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2Q（4-6月期）決算速報（現地7/18寄り前発表）
世界最大級のヘルスケア企業。医薬品部門ではガン治療薬、消費者向けでは「バンドエイド」やスキンケア用品など幅広く事業を展開します。医療機器部門では22年に人工心臓メーカーのアビオメッドを買収、成長戦略を支えます。
●決算発表当日の株価：168.38ドル（+6.07%）
●売上高：255.3億ドル（予想246.7億ドル）〇市場予想を上回った
●調整後EPS：2.80ドル（予想2.62ドル）〇市場予想を上回った
●2023/12期通期売上高見通し：従来予想の979〜989億ドルから988〜998億ドルへと上方修正した
●2023/12期通期調整後EPS見通し：従来予想の10.60〜10.70ドルから10.70〜10.80ドルへと上方修正した
決算発表当日のチャート
決算のポイント
◆医薬品部門売上高137.3億ドル、市場予想131.9億ドル、〇市場予想を大きく上回った
●ダーザレックス（多発性骨髄腫治療薬）：24.3億ドル、市場予想24.6億ドル、△市場予想とほぼ一致した
●カービクティ（多発性骨髄腫治療薬）：1.17億ドル、前年同期比+388％、市場予想0.87億ドル 〇市場予想を大きく上回った
●Covid-19（コロナワクチン）：2.85億ドル、前四半期は7.47億ドル、市場予想0.9億ドル、〇市場予想を上回った
●研究開発費38.3億ドル、市場予想37.0億ドル
◆コンシューマーヘルスケア部門売上高40.1億ドル、市場予想39.5億ドル、〇市場予想を上回った
◆医療機器（メド・テック）部門売上高77.9億ドル、市場予想75.9億ドル、〇市場予想を上回った
経営陣の主なコメント
●スピン・オフしたコンシューマー部門のケンビュー（KVUE）はいわゆるエクスチェンジ・オファー（別の有価証券と交換）を計画。JNJは現在もKVUEの約90％を保有する大株主。
●メドテックが好調。2Q の営業成長率は14.7％増（アビオメッド買収を除く）。
●アビオメッド（人工心臓メーカー）の買収前単体ベース換算で売上高は約20％増と見られる。心臓疾患向けの治療が当社の成長基盤となると期待。
●世界的に手術件数が伸びたこと、特に中国の回復が大きいことなどからメッドテックが業績牽引の原動力となった。
決算を受けたマーケットの反応
売上高、利益とも市場予想を上回りました。医薬品のパイプラインも好調と見られ、2Qでは多発性骨髄腫治療薬のカービクティの売上が大きく伸びたことが目を引きます。またメドテックも好調。コロナ後の医療環境正常化から手術件数の伸びが続きます。心臓疾患分野でもアビオメッドの買収をテコに次の成長基盤と位置付け。株価は2012年以降、長期上昇波動を描いております。現在は200日移動平均線近辺にあり、投資のタイミングとしては良いかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：180.95ドル
アナリスト・レーティングは5段階評価の3.77
予想配当利回り2.83％
最低投資金額：約24,000円（7/20時点）
