今週はパランティア、マルケタ、アファームなどが決算発表を予定しています！

これまでに決算発表を行ったS&P500指数構成銘柄436社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は291社（66.7%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は338社（77.5%）となっています（5/6時点、Bloombergのデータより、SBI証券調べ）。当社売買代金ランキング上位銘柄（2021/10/1〜2022/3/31）のうち、今週決算発表を予定しているのは以下の銘柄です。

バイオエヌテック（BNTX）　5/9 　寄り前

前回発表の決算発表では2022/12期通期新型コロナワクチン売上高見通しを130〜170億ユーロに据置きました。世界でワクチン接種が進み、そもそも接種自体に停滞する動きが伺える中、ワクチン売上と見通しに注目が集まります。

パランティア テクノロジーズ（PLTR）　5/9 　寄り前

足元の株価は米国金利上昇によるグロース株の調整や利益が市場予想を下回るとの懸念などから大幅調整となっております。一方で5月には英国防衛省向け長期契約を獲得。ロシアによるウクライナ侵攻により世界の緊張が高まる中、軍事データ分析に強みを発揮する同社への期待が高まります。

アップスタート ホールディングス（UPST）　5/9 　引け後

前回発表の10-12月期決算発表では売上高が3.05億ドル（予想2.63億ドル）、調整後EPSが0.89ドル（予想0.50ドル）と市場予想を大きく上回った事に加えて4億ドル規模の自社株買い計画承認を発表、株価は36％高と急騰しました。経営陣は自社の事業と株価の行方に自信を示しましたが現在の株価はその時点から約4割下落、大幅調整となっております。空売りも多く入っているとみられる同社株。好材料に反応する素地が出来上がっているとも言えそうです。

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ユニティソフトウェア（U）　5/10 　引け後

同社株も上場来安値を更新中で昨年11月の高値、210ドルから3分の1以下の水準に沈んでいます。同社もグロース株の調整に飲み込まれ、加えてメタバースへの過度な期待が冷めつつあることが背景にありそうです。2/3発表の通期決算で2022/12期通期の売上高見通しを前年同期比34〜36％増の14.9〜15.1億ドルとしております。また21年12月末時点で1,052社だった顧客数（継続的かつ売上高10万ドル以上）の伸びなどが注目を集めそうです。

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マルケタ（MQ）　5/11 　引け後

上場来安値を更新中の同社はここもとの金利上昇によるグロース株の調整により株価はとうとう10ドル大台を割り込みました。大台割れにより機関投資家などが手掛けにくくなるとみられますが、一方で同社を含むフィンテック企業に前向きな見方を示すアナリストも多く、決算で成長力を実証できるか内容が問われそうです。

リビアン オートモーティブ（RIVN）　5/11 　引け後

同社は昨年11月に上場、179ドルの高値を付けた後現在は28ドル近辺と上場来安値にあります。素材価格上昇やサプライチェーン問題などインフレによるコスト増加や、9日のロックアップ解除を受け大株主の一社であるフォード（F）が保有株の一部を売却すると報じられるなど逆風が吹いております。一方で同社の大株主はアマゾンであり物流戦略の一翼を担う企業と目されております。アマゾンとの協業や前回決算で発表した22年ガイダンスEV製造数25,000台の達成率に注目があつまりそうです。

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アファーム ホールディングス（AFRM）　5/12 　引け後

バリュエーションの高さや業界での競争激化懸念から株価は昨年の高値から5分の1の水準と年初来安値を更新、大きく調整しております。前回の決算発表で株価は21%安、その前は13％高と決算発表での株価の振れ幅の大きい同社。オプションから算出する決算発表日の株価変動率は20%と高めです。

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