決算速報(現地11/4寄り前発表)
●決算発表当日の株価:284.02ドル(-17.89%)
●売上高:49.7億ドル(予想63.2億ドル)×市場予想を下回った
●EPS:7.70ドル(予想9.09ドル)×市場予想を下回った
●2021/12期新型コロナワクチン売上高見通し:これまで200億ドルの契約を締結済みとしていたが、150〜180億ドルのレンジと予想(予想198.7億ドル)×市場予想を下回った
●2022/12期新型コロナワクチン売上高見通し:170〜220億ドルのレンジになる「可能性がある」とした(予想207.0億ドル)×中央値は市場予想を下回った
7-9月期の売上高とEPSが市場予想を大きく下回り、新型コロナワクチンの売上高見通しが引き下げられたことなどを受け株価は急落しました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●7-9月期の売上高とEPSが市場予想を大きく下回りました。
●これまで200億ドルの契約を締結していたとコメントしていたものの、2021年の新型コロナワクチンの売上高が150〜180億ドルのレンジになると予想されました。
●上限10億ドルの自社株買い枠を承認しました。
経営陣の主なコメント
●当社は供給上の問題に取り組んでいる。
●米国外向けの新型コロナワクチンの納品が遅れており、一部は2022年にずれこむかもしれない。
●複雑さはただただ増加している。
●供給の問題は「乳歯が生えるときの苦しみ(初期段階によくある問題)」のようなものだ。
●子供向けの臨床試験で心筋炎が多く生じるというデータはない。
●インフルエンザワクチンのデータはもうすぐ出るだろう。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の売上高とEPSが市場予想を大きく下回ったことなどを受け、株価は20%近い下落となりました。
寄り付きから大きく下落して始まりましたが、その後も下値を拡大する展開となりました。2021/12期の通期新型コロナワクチンの売上高見通しが引き下げられたことなどを受け、同社の新型コロナワクチンの売上高が想定よりも伸びずにピークアウトするのではないかとの懸念が広がったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:309.38ドル(11/4時点)