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決算速報(現地4/28引け後発表)
●決算発表翌日の株価:133.48ドル(-0.07%)
●売上高:895.8億ドル(予想773.0億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:1.40ドル(予想0.99ドル)〇市場予想を上回った
●iPhone売上高:479.4億ドル(予想億414.9ドル)〇市場予想を上回った
●サービス部門(App Storeなど)の売上高:169.0億ドル(予想156.5億ドル)〇市場予想を上回った
決算発表直後の時間外取引では買いが優勢だったものの、翌日の通常取引時間は小幅安で引けました。
決算発表翌日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地4/29までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●1-3月期の売上高とEPSは市場予想を共に上回りました。
●1-3月期のiPhone売上高やサービス部門の売上高も市場予想を上回りました。
●増配が発表されました(1株当たり従来の0.205ドルから0.22ドルへと引き上げられました)
●今後の業績見通しは引き続き示されませんでした。
経営陣の主なコメント
●半導体不足問題は4-6月期の売上高を30億〜40億ドル程度押し下げそうだ。
●半導体不足は主に「iPad」と「Mac」が影響を受ける。
●当社は新型コロナの収束が視野に入っているとは考えていない。
●1-3月期に「Apple Watch」を購入した顧客の75%が初めて「Apple Watch」を購入した顧客だった。
●これから5Gへアップグレードする顧客は、これまで既にアップグレードした顧客よりも多いと思う。
●「M1」チップが推進力となり「Mac」の売上高が過去最高となった。
●サービス関連の有料契約者数は6.6億人以上になった。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の売上高やEPSが市場予想を大きく上回ったものの、そうした勢いが持続するかマーケットはやや疑問視しているようです。
決算発表直後の時間外取引では+2.34%で引け、翌日の通常取引時間でも寄り付き当初は137ドルを超える場面もありましたが、その後間もなく売りに押されました。報道によると、今後も高い成長が続くのかという点や、半導体不足問題が業績に与える影響について一部アナリストらが懸念を示している模様です。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:157.69ドル(4/29時点)