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決算速報(現地7/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):143.70ドル(-2.09%)
●売上高:814.3億ドル(予想738.2億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:1.30ドル(予想1.01ドル)〇市場予想を上回った
●iPhone売上高:395.7億ドル(予想345.6億ドル)〇市場予想を上回った
●サービス部門(App Storeなど)の売上高:174.9億ドル(予想163.2億ドル)〇市場予想を上回った
4-6月期の業績は市場予想を上回ったものの、経営陣が今後の見通しについてやや慎重な見方を示したことで株価は時間外取引で売りに押されました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●4-6月期の売上高とEPSは市場予想を共に上回りました。
●4-6月期のiPhone売上高やサービス部門の売上高も市場予想を上回りました。
●今後の業績見通しについて具体的な数字は示されませんでしたが、7-9月期は4-6月期と比較して減速するというコメントが出されました。
●iPhoneとiPadについてサプライチェーン上の問題が発生しているとのコメントがありました。
経営陣の主なコメント
●iPhoneとiPadについては供給不足の問題があり、当社は輸送費を支払いすぎており、サプライチェーン上の問題に対応している。
●「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro MAX」について中国市場の反応はとても良好だった。
●「M1」チップなどの最先端の半導体はそれほど供給不足を感じていないが、旧来の技術を使ったいわゆる「レガシーノード」の半導体が不足している。
●インド、ラテンアメリカ、ベトナムが力強く伸びている。
●5Gについてはまだ初期段階だが、既にインパクトは大きい。
●AirTag(エアタグ)について顧客は「熱狂的な反応」を示している。
●サービス関連の有料契約者数は7億人を超えた。
●4-6月期にApple Watchを購入した顧客の75%が初めてApple Watchを購入した顧客だった。
●4-6月期にiPadやMacを購入した顧客の約半数が初めての購入者だった。
●業績見通しは新型コロナにより示すことができないが、売上高は2桁台の力強い成長率となるだろう。
●7-9月期の成長率は4-6月期から減速する。
●7-9月期のサービス部門は4-6月期から減速する。
●4-6月期については、ユーザーによるiPhoneの機種変更(アップグレード)が過去最高だった。
●iPhoneについては世界中で「とても、とても強い」結果を示した。
●iPhoneの将来についてとても楽観視している。
決算を受けたマーケットの反応
4-6月期の業績は市場予想を大きく上回りましたが、先行きの不透明感から株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直後は時間外取引で一時上昇する場面もありましたが、その後は徐々に売りに押される展開となりました。決算発表後のカンファレンスコールで今後の業績見通しが示されなかったことを受け一段安となる場面もあり、マーケットはアップルの成長が今後鈍化するのではないかということを懸念しているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:157.84ドル(7/27時点)