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2024-04-19 18:42:05

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜4-6月期の好決算銘柄決定版:AMD、ツイッター、クアルコム、フォード、トリンブル〜

2021/8/16
投資情報部 榮 聡

先週は企業決算の好調、7月米雇用統計の改善などを織り込む流れに加え、インフラ投資法案が米上院で可決したことから強い基調が続き、再び最高値を更新しました。今週は大手小売決算での経営者のコメント、米中の景気指標、FOMC議事要旨、などが注目されます。

今回は4-6月期好決算銘柄の決定版として、アドバンストマイクロデバイシズ(AMD)ツイッター(TWTR)クアルコム(QCOM)フォード モーター(F)トリンブル(TRMB)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
素材 2.7% 6.5% -1.7%
生活必需品 2.1% 2.2% 3.0%
金融 1.9% 6.6% 1.8%
公益事業 1.5% 3.2% 4.2%
資本財・サービス 1.4% 2.9% 0.3%
コミュニケーションサービス 0.8% 3.8% 9.7%
S&P500 0.7% 3.3% 7.0%
ヘルスケア 0.5% 3.9% 8.4%
情報技術 0.1% 3.0% 14.0%
一般消費財・サービス 0.0% 0.6% 5.7%
不動産 0.0% 1.1% 11.4%
エネルギー -0.8% 0.7% -7.5%
騰落率上位(5日) 騰落率
ファイザー 7.6%
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) 7.2%
キャピタル・ワン・ファイナンシャル 7.1%
キャタピラー 4.9%
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 4.6%
騰落率下位(5日) 騰落率
ビザ -3.6%
マスターカード -3.1%
アメリカン・エキスプレス -3.1%
ゼネラル・モーターズ(GM) -2.5%
テキサス・インスツルメンツ -2.2%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

8/6(金)の非農業部門雇用者数が予想を上回ったこと、8/10(火)にインフラ投資法案が米上院で可決したことから、8/12(木)にかけて米10年国債利回りが1.1%台から1.3%台半ばまで上昇し、「金融」、「素材」、「資本財・サービス」など景気敏感銘柄主導でジリ高となりました。

一方、8/12(木)は米10年国債利回りの上昇で軟調となっていた成長株/テクノロジー株に押し目買いが入って、全体を押し上げました。8/13(金)はミシガン大学消費者マインドの急落が警戒されて米10年国債利回りは急反落となりましたが、株式市場の買い気の強さは衰えず、再び高値を更新して引けています。

S&P500指数は週間で0.7%、NYダウは0.9%の上昇で最高値を更新中の一方、ナスダック指数は0.1%の下落でした。

業種指数では、インフラ投資法案の進展を受けてニューコアなどがけん引した「素材」、P&Gやウォルマート、コストコホールセールなどが上昇した「生活必需品」が上位です。個別銘柄では、ファイザー(PFE)が上昇率トップでした。新型コロナワクチンの3度目の接種が広がりそうなことが要因とみられます。ビザ A(V)マスターカード A(MA)が安いのは、新型コロナの感染再拡大で国際的な人の往来回復が遅れるとの懸念によるとみられます。

経済指標では、8月ミシガン大学消費者マインドの速報値が70.2と前月の81.2(市場予想も81.2)から大幅に低下しました。度重なる新型コロナの感染拡大による「コロナ疲れ」が出てきているのではないかと警戒されています。

米国の7月消費者物価指数は市場予想の前年比5.3%増に対し同5.4%増、7月生産者物価指数は市場予想の前年比7.3%増に対して同7.8%増といずれも市場予想を上回りました。ただ、消費者物価指数は6月の同5.4%増と同レベルでピークアウトの兆しと捉えられ、市場への影響は限定されたようです。

今週の米国株式市場

大手小売決算での経営者のコメント、米中の景気指標、FOMC議事要旨、などが注目されます。なお、週末にアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが首都カブールに侵攻して大統領府を掌握、現大統領は国外に逃避する事態となっています。タリバンの攻勢は米国軍の撤退がきっかけとなっていることから、米国で政治リスクの高まりが意識される可能性が指摘されています。

8月ミシガン大学消費者マインドが急落したことから、今週予定されている5-7月期の大手小売決算発表での経営者のコメントが注目を集めそうです。決算自体は好調持続が見込まれていますが、デルタ株による感染再拡大によって8月以降消費行動に変化が出ているか確認する必要がありそうです。

経済指標では、米国の小売売上高のほか、中国の鉱工業生産・小売売上高が注目されます。中国でも新型コロナの感染者数が増加傾向にあります。1日当たりの感染者数は100人台と他の国であれば無視できる水準ですが、中国当局の対応は非常に厳しいため、経済活動に影響が出る可能性が指摘されています。市場予想以上に伸びが鈍化しないか確認が必要です。

