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決算速報(現地10/26引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):2,760.46ドル(-0.92%)
●売上高(トラフィック獲得コスト、TACを除いたベース):536.2億ドル(予想526.2億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:27.99ドル(予想23.50ドル)〇市場予想を上回った
●クラウド事業の売上高:49.9億ドル(予想:50.4億ドル)×市場予想を下回った
●YouTubeの売上高:72.1億ドル(予想:75.0億ドル)×市場予想を下回った
クラウド事業やYouTubeの売上高が市場予想を下回ったことなどを受け、株価は時間外取引で売りに押されました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●7-9月期の売上高とEPSが市場予想を上回りました。
●クラウド事業とYouTubeの売上高が市場予想を下回りました。
●アップルのトラッキング規制については、「それほど大きな影響はない」としました。
経営陣の主なコメント
●小売りが広告の最も大きな成長ドライバーだった。
●サービスやクラウド向けで10-12月期には大きな人員の増加が見込まれている。
●YouTubeの売上高に対して、アップルのトラッキング規制はそれほど大きな影響は与えなかった。
●Google Playについては前年がコロナ下で高い成長となったことや、7/1から適用された手数料率の変更などが重しとなり、成長は今後もやや低迷すると見込まれる。
●クラウド事業についてはモメンタムが継続している。
●今月発売される新型スマートフォン「Pixel 6」については強い需要があるが、他社同様にサプライチェーン上の問題で十分な供給を行うことができていない。
●ハードウェア事業は複数年を見据え進めている。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の売上高やEPSは市場予想を上回ったものの、クラウド事業やYouTubeの売上高が市場予想を下回ったことの方が重しとなったようです。
決算発表直後は時間外取引で上昇する場面もあったものの、クラウド事業やYouTubeの売上高が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、株価は一時3%ほど下落しました。その後はやや値を戻したものの、プラス圏に再浮上することはできず、約1%ほど下落して取引を終えました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:3211.07ドル(10/26時点)