75ドル
同、アナリスト・レーティング:5段階評価の5.00(カバーは4社)
最低投資金額:200,500円(4/29終値、1ドル155円換算)