決算速報（現地5/6寄り前発表）
●決算発表当日の株価：160.50ドル（-1.44%）
●売上高：19.4億ドル（予想22.2億ドル）×市場予想を下回った
●調整後EPS：2.84ドル（予想2.34ドル）〇市場予想を上回った
株価は一時10%を超える下落となったものの、米国が提案していた新型コロナワクチンの特許適用除外にドイツが反対を表明したことなどを受け下げ幅を縮小しました。
決算発表当日のチャート
※出所：BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●1-3月期の売上高が市場予想を下回りました。
●競合するファイザー（PFE）が今年の新型コロナワクチンの売上高を260億ドルと予想するなか、モデルナは通期の売上高予想を192億ドルとしました。
●12〜17歳を対象とした治験の初期結果では有効性が96%になったとしています。
●経営陣は、特許の適用除外を求める米国の発言などについて「心配はない」とコメントしています。
経営陣の主なコメント
●特許適用除外は当社について何の影響もない。
●昨夜このニュースを聞いたが、私は1分たりとも夜眠れないといったことはなかった。
●世界中どこを探してもワクチンの中核材料となるmRNAの生産能力に余剰はなく、特許の適用除外を行っても生産量は増えない。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の売上高が市場予想を下回ったことを受け株価は一時10%を超える急落となりました。
その後、ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルスワクチンの特許適用除外に反対を表明すると急速に下げ幅を縮小したものの、内容的にはやや失望感の強い決算内容だったようです。12〜17歳を対象とした治験の良好な初期データも公開されましたが、特に材料視はされなかったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：168.93ドル（5/6時点）
