決算速報(現地4/16寄り前発表)
●決算発表当日の株価:27.91ドル(-3.53%)
●売上高:0.55億人民元 ※業績予想を発表している証券会社が少数のため、「市場予想」といえる数字はないようです。
●調整後EPS:原株1株当たりは-0.45人民元、1ADS当たりは-0.90人民元 ※同上
決算発表を受け株価は一時10%を超える下落となりましたが、引けは3.53%安とやや値を戻しました。
決算発表当日のチャート
※出所:BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●アナリストのカバレッジが極端に少ないなか、業績は「市場予想」との比較は難しい状況となっています(Bloombergの集計では2社のみが業績予想を行っています)。
●10-12月期の純損益は-4,919万人民元となり、前年同期の-193万人民元から損失が拡大しました。
●米投資会社ウルフパック・リサーチが2月のレポートで指摘した粉飾決算疑惑を払拭するような新たな材料は示されなかったようです。
経営陣の主なコメント
●新型コロナの不確実性に直面した2020年に、当社の売上高は50%近い成長率となった。
●「EH216」は1万回以上の試験飛行を成功させた。
●当社のUAM(アーバン・エア・モビリティ)プラットフォーム戦略として、「100 Air Mobility Routes Initiative」を中国で立ち上げることを考えている。
決算を受けたマーケットの反応
2月以降くすぶっている粉飾決算疑惑を払拭するような材料はなく、株価は一時10%を超える下落となりました。
今後の戦略とされる「100 Air Mobility Routes Initiative」についてもやや具体性に欠ける印象で、何らかの目に見える形での実績が示されるまで、上値の重い展開が続きそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:2021年に入り目標株価を公表した証券会社が1社のみのため、「平均」を算出できるほどの目標株価の発表はされていないようです。