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2024-04-20 05:46:55

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜10〜12月期決算は通例を上回る上方修正へ!けん引する好決算銘柄をご紹介〜

2021/2/8
投資情報部 榮 聡

先週は相場のかく乱要因として懸念された急騰銘柄が反落する一方、追加経済対策の成立に向けた議会での進展が好感されて相場は急速に反発、最高値に進みました。今週は議会民主党が主導する追加経済対策の内容、トランプ前大統領の弾劾裁判、パウエルFRB議長の講演、などが注目されます。

今回は先週に好決算を発表した銘柄から、アマゾン ドットコム(AMZN)アルファベット A(GOOGL)サーモ フィッシャー サイエンティフィック(TMO)アライン テクノロジー(ALGN)アイデックス ラボラトリーズ(IDXX) を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数のローソク足(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー 8.3% 2.7% 46.9%
通信サービス 7.3% 5.9% 10.9%
金融 6.6% -0.1% 23.8%
一般消費財・サービス 6.0% 2.5% 10.1%
資本財・サービス 4.9% -0.8% 9.4%
情報技術 4.9% 3.4% 11.3%
S&P500 4.6% 1.6% 10.8%
素材 3.9% -4.0% 8.2%
不動産 3.2% 6.4% 7.0%
生活必需品 2.5% -2.0% 1.0%
公益事業 2.3% 1.9% -0.8%
ヘルスケア 0.5% -1.5% 5.1%
騰落率上位(1週) 騰落率
ペイパル・ホールディングス 15.0%
アルファベット 14.3%
シュルンベルジェ 12.6%
エクソンモービル 11.4%
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) 11.3%
騰落率下位(1週) 騰落率
クアルコム -6.7%
バイオジェン -6.2%
デュポン・ド・ヌムール -4.5%
サーモフィッシャーサイエンティフィック -3.4%
イーライリリー -3.0%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

2/1(月)は個人投資家の資金が銀関連に向かい、ゲームストップ株は反落して、市場混乱への懸念が後退しました。好決算を発表していたマイクロソフト、アップルなどIT銘柄が主導して反発しました。

2/2(火)も前日と同様の背景に加え、バイデン大統領が掲げる経済対策の早期成立に向け議会民主党が動き出したことが好感されて、大幅に続伸しました。2/3(水)は反発一服となるも、2/4(木)、2/5(金)は好調な企業決算を受けて再び騰勢が強まって連続して最高値を更新しました。S&P500指数は週間で4.6%の大幅な上昇でした。

業種指数では、原油価格の上昇を受けて「エネルギー」が、長期金利の上昇を受けて「金融」が上位となったほか、ネット系企業の好決算を受けて「通信サービス」、アマゾンドットコムを含む「一般消費財・サービス」も市場平均を上回る上昇となっています。

個別銘柄では、ペイパル ホールディングス(PYPL)が上昇率トップでした。2/3(水)の引け後に発表された10-12月期決算で、新規アクティブアカウント数が市場予想を大きく上回ったことや、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の取扱いを今後も進めていくといった経営陣のコメントが好感されました。

経済指標では、1月雇用統計の非農業部門雇用者数は前月比5万人増で同10万人増の市場予想を下回ったものの、同23万人減に下方修正された12月からは改善となっています。新規失業保険申請件数が3週連続で低下していることも考え合わせると、COVID-19の感染再拡大による雇用への悪影響は最悪期を脱したとみられます。

米国の1月ISM製造業景気指数は前月の60.5から58.7へ予想以上の低下となるも、ISM非製造業景気指数は前月の57.7から58.7へ予想外の改善でした。ユーロ圏の10−12月期実質GDPは前年同期比5.1%減、前四半期比0.7%減と米国に比べて回復の鈍さが確認されました。

今週の米国株式市場

米民主党が主導する追加経済対策の内容、トランプ前大統領の弾劾裁判、パウエルFRB議長の講演、などが注目されます。

議会民主党は追加経済対策の早期成立に向け、上院でのフィリバスターと呼ばれる議事妨害を回避するために必要な共和党議員の協力取り付けが難しいと判断し、民主党議員だけの単純過半数で法案可決が可能な「財政調整措置」という審議手法を使う見込みです。

財政調整措置を使うための前提となる、今年度予算決議案を議会上下院が先週中に可決しています。追加経済対策の具体的な内容は今後詰められますが、財政規模はバイデン大統領が提唱した1.9兆ドルは無理でも、共和党が提案した6,180億ドルを大きく上回る可能性が高くなっています。

2/9(火)に始まるトランプ前大統領の弾劾裁判は、議会上院での審議をストップさせてしまうため政策の実行にはマイナス要因で、既に任期を終えた大統領の弾劾を行うことには益がないようにも思えます。しかし、先の選挙で下院の議席数を減らしている民主党からすると、来年の中間選挙を見据えてトランプ前大統領の影響力を抑え込むために必要なステップと考えられているようです。

