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2024-04-24 07:30:49

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜好調米国市場の好決算銘柄:トリンブル、イルミナ、ゾエティス、リジェネロン 、ライブ ネーション 〜

2021/8/10
投資情報部 榮 聡

先週は4-6月期決算の好調を受けてジリ高となった後、8/6(金)の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回る増加となったことを受けて最高値を更新しました。今週はインフラ投資法案の進捗、米国の物価指標、個人投資家の動向、などが注目されます。

今回は先週の好決算銘柄から、トリンブル(TRMB)イルミナ(ILMN)ゾエティス(ZTS)リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)ライブ ネーション エンターテインメント(LYV)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率(8/2(月)〜8/9(月))

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
金融 4.0% 3.3% 0.5%
公益事業 1.4% 4.2% 2.1%
素材 1.2% 1.2% -4.4%
S&P500 1.0% 1.4% 4.7%
コミュニケーションサービス 1.0% 2.8% 6.8%
情報技術 1.0% 2.0% 11.0%
ヘルスケア 0.9% 3.6% 7.6%
資本財・サービス 0.5% -0.4% -2.1%
不動産 0.3% 1.3% 9.9%
生活必需品 0.1% 1.7% 1.7%
一般消費財・サービス 0.0% -2.2% 1.6%
エネルギー -0.5% -7.7% -8.9%
騰落率上位(5日) 騰落率
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) 9.5%
イーライリリー 8.3%
バンク・オブ・アメリカ 7.1%
ウェルズ・ファーゴ 6.2%
ゴールドマン・サックス・グループ 5.7%
騰落率下位(5日) 騰落率
ゼネラル・モーターズ(GM) -5.4%
アムジェン -5.0%
メドトロニック -3.3%
クラフト・ハインツ -3.3%
モンデリーズ・インターナショナル -2.3%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

8/2(月)は、インフラ投資法案の進展で高く始まりましたが、新型コロナの感染再拡大、2ヵ月連続で低下となったISM製造業景気指数などを背景に下落に転じました。一方、8/3(火)は特段の材料はありませんでしたが大きく反発して、終値ベースの最高値を更新しました。このあたりに基本的な株式需給の良さがうかがえます。

8/4(水)はISM非製造業景気指数が大きく改善の一方、ADP雇用統計の下振れ、FRBのクラリダ副議長のタカ派発言などが影響して下落しました。8/5(木)は新規失業保険申請件数が低下して雇用統計の発表を迎えるリスク心理が改善して上昇、8/6(金)は7月雇用統計の非農業部門雇用者数が前月比94.3万人増と同87.0万人増の市場予想を上回ったことを受けて、高値を更新して引けています。S&P500指数は週間で0.9%、NYダウは0.8%、ナスダック指数は1.1%の上昇でした。

業種指数(騰落率は8/2(月)〜8/9(月)で測定)では、米10年国債利回りの上昇を受けて「金融」が大幅な上昇となっています。一方、原油価格が続落となって「エネルギー」は下落しました。

個別銘柄では、金融株に交じってトップ5に入ったイーライ リリィ(LLY)が目立ちます。8/3(火)に発表した4-6月期決算は糖尿病治療薬「トルリシティ」などがけん引して市場予想を上回りました。目標株価を300ドルに引き上げるアナリストも散見され、上場来高値の更新が続いています。

経済指標では、米国の7月ISM製造業景気指数は前月の60.6から59.5に低下しました。7月ISM非製造業景気指数は前月の60.1から64.1に大幅に改善、市場予想の60.5を大きく上回りました。ビジネス活動、新規受注、雇用、価格と主要項目とも改善しています。

今週の米国株式市場

インフラ投資法案の進捗、米国の物価指標、米国個人投資家の動向などが注目されます。

インフラ投資法案は、上院民主党トップのシューマー院内総務が8/10(火)に可決される見通しだとしています。さらに上院は8月の休会に入る前に、米民主党が主導する福祉拡充などに対応する3.5兆ドル規模の支出法案にも取り組むと述べました。同支出法案は下院のペロシ議長が下院でのインフラ投資法案審議の条件と発言していたものです。予想通り上院を通過した場合、米下院は9月下旬の休会明け以降に審議し採決する見込みです。

米国の消費者物価指数は6月前年比5.4%増から7月同5.3%増へ、生産者物価指数は6月同7.3%増から7.2%増へ、これまで拡大してきた前年比の物価上昇率がピークアウトすると予想されています。予想通りとなれば物価上昇に対する安心感が広がる一方、今回もピークアウトとならなければインフレに対する懸念が高まり、相場の不安定要因となりそうです。

