今週はモデルナとスクエア、ファイザーが決算発表を予定しています！

これまでに決算発表を行ったS&P500指数構成銘柄279社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は186社（66.7%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は229社（82.1%）となっています（10/30時点、Bloombergのデータより、SBI証券調べ）。当社売買代金ランキング上位銘柄（2021/4/1〜2021/9/30）のうち、今週決算発表を予定しているのは以下の銘柄です。

ファイザー（PFE）　11/2 寄り前
マーケットは7-9月期の業績や2021/12期の業績よりも2022/12期の新型コロナワクチンの売上高見通しについて注目しているようです。経営陣から2022年の見通しについて何らかの示唆がされるか注目したいと思います。

モデルナ（MRNA）　11/4 寄り前
12歳から17歳を対象とした新型コロナワクチン接種について、心筋炎が起きるリスクをさらに検証する必要があるなどとして審査にさらに時間がかかると米食品医薬品局（FDA）が直近発表していますが、そうした心筋炎のリスクについて経営陣がどのように考えているのかといった点や、2022年以降の新型コロナワクチンの売上高見通しについて何らかの追加情報が経営陣から提示されるかといった点が注目ポイントとなりそうです。

また、今年の7月に臨床試験を開始した季節性インフルエンザ用のmRNAワクチンなど、新型コロナ以外のウイルスを対象としたパイプライン（新薬候補）の状況などについても引き続き注目したいと思います。

スクエア（SQ）　11/4 引け後
今回の決算発表でも個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる「Cash App」アプリの利用動向がもっとも注目されると思われます。また、先月ビットコイン価格が史上最高値を更新したことなどが足元の業績にどのような影響を与えているかといった点や、後払い決済サービスを手がける豪アフターペイの買収手続きの進捗などについて経営陣から何らかのコメントが出されるかといった点も注目されるかもしれません。