今回のFOMC議事要旨は、7月27日、28日開催分です。同FOMCの結果発表の会見では、テーパリング(FRBによる資産購入の縮小)に関して突っ込んだ議論を行ったとされましたが、具体的な縮小時期などを示すには至らず、ハト派的と捉えられました。どのような「突っ込んだ議論」が行われ、テーパリングの開始時期に関してヒントを与えるものになるのか注目されます。

経済指標では、8/16(月)に中国の7月鉱工業生産(前月の前年比8.3%増から同7.9%増へ鈍化の予想)・小売売上高(前月の前年比12.1%増から同10.9%増へ鈍化の予想)・固定資産投資(前月の前年比12.6%増から同11.3%増へ鈍化の予想)。

8/17(火)にユーロ圏の4-6月期実質GDP(1-3月期と同じ前年比13.7%増の予想)、8/17(火)に米国の7月小売売上高(前月比0.2%減の予想)、8/18(水)に米国の7月住宅着工件数・建設許可件数(着工件数は前月比2.6%減、建設許可件数は同1.0%増の予想)、などの発表が予定されています。

企業イベントでは、ホームデポ、ウォルマート、ターゲット、ロウズなど大手小売企業に加え、エヌビディア、シスコシステムズ、アプライドマテリアルズ、エスティローダー、ディア、タペストリーなどの決算発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回は7/13(火)〜8/12(木)に四半期決算を発表したS&P500指数の採用銘柄から、以下のスクリーニング条件で選んだ好決算銘柄をご紹介いたします。

【スクリーニング条件】
・4-6月期の売上が市場予想を5%以上上回った。
・4−6月期のEPSが市場予想を10%以上上回った。
・今期予想EPSの過去4週修正率が5%以上。
・来期予想EPSの増加率が10%以上。

図表3の銘柄から、アドバンストマイクロ デバイシズ(AMD)、ツイッター(TWTR)、クアルコム(QCOM)、フォード モーター(F)、トリンブル(TRMB)を選んでご紹介いたします。

図表3 好決算銘柄の4-6月期決算概要(S&P500 指数採用銘柄を対象)

銘柄(コード) 今期
EPS
修正率
(%)
来期
増益率
(%)
目標株価
乖離率(%)
株価
(8/11)
(ドル)
目標株価
(ドル)
予想
PER
(倍)
4-6月期
売上
市場予想比
(%)
4-6月期
EPS
市場予想比
(%)
フォード モーター(F) 34.9 19.7 15.5 13.93 16.09 8.8 16.7 黒字化
テスラ(TSLA) 19.0 36.7 -5.4 707.82 669.61 135.8 5.3 48.9
アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD) 14.6 21.2 3.3 107.68 111.25 43.4 6.6 16.7
ウエスタン デジタル(WDC) 11.5 10.9 38.5 66.72 92.38 6.6 8.2 43.7
デクスコム(DXCM) 11.0 40.8 3.4 490.26 506.85 198.0 7.9 73.6
ツイッター(TWTR) 10.4 34.5 10.4 65.46 72.26 75.9 11.8 190.2
エクソン モービル(XOM) 9.0 14.6 13.4 58.35 66.18 13.8 9.4 13.1
インテューイティブ サージカル(ISRG) 7.5 13.3 -0.5 995.65 990.41 68.7 16.1 27.8
トリンブル(TRMB) 6.0 12.4 8.3 89.09 96.50 34.2 8.9 19.8
ガーミン(GRMN) 5.8 10.9 -3.7 167.23 161.11 29.3 22.1 34.8
クアルコム(QCOM) 5.1 12.1 20.2 146.68 176.36 17.8 5.7 13.8

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(8/13)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)110.55ドル44.6

【インテルからCPUのシェアを奪いつつある】

・サーバー向けやPC向けのCPU(中央演算処理装置)でインテルから市場シェアを奪いつつあり、2022年に向けて需要は好調が見込まれます。また、「PS5」や「Xbox Series X 」の更新サイクルにより、ゲーム機向けCPUも高い伸びとなっています。EPSの増加率は、2021年の前年比92%に続いて、2022年も同21%増が見込まれています。

・4-6月期売上は前年同期比99%増と大幅に伸び、1-3月期比でも12%増と好調です。前年同期比65%増収の「コンピューティング&グラフィックス部門」はPC向けCPUやGPU(画像処理半導体)がけん引、同183%増収の「エンタープライズ、組み込み、セミカスタム部門」はゲーム機向けCPUとデータセンター向けCPUがけん引しています。

買付チャートツイッター(TWTR)64.82ドル75.4

【海外ユーザーの伸びが今後の成長を予感させる】

・同社の広告収入はブランド広告(レスポンス広告に対する)が主のため、パンデミックによる企業景況感の落ち込みから打撃を受けましたが、売上回復の動きが続いています。2021年の下半期にはスポーツイベントや各種ライブイベントの開催が増えると想定され、業績回復が継続すると期待されます。海外ユーザーの伸びが高まっていることが注目されます。