米国の個人投資家の動きが再び活発化していると言われています。ロビンフッド、AMD、モデルナなどが新たな「ミーム銘柄」と言われています。年初に個人投資家の売買が活発化したゲームストップやAMCエンターテインメントに比べてファンダメンタルズに株価が上昇しておかしくない背景があることから動向が注目されます。

経済指標では、8/11(水)に米国の7月消費者物価指数(前月比0.5%増、前年比5.3%増の予想)、8/12(木)に米国の7月生産者物価指数(前月比0.6%増、前年比7.2%増の予想)、8/13(金)に8月ミシガン大学消費者マインド(前月の81.2と同じの予想)、などの発表が予定されています。

企業イベントでは、バイオエヌテック、ユニティソフトウェア、コインベース、ニオ、ロイヤルティファーマ、イーハンホールディングス、ウォルトディズニー、パランティアテクノロジーズなどの決算発表が予定されています。

S&P500指数の高値目標を引き上げ

S&P500指数の年内の高値目標を4,700ポイントに引き上げます。

これまでは5月末に設定した4,400ポイントとしていました。しかし、1-3月期決算が市場予想を大きく上回ったのに続いて、下記の通り4-6月期決算も市場予想を大きく上回り、2022年の予想EPSは年末に235ポイントあたりまで到達する可能性が高くなったと想定されます。予想EPS235ポイント×PER20倍で、4,700ポイントです。

S&P500指数採用企業の4-6月期EPS(発表済み企業の実績と未発表企業の予想の混合)は、8/6(金)時点で前年同期比88.8%増の予想です。決算発表前である6月末時点の同63.3%増から大きな上方修正となっています。

(1)新型コロナのデルタ株による感染再拡大は、ワクチンの普及によって大規模なロックダウンにはつながらない、(2)「テーパリング」の発表で株価は調整するとしても、一時的にとどまる、(3)インフラ投資法案が成立して「財政の崖」は避けられる、ことを前提としています。

今週の5銘柄

今回は7/30(金)から8/5(木)に決算発表したS&P500指数の採用銘柄から、以下のスクリーニング条件で選んだ好決算銘柄をご紹介いたします。

【スクリーニング条件】
・4-6月期の売上が市場予想を5%以上上回った。
・4-6月期のEPSが市場予想を10%以上上回った。

ある程度時価総額が大きく、知名度のあるものを中心に、トリンブル(TRMB)イルミナ(ILMN)ゾエティス(ZTS)リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)ライブ ネーション エンターテインメント(LYV)を選んでご紹介いたします。

図表3 S&P500指数の2022年予想EPSは年末235ポイントに到達するトレンド

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4 好決算銘柄の4-6月期決算概要(先週発表のS&P500 指数採用銘柄を対象)

  売上
前年同期比
EPS
前年同期比
売上
市場予想比
EPS
市場予想比
トリンブル(TRMB) 28.9% 38.5% 8.9% 19.8%
イルミナ(ILMN) 77.9% 201.6% 10.9% 37.5%
ゾエティス(ZTS) 25.8% 33.7% 6.8% 10.0%
リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN) 163.2% 260.3% 28.7% 50.3%
ライブ ネーション エンターテインメント(LYV) 677.4% 65.7% 9.2% 24.5%

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(8/6)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートトリンブル(TRMB)89.18ドル34.6

【通期売上見通しを引き上げ】

・測位、モデリング、無線通信、分析などの要素技術を組み合わせることで、モバイルワーカーが作業プロセスを変革できる技術ソリューションをグローバルに提供する企業です。農業、建築、土木、天然資源、輸送、ユーティリティなど、多様な業界で使用されます。

・4-6月期の売上は前年同期比29%増、EPSは同39%増と好調でした。通期の売上ガイダンスを35.5〜36.5億ドルへ、レンジ中央値で4.3%上方修正しています。企業の景況感がパンデミックによる落ち込みから回復していることから、設備投資意欲が回復すると見込まれます。デジタル技術を使って業務の効率化を実現する同社のサービスへの需要は拡大すると期待されます。

買付チャートイルミナ(ILMN)506.15ドル80.3

【通期売上見通しを引き上げ】

・遺伝子解析のための、遺伝子シーケンサーやアレイスキャナーを製造販売している企業。血液サンプルから癌を発見する技術を開発しているGrail社買収の行方が注目されています。2021年9月に80億ドルで買収すると発表、その後規制当局から買収阻止の判定を受けたものの、同社は抗告の意向です。