10-12月期決算は、S&P500指数採用企業のうち59%が発表を終え、発表済企業と発表予定企業を合算したEPSは、前年同期比1.7%増とプラスに転換する予想です(FactSet社集計、2/5(金)時点)。1週間前の同予想は同2.3%減で、上方修正が続いています。

決算発表前の20年末には同9.3%減の予想でしたので、11%ポイント上方修正されたことになります。4〜5%ポイントの上方修正が通例で、今回の四半期決算は大幅な上方修正です。COVID-19の影響下の事業環境に企業の適応が進んでいると考えられます。

経済指標では、2/12(金)にミシガン大学消費者マインド(前月の79.0から80.9に改善の予想)、などの発表が予定されています。

企業決算では、シスコシステムズ、ツイッター、コカ・コーラ、ゼネラルモーターズ、ウーバーテクノロジーズ、ウォルトディズニー、ペプシコなどの発表が予定されています。新規上場では、デートアプリを運営するバンブルの上場が注目されています。

今週の5銘柄

今回も先週に好決算を発表した銘柄をご紹介いたします。

S&P500指数の構成銘柄を対象に、(1)売上が市場予想を5%ポイント以上上回った、(2)EPSが市場予想を10%ポイント以上上回った、(3)時価総額が400億ドル以上、の条件を満たす銘柄を図表3に抽出しています。

ここから、アマゾン ドットコム(AMZN)、アルファベット A(GOOGL)、サーモ フィッシャー サイエンティフィック(TMO)、アライン テクノロジー(ALGN)、アイデックス ラボラトリーズ(IDXX) を選んでご紹介いたします。

図表3 先週に好決算を発表した銘柄群

銘柄名 コード 売上
予想乖離
(%)
EPS
予想乖離
(%)
売上
増加率
(%)
EPS
増加率
(%)
時価総額
(億ドル)
メットライフ MET 26.7 38.2 13.3 2.5 444
ギリアド・サイエンシズ GILD 16.2 27.0 26.2 68.5 825
サーモフィッシャーサイエンティフィック TMO 15.4 15.9 54.5 99.7 1,983
ベクトン・ディッキンソン BDX 13.4 50.3 25.8 71.7 741
イーライリリー LLY 10.7 34.2 21.7 59.0 1,884
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) UPS 9.2 25.4 21.0 26.1 1,381
チャブ CB 8.9 12.6 6.0 39.5 701
アライン・テクノロジー ALGN 7.5 12.3 28.4 49.4 431
アイデックス・ラボラトリーズ IDXX 6.4 45.3 19.1 93.8 414
アルファベット GOOGL 5.3 26.5 23.6 29.2 13,919
アマゾン・ドットコム AMZN 5.1 98.4 43.6 117.8 16,681

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。スクリーニング対象は、1/29(金)から2/4(木)に決算を発表したS&P500指数構成銘柄です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(2/5)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアマゾン ドットコム(AMZN)3352.15ドル55.5

【海外ネット通販と広告収入の伸びが加速】

・10-12月期決算は、部門別には海外ネット通販、項目別には主に広告収入からなる「その他売上」がけん引して売上が前年同期比44%増と7-9月期の同37%増から加速しました。EPSは同2.2倍となり、市場予想を98%も上回って好調でした。1-3月期の売上ガイダンスも、前年同期比33〜40%増に相当する1,000〜1,060億ドルとして957億ドルの市場予想を上回りました。利益の半分を稼ぐAWSは売上が前年同期比28%増、営業利益が同37%増と高成長が続いています。

・21年12月期は、市場コンセンサスで売上が前年同期比22%増、EPSが同44%増で60.4ドルに達すると予想されています。COVID-19が克服されるにつれてネット通販の伸びは低下する見通しですが、COVID-19対応で増加していた費用が低下していくため、利益の伸びは売上の伸びを上回ると見込まれます。CEO(最高経営責任者)が創業者のベゾス氏からAWSを率いていたジャシー氏に交替しますが、戦略的に大きな変化は見込まれていないようです。

買付チャートアルファベット A(GOOGL)2088.83ドル27.5

【広告収入が予想以上に加速】

・10-12月期は広告収入の伸びが加速して、売上が前年同期比24%増、調整後EPSが同29%増へ業績モメンタムが加速しました。主力の広告売上は経済封鎖の影響を受けて4-6月期に前年同期比8%減まで落ち込みましたが、経済活動再開で顧客の広告出稿が復調して7-9月期には同10%増に回復、10-12月期には「巣ごもり消費」の恩恵も重なって同22%増へ加速しました。「You Tube」の広告が同46%増となってけん引しています。

・10-12月期決算では、初めてクラウドサービス事業の売上・営業利益が分別開示されました。売上は38.3億ドルとアマゾンドットコムのAWSの約3割の規模と判明しました。前年同期比伸び率は46%で、AWSの同28%増を大きく上回っています。一方、事業拡大のための投資がかさんでいるとみられ、12.4億ドルの営業赤字です。消費者のインターネット利用が活発化していることやテレワークの広がりから、同社の事業環境は21年も良好と考えられます。一方、司法省と30州が提訴しているネット検索に関する独占禁止法違反はリスクとして残ります。

