マイクロソフト(MSFT) 4/25 引け後
アメリカを代表するビッグ・テックの一角。クラウド・サービスのアジュール、Microsoft365などのソフトウェア、WindowsやSurface、ゲームなどの事業を展開。投資するオープンAI社の技術、「ChatGPT」などのAIテクノロジーを活用。新たな成長の果実を得つつある同社は、GAFAMの中でもAI収益化で先行しているようです。
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):416.55ドル(+4.4%)
●売上高:618.6億ドル、前年同期比+17%(予想608.7億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:2.94ドル、前年同期比+20%(予想2.83ドル)〇市場予想を上回った
【決算のポイント】
●プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入:195.7億ドル(予想195.4億ドル)△市場予想とほぼ一致した
●インテリジェントクラウド収入:267.1億ドル(予想262.5億ドル)〇市場予想を上回った
●パーソナルコンピューティング売上:155.8億ドル(予想150.7億ドル)〇市場予想を上回った
●マイクロソフト・クラウド売上:351.0億ドル(予想339.3億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後売上総利益率:70.1%(予想69.2%)〇市場予想を上回った
●CAPEX(資本的支出):109.5億ドル(予想112.8億ドル)市場予想より少なかった
●アジュール前年同期比成長率:31.0%(予想29.3%)〇市場予想を上回った
●売り上げ増にAIが占める割合は約7%、前期の6%から上昇
●アジュールの契約好調 コカ・コーラなど業界リーダー企業による10億ドル規模の複数年契約が成約
●「CoPilot」*はFortune500企業の約60%が使用
*Microsoft365 CopilotはOpeAIのGPT-4をベースとした大規模言語モデル(LLM)。LLMをTeams、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどの各Officeアプリケーションに組み込み、組織内のチームやメンバーの生産性の向上や業務効率化を改善するためのツール
【決算を受けたマーケットの反応】
生成AIを組入れたサービスが売上成長に貢献、またクラウド事業のアジュールも生成AI活用によりドライブ。「CoPilot」はFortune500企業の約60%が使用するなど、法人営業に強みを有する同社の特性ひかる。株価は引け後の取引で4.4%の上昇となった。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:472.57ドル、
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.82
最低投資金額:62,100円(4/25時点、1ドル155.50円換算)
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アルファベットA(GOOGL) 4/25 引け後
「Google検索」や「ユーチューブ」などを通じて広告を展開し、インターネット広告の分野で世界大手。
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):174.04ドル(+11.6%)
●売上高:805.4億ドル、前年同期比+15%(予想790.4億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:1.89ドル、前年同期比+61.5%(予想1.53ドル)〇市場予想を大きく上回った
【決算のポイント】
●グーグル広告売上高:616.6億ドル(予想601.8億ドル)〇市場予想を上回った
●YouTube広告売上高:80.9億ドル(予想77.3億ドル)〇市場予想を上回った
●グーグル・サーチ&アザー広告売上高:461.6億ドル(予想449.8億ドル)〇市場予想を上回った
●アザー・ベッツ売上高:4.95億ドル(予想3.72億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●グーグル・クラウド売上高:95.7億ドル(予想93.7億ドル)〇市場予想を上回った
●営業利益率:32%、前年同期は25%(予想28.6%)〇市場予想を上回った
●ピチャイCEOは、生成AIの開発には非常にコストがかかるが収益化についてもうまく対応できると確信、と語った
●経営陣は初めて現金配当を承認。四半期配当は0.20ドル
●700億ドル(約10.8兆円、同社時価総額比約3.58%)の自社株買い追加を承認
【決算を受けたマーケットの反応】
●広告とクラウド事業好調。初めて配当を実施するなど株主還元策も好感し、引け後の取引で株価は11.6%急伸。史上最高値水準で取引されている。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:169.75ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.62
最低投資金額:24,300円(4/25時点、1ドル155.5円換算)