・4-6月期の売上は前年同期がパンデミックで落ち込んでいたため78%増と高い伸びとなっていますが、2019年4-6月期との比較でも34%増と極めて好調と言えます。癌や遺伝子疾患の診療や研究開発で活発に利用されているほか、新型コロナウイルスの変異を突き止めるうえでも利用されています。通年の売上ガイダンスを前年比25〜28%増から同32〜34%増に引き上げています。

買付チャートゾエティス(ZTS)199.72ドル43.9

【ペット向けの売上が好調持続】

・2013年に大手製薬会社ファイザーから分離独立した動物用医薬品のトッププレーヤー。家畜やペット向けのワクチンや寄生虫駆除剤が主力で、19年12月期の売上構成比は、コンパニオンアニマル部門と家畜部門が売上の半々を占めます。ファイザーからの分離以来、主にコンパニオンアニマル部門の成長がけん引して、安定した売上・利益の増加が続いています。

・4-6月期の売上は前年同期比26%増で、コンパニオンアニマル部門が前年同期比39%増とけん引、家畜部門も同8%増となりました。コンパニオンアニマル部門はパンデミックによる巣ごもりから恩恵を受けましたが、ペットは命のあるものなのでパンデミックが終息すれば、すぐに売上が落ちるということにはならないと考えられます。

買付チャートリジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)613.94ドル11.3

【抗体カクテルを除いた部分でも好調】

・米国のバイオ医薬品メーカー。主力薬は加齢黄斑変性症治療薬「アイリーア」です。サノフィから提携収入が入るアトピー性皮膚炎および喘息治療薬の「デュピクセント」はピーク年の売上が100億ドル(2020年の売上は約40億ドル)以上になると期待されており、成長ドライバーに浮上しています。

・4-6月期の売上は、抗体カクテル療法関連の売上が27.6億ドルあったことで前年同期比2.6倍となりましたが、これを除く部分でも同22%増と好調でした。主力の「アイリーア」が米国で伸びて前年同期比28%増となったほか、サノフィからの「デュピクセント」の提携収入は3.3億ドルで同90%増でした。

買付チャートライブ ネーション エンターテインメント(LYV)83.31ドル

【音楽ライブイベントの企画・運営会社】

・音楽イベントの企画・運営、チケット販売、タレント管理を行う世界最大級のライブエンターテインメント企業です。パンデミック前のデータですが、年間4万のショー、100以上のフェスティバルを運営、5億枚のチケットを販売します。「モノ消費からコト消費へ」のトレンドから中長期に恩恵を受ける企業として注目できます。

・2020年12月期の売上はパンデミックの影響を受けて前年比84%減となりましたが、2020年10-12月期2.4億ドル、2021年1-3月期2.9億ドル、同4-6月期5.8億ドルと回復しつつあります。2021年12月期の売上は前年比57%減で赤字が継続するものの、2022年12月期は2019年12月期を上回る売上・利益への回復が予想されています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2021年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
9(月) ・中国消費者・生産者物価指数(7月)
・中国資金調達総額(7月、15日までに発表)
・米国求人労働異動調査(7月)
バイオエヌテック
10(火) ・ドイツZEW景気期待指数(8月)
・米NFIB中小企業楽観指数(7月)
・米3年国債入札
ユニティソフトウェアコインベース
11(水) ・日本工作機械受注(7月)
・米消費者物価指数(7月)
・米10年国債入札
ニオロイヤルティファーマ、イーハンホールディングス、
12(木) ・ユーロ圏鉱工業生産(6月)
・米生産者物価指数(7月)
・米新規失業保険申請件数(8月7日に終わる週)
・米30年国債入札
ウォルトディズニーパランティアテクノロジーズ
13(金) ・米ミシガン大学消費者マインド(8月)  
16(月) ・日本実質GDP(4-6月期、速報値)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(7月)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)
 
17(火) ・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、速報値)
・米小売売上高(7月)

・米鉱工業生産(7月)
・米NAHB住宅市場指数(8月)
ホームデポ、ウォルマート
18(水) ・日本機械受注(6月)
・米住宅着工・建設許可件数(7月)
・FOMC議事要旨(7月27日、28日開催分)
エヌビディア、シスコシステムズ、ターゲット、ロウズ
19(木) ・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(8月)
・米新規失業保険申請件数(8月14日に終わる週)
アプライドマテリアルズ、エスティローダー
20(金)   ディア

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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