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決算速報(現地10/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):147.18ドル(-3.53%)
●売上高:833.6億ドル(予想846.9億ドル)×市場予想を下回った
●EPS:1.24ドル(予想1.24ドル)△市場予想通り
●iPhone売上高:388.7億ドル(予想416.0億ドル)×市場予想を下回った
●サービス部門(App Storeなど)の売上高:182.8億ドル(予想175.7億ドル)〇市場予想を上回った
7-9月期の売上高が市場予想を下回ったことなどを受け、株価は時間外取引で売りに押されました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●7-9月期の売上高が市場予想を下回ったほか、7-9月期のiPhone売上高が市場予想を下回り、サプライチェーンの問題が業績の重しとなっていることが示唆されました。
●サービス部門の売上高は市場予想を上回りました。
●今後の業績見通しについて具体的な数字は示されませんでしたが、引き続きサプライチェーン上の問題が継続するとのコメントが出されました。
経営陣の主なコメント
●供給不足の影響で7-9月期の売上高が60億ドルほど押し下げられた。
●供給不足はサプライチェーンの問題と新型コロナが要因。
●需要は非常に強かった。
●売上高の1/3近くが新興国からのものとなった。
●iPhone13が発売された後もiPhone12は好調となった。
●7-9月期のiPad、Mac購入者の半分は初めてのユーザーだった。
●不確定要素が多いため、業績見通しは公開しない。
●供給不足の問題は10-12月期も続き、7-9月期よりも影響は大きくなるだろう。
●iPadは10-12月期に前年比で減収になると思われる。
●サービスの成長率は10-12月期に減速するだろう。
●iPad以外の製品は前年比で増収になるだろう。
●新型コロナが供給に与える影響は10月にかけて和らいだ。
●10-12月期の供給不足の主な要因は半導体不足で、半導体不足問題は当社のほぼすべての製品に現在影響を与えている。
●半導体不足問題は旧来からあるレガシー半導体にみられている。
●米国で購入されているiPhoneのほとんどは月額の支払いで購入されている。
●iPhone 13の需要にはとても、とても満足している。
●5Gは10年に一度のアップグレードの機会を与えてくれた。
●広告規制の変更について、顧客は圧倒的にポジティブだ。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の売上高が市場予想を下回ったことで、株価は時間外取引で下落しました。
決算発表直後から下落し、株価は時間外取引で一時5%を超える下落としなりました。その後やや値を戻したものの、半導体不足問題などが年末商戦に与える影響などが懸念され、3%を超える下落で時間外取引を終えました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:166.49ドル(10/28時点)