4Q(10-12月)決算速報(現地2/28引け後発表)
同社はブロックチェーンエコシステムとデジタル資産の生成に焦点を当てて暗号資産をマイニングする企業です。
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):28.96ドル(-6.67%)
●売上高:1.568億ドル、前年同期は0.284億ドル(予想1.513億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS(GAAP):0.66ドル(予想0.035ドル)〇市場予想を上回った
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●比較EBITDA:2.604億ドル(予想0.734億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●2023年、前年比210%増、過去最高となる12,852ビットコインをマイニングした
●2023年末時点で債務残高は7.48億ドルから-56%の3.31億ドルまで圧縮した
●2024 年、ハッシュ レートを約35〜37エクサハッシュに改良予定。また2025年末までに50エクサハシュまで引き上げる計画
経営陣の主なコメント
●23年は、ハッシュ レートが毎秒7 エクサハッシュから24.7 エクサハッシュまで253%増加し、目標の 23 エクサハッシュを超えた
●23年は記録的な4Qで締めくくった。4Qに4,242ビットコインを生産、22年通年の実績を上回った
●当社は北米最大のビットコイン・マイナーの一社。財務面、運営面、技術面のいずれにおいても業界をリードしていると自負している
●増収の要因はビットコインのマイニング生産量が前年比172%増と大幅に増加したことと、期中のビットコイン平均価格が約101%上昇したこと
※ハッシュレート:いわゆる採掘速度。ビットコインなど暗号資産をマイニングする際の計算力や採掘の速さを表したもの。ハッシュレートが高いということはそれだけ処理力が強いということになる。
決算を受けたマーケットの反応
足元の株価はビットコインの上昇などを背景に直近一カ月で約75%上昇しておりました。今回発表された決算は売上高、利益とも前年比で大幅に成長し、市場予想を上回る好調なものでしたが、株価には織り込み済みだったようです。
21年には乱高下を繰り返しながら過去最高値の68,991ドルをマークしたビットコイン。足元では60,000ドルの大台を上回ってきました。また現物ETFが米当局に承認されるなど認知度は改善されているようです。MARAの株価もビットコイン価格との連動性が意識されますが、業績の改善は大きな株価支援材料となりそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:20.89ドル
アナリスト・レーティング:5段階評価の3.20
最低投資金額:4,700円(2/28終値、1ドル150円換算)