3Q(7-9月期)決算速報(現地11/9引け後発表)
同社はインタラクティブなリアルタイムの3次元コンテンツを作成・操作するためのプラットフォームを提供する企業。ゲーム・エンジンでは世界最大規模を誇る。
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):22.15ドル(-12.2%)
●売上高:5.4億ドル、前年同期比+68.6%(予想5.5億ドル)×市場予想を下回った
●予想比較EPS:-0.32ドル(予想0.18ドル)×市場予想を大きく下回った
●今回の決算発表では会社予想の発表を取り止めた
売上高、利益とも市場予想を下回りました。また会社予想の発表を取り止めました。10/9、リッチティエロCEO退任後初の決算発表で先行き不透明感が増す結果に、株価は引け後の取引で12%と急落しました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●顧客数(契約金額10万ドル以上):1,324社、前四半期は1,330社(予想1,373社)×市場予想を下回った
●クリエイト・ソリューション事業売上高:1.89億ドル、前四半期は1.93億ドル(予想2.08億ドル)×市場予想を下回った
●グロー・ソリューション事業売上高:3.55億ドル、前四半期は3.40億ドル(予想3.46億ドル)〇市場予想を上回った
●請求額 (Billing) :5.30億ドル、前四半期は5.24億ドル(予想5.51億ドル)×市場予想を下回った
●調整済み粗利益率 83.0%、前四半期は81.0%:(予想80.0%)〇市場予想を大きく上回った
経営陣の主なコメント
●ホワイトハースト暫定CEOがコメント。就任一カ月だが当社の企業文化は素晴らしいと感じている。当社はビジネス・フローを見直し、コスト削減を継続、キャッシュフロー黒字化を定着すべく取組む。そして成長の加速にも取り組まなければならない。顧客をサポートするテクノロジーを現状より倍増させる、自ずと売上高、利益の拡大につながるとみている。
●4Qに当社の製品群を包括的に見直す。実装完了は1Q末を見込んでいる。これには人員削減、オフィス削減策も含まれる。数ヵ月以内に発表予定だ。
決算を受けたマーケットの反応
ユニティは9月同社製ソフトウェアのゲームに対してインストール人数ベースの新料金を発表。顧客の不興、離反を招きました。10月には社長退任と迷走気味です。しかし技術力の高さには定評がある同社。アップルのヴィジョンプロ向けOSの共同開発なども手がけ、また過去には買収提案もありました。同社は数ヵ月以内に、コスト削減策に加えて製品群の見直しを発表、実行するとしております。ここが正念場と言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:42.67ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の4.00
最低投資金額:3,900円(11/9終値、1ドル151円換算)