決算速報(現地2/25寄り前発表)
●決算発表当日の株価:148.38ドル(+2.48%)
●売上高:5.71億ドル(予想2.88億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.69ドル(予想-0.38ドル)×市場予想よりも悪い結果
2021年分のワクチン供給契約額が184億ドルに上るとの見通しが示されたことなどを受け、株価は上昇しました。
決算発表当日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2/25までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●10-12月期の売上高が市場予想を大きく上回りました。
●2021年分のワクチン供給契約額が184億ドルに上るとの見通しが示されました。
●CMO(最高医療責任者)を務めるTal Zaks氏が退任すると発表されました。
●(決算発表とは別に、現地2/24引け後に発表)南アフリカなどの変異種に対応するため、新型コロナワクチンの効果増強を狙ったブースター(追加接種)の治験を開始する予定であると発表されました。
経営陣の主なコメント
●CMOの後任は「グローバルで商業の経験もった人物」を探している。
●Talは当社がまだ臨床試験を行っている段階で加わった人物で、今や当社は自社の承認済みの商品を保有している。
●新型コロナワクチンのブースターの生産については、需要次第となる。
●当社は新型コロナワクチンだけの会社ではない、他にも複数のパイプライン(新薬候補)があり、これはまだ始まりに過ぎない。
決算を受けたマーケットの反応
一時は10%を超える上昇となったものの、マーケット全体が売りに押されるなか上げ幅を縮小しました。
前日に新型コロナワクチンのブースターの治験を予定していると発表したことから決算発表前から買いが優勢となりました。寄り前の決算発表でCMOの退任が発表されると上げ幅を縮小したものの、寄り付き後は再度買われ一時は10%を超える上昇となりました。しかしながらマーケット全体が急落するなか徐々に売りに押され、結局引けは2%程度の上昇となりました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:170.08ドル(2/25時点)