・4-6月期の売上は前年同期がパンデミックで落ち込んでいたため74%増と高い伸びで、1-3月期比でも15%増と回復は順調です。広告収入は前年同期比87%増で、広告数量が同32%増、広告価格が同42%増でした。「収益化可能な1日当たりアクティブユーザー数(mDAU)」は前年同期比11%増の206百万人で、169百万人を占める海外ユーザーの増加が同13%増となってけん引しています。

買付チャートクアルコム(QCOM)148.64ドル16.1

【5Gスマホの普及から恩恵】

・スマホ向けに通信モデムとCPUを組み込んだチップセットの製造を主力とする企業です。スマホの通信世代が4Gから5Gに移行するにつれ、チップセットの価格上昇、端末価格上昇によるロイヤルティの増加、高周波部品への展開の効果により、売上成長が高まる見通しです。

・4-6月期の売上が前年同期比70%増となった半導体部門の内訳は、ハンドセット同57%増、高周波部品同114%増、自動車同83%増、IoT同83%増など多角化が順調に進んでいます。7-9月期の売上ガイダンスは84〜92億ドルで、市場予想の85.4億ドルを大きく上回りました。2022年9月期の市場コンセンサス予想は、前年比11%増収、同12%増益(EPS)の見通しです。

買付チャートフォード モーター(F)13.59ドル8.5

【自動車の在庫不足による価格上昇が恩恵】

・GMと並んで米国最大級、世界4位の自動車メーカーで、「フォード」ブランドの大型車、SUV、ピックアップトラック、「リンカーン」ブランドの高級セダンを展開しています。主力のピックアップトラック「F-150」は昨年フルモデルチェンジしました。同社は2030年までに欧州の全乗用車をEVにするとして市場の注目を集めています。欧州は2020年12月期の自動車販売台数が27%を占める重要市場です。

・4-6月期は自動車販売台数が前年同期比18%増と伸びた上に自動車の在庫不足による価格上昇から恩恵を受けて、業績は市場予想を上回って大きく回復しました。半導体不足の影響が緩和する下期の販売台数は上期比30%となる見通しで、通年の調整後EBITガイダンスは90〜100億ドルへ約35億ドル引き上げられました。 

買付チャートトリンブル(TRMB)88.90ドル34.1

【通期売上見通しを引き上げ】

・測位、モデリング、無線通信、分析などの要素技術を組み合わせることで、モバイルワーカーが作業プロセスを変革できる技術ソリューションをグローバルに提供する企業です。農業、建築、土木、天然資源、輸送、ユーティリティなど、多様な業界で使用されます。

・4-6月期の売上は前年同期比29%増、EPSは同39%増と好調でした。通期の売上ガイダンスを35.5〜36.5億ドルへ、レンジ中央値で4.3%上方修正しています。企業の景況感がパンデミックによる落ち込みから回復していることから、設備投資意欲が回復すると見込まれます。デジタル技術を使って業務の効率化を実現する同社のサービスへの需要は拡大すると期待されます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2021年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

先週発表された主要企業の決算概要

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
16(月) ・日本実質GDP(4-6月期、速報値)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(7月)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)
 
17(火) ・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、速報値)
・米小売売上高(7月)

・米鉱工業生産(7月)
・米NAHB住宅市場指数(8月)
ホームデポ、ウォルマート
18(水) ・日本機械受注(6月)
・米住宅着工・建設許可件数(7月)
・FOMC議事要旨(7月27日、28日開催分)
エヌビディア、シスコシステムズ、ターゲット、ロウズ
19(木) ・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(8月)
・米新規失業保険申請件数(8月14日に終わる週)
アプライドマテリアルズ、エスティローダー
20(金)   ディア、タペストリー
23(月) ・じぶん銀行日本製造業PMI(8月)
・マークイットユーロ圏製造業PMI(8月)
・マークイット米国製造業PMI(8月)
・シカゴ連銀全米活動指数(7月)
・米中古住宅販売件数(7月)
 
24(火) ・米新築住宅販売件数(7月) メドトロニック
25(水) ・IFO企業景況感(8月)
・米耐久財受注(7月)
セールスフォースドットコム、イーハンホールディングス(E)
スプランク、アルタビューティ
26(木) ・米新規失業保険申請件数(8月21日に終わる週)
・米実質GDP(4-6月期、改定値)
ダラーゼネラル、HP
27(金) ・中国工業部門利益(7月)
・米個人所得・個人支出(7月)
・米個人支出物価指数(7月)
・ミシガン大学消費者マインド(8月、確報値)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。 ※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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