決算速報(現地5/26引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):622.00ドル(-0.96%)
●売上高:56.6億ドル(予想54.1億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:3.66ドル(予想3.31ドル)〇市場予想を上回った
●データセンター向け売上高:20.5億ドル(予想20.0億ドル)〇市場予想を上回った
●ゲーム向け売上高:27.6億ドル(予想26.9億ドル)〇市場予想を上回った
●5-7月期売上高見通し:63.0億ドル±2%(予想54.9億ドル)〇市場予想を上回った
2-4月期の業績や5-7月期の売上高見通しは市場予想を上回ったものの、株価が史上最高値近辺にあるなか、時間外取引では売りが優勢となりました。
引け後の時間外取引のチャート
※出所:BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●2-4月期の業績や5-7月期の売上高見通しが市場予想を上回りました。
●5-7月期について、4億ドルほどの売上高は暗号資産(仮想通貨)のマイニング用に設計された専用商品(CMP、cryptomining processors)から上がる見通しであるとしました。
●英半導体設計大手Arm(アーム)の買収については「着実に進んでいる」とのコメントがありました。
経営陣の主なコメント
●重要なことは、ゲーム向けはとても順調で、データセンター向けも同様にとても順調であるということだ。
●CMPは製造上の不備があり、通常のゲーム向けとしては利用できないグラフィックチップを流用して製造しているため、全体的な生産能力は向上する。
●データセンター向けの需要は強まっている。
●5-7月期について、4億ドルほどの売上高は暗号資産(仮想通貨)のマイニング用に設計された専用商品(CMP、cryptomining processors)から上がる見通し。
●必要に応じてCMPの生産を増やす余地はある。
●買収したメラノックス・テクノロジーズの製品も良好な結果を示している。
●Arm(アーム)の買収は着実に進んでいる。
●供給が下半期も制約となるだろう。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後の時間外取引では瞬間的に上昇する場面もあったものの、間もなく売りが優勢となりました。
2-4月期の業績や5-7月期の業績見通しをみても目立って嫌気されるような数字はなかったのですが、株価が史上最高値近辺にあるなか、一部市場関係者はさらなる素晴らしい業績を期待していたのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:660.64ドル(5/26時点)