3Q(11-1月期)決算速報(現地2/28引け後発表)
同社は企業向けや事業規模のAIアプリケーション・サービスやソフトウェア(SaaS)、ツールを提供します。
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):33.50ドル(+12.83%)
●売上高:0.784億ドル、前年同期比+18.0%(予想0.761億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.13ドル、前年同期は-0.06ドル(予想-0.28ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:0.82〜0.86億ドル(予想0.845億ドル)×中間値が市場予想をわずかに下回った
●2024/4月期通期売上高見通し:3.06〜3.10億ドル、従来予想は2.95〜3.20億ドル(予想3.08億ドル)△中間値が市場予想と一致した
調整後EPSが0.13ドルの赤字と市場予想の0.28ドルの赤字より損失がはるかに少なくポジティブ・サプライズとなりました
引け後の時間外取引チャート

決算のポイント
●サブスクリプション収入:0.704億ドル(予想0.666億ドル)〇市場予想を上回った
●プロフェッショナル・サービス収入:0.08億ドル、(予想0.095億ドル)×市場予想を下回った
●顧客:445、前四半期は404(予想313.7)〇市場予想を上回った
●サブスクリプション・サービス粗利益率:45.8%(予想51.9%)×市場予想を下回った
●新たな契約は50件、うち27社はパートナー・サポート企業。パートナー・サポート企業経由受注高は前年同期比337%増
●AWS、ボストン・サイエンティフィック(BSX)、ブーズ・アレン (BAH)、アッビイ (ABBV)、T-モバイル (TMUS)などと契約実績
●サブスクリプション・サービスは前年同期比23%成長
●ヒテッシュ・ラス氏がCAOからCFOに昇進
経営陣の主なコメント
●Q3は良好な業績だった。売上高は7,840 万ドル、前年比18%増。会社計画の上限を超えた。顧客は 445。前年比で80%増加だった。サブスクリプションが好調で7,040 万ドル、総売上高の約90%に達した
●企業向けのAIビジネスの拡大は驚異的。現在、事実上すべての商業、軍事、政府組織はAI を活用して業務を改善/プロセスの最適化を行っている
●パートナー ・サポート企業経由契約は前四半期比62%増、前年同期比337%増でパートナー・エコシステムは好調。AWS、グーグル・クラウド、マイクロソフトなどのパートナー・ネットワークを有する
●法律分野における成功例としては世界的な法律事務所のDLA Piperとのビジネスが挙げられる。 複雑な法的合意の分析を合理化する生成AIアプリを開発。弁護士業務をサポートし労力を80%程度削減できたと見ている
●米国政府向けも好調。Q3は前年同期比100%増。国防総省や米国空軍と新規および契約を拡大した
決算を受けたマーケットの反応
社名にエーアイ(ティッカーは「AI」)を掲げる同社。ここ数四半期は冴えない業績からAIのイメージばかりが先行する企業として空売り筋のターゲットとなっていたようです。
しかし今回発表の3Q決算では、調整後EPSで赤字が市場予想より大幅に減少。またパートナー ・サポート企業経由契約は前四半期比62%増、前年同期比337%増と好調。加えて、クラウド大手やボストン・サイエンティフィックなどビッグ・ネームとの契約も発表されました。経営陣は企業向けAIビジネスの好調、拡大をアピールするが果たして継続できるのか!?期中の動向と次回決算発表も、いつにも増して注目を集めそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:26.55ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の2.93
最低投資金額:約4,500円(2/29終値、1ドル150円換算)