買付チャートサーモ フィッシャー サイエンティフィック(TMO)492.56ドル22.8

【COVID-19のワクチン開発などで需要増】

・製薬・バイオ企業や病院、研究機関に分析機器・試薬を提供する企業です。2006年にThermo社とFisher社の統合で誕生、その後も世界的電子顕微鏡メーカー、医薬品の受託開発企業などを買収して拡大してきました。COVID-19のパンデミックを受けた世界的なワクチン開発などで同社の製品・サービスへの需要が拡大しています。

・10-12月期の売上は前年同期比55%増と、7-9月期の同36%増から加速、調整後EPSも2倍近くに増加しました。COVID-19への対応による売上は7-9月期の20億ドルから32億ドルに増加したと推定されています。COVID-19対応の恩恵を受けているライフサイエンスソリューション、スペシャルティダイアグノスティクスの伸びが高まった上、他部門にも好影響が広がっています。21年12月期のガイダンスは、売上が前年同期比9%増、調整後EPSが同11%増として、引き続き追い風を受ける見込みです。

買付チャートアライン テクノロジー(ALGN)620.45ドル23.2

【機をとらえたキャンペーンが奏功】

・透明なマウスピース型の歯列矯正器具「インビザライン・システム」を製造販売している企業です。売上成長の鈍化や競合企業スマイルダイレクトクラブの新規上場を受けて、20年半ばまで2年近く株価は低迷してきました。しかし、市場予想を大幅に上回る7-9月期決算を受けて翌日の株価は35%の上昇となり、今回の決算翌日にも13%の上昇を記録、上場来高値を更新中です。

・10-12月期決算は、売上が前年同期比28%増、EPSが同49%増で、それぞれ市場予想を8%、12%上回りました。ティーンエージャーがCOVID-19による学校の休みを歯列矯正のチャンスと捉えている可能性があるようです。この機をとらえてブランド認知を高めるためのマーケティングを強化しており、同社ウェブサイトへのアクセスが前年同期比77%増になっているとしています。また、SNSのインフルエンサーを使ったキャンペーンも奏功しているようです。

買付チャートアイデックス ラボラトリーズ(IDXX)502.64ドル69.4

【ペット向け医療の需要増で成長】

・獣医向けの臨床検査製品メーカーで、特に犬や猫などコンパニオンアニマル(ペット)向け製品に強く同分野の世界的リーダー企業です。同分野の売上が87%(20年10-12月期)を占めます。先進国での高齢化に伴うペット需要の増加、ペットの高齢化に伴う医療需要の増加などのトレンドを背景に成長が見込まれ、20年〜23年にかけて年率10%以上の売上増加が予想されています。

・10-12月期の売上は前年同期比19%増と、7-9月期に続いて高い伸びが続きました。COVID-19のパンデミックの影響で、検査機器の売上は前年同期比10%減少しているものの、消耗品の売上が同27%増、コンサルティングサービスが同21%増となって全体を押し上げています。21年12月期のガイダンスは、売上が前年比13〜15.5%増、EPSが同10〜14%増、為替の影響を除くベースで同15〜20%増としています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも21年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
8(月)    
9(火) ・米議会上院でトランプ前大統領の弾劾裁判審理開始
・日本工作機械受注(1月)
・中国資金調達総額(1月、15日までに発表)
・米NFIB中小企業楽観指数(1月)
・米求人労働異動調査(12月)
シスコシステムズ、ツイッター、リフト
マーチンマリエッタマテリアルズ
10(水) ・パウエルFRB議長講演(エコノミック・クラブ・オブ・ニューヨーク)
・中国生産者・消費者物価指数(1月)
・米消費者物価指数(1月)
コカ・コーラ、ゼネラルモーターズ、ウーバーテクノロジーズ
シャオペン(E)
11(木) ・中国春節休暇(17日まで)
・米新規失業保険申請件数(2月6日に終わる週)
バンブルの新規上場
ウォルトディズニー、ペプシコ
12(金) ・ユーロ圏鉱工業生産(12月)
・米ミシガン大学消費者マインド(2月)
 
15(月) ・日本実質GDP(10-12月期、速報値)  
16(火) ・ドイツZEW景気指数(2月)
・ユーロ圏実質GDP(10-12月期、速報値)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(2月)
パランティアテクノロジーズ
17(水) ・日本機械受注(12月)
・米生産者物価指数(1月)
・米小売売上高(1月)
・米鉱工業生産(1月)
・米NAHB住宅市場指数(2月)
・米FOMC議事録(1月26、27日分)
ロイヤルティファーマショッピファイ
ブリティッシュアメリカンタバコ
、アルベマール
18(木) ・米住宅着工・建設許可件数(1月)
・米新規失業保険申請件数(2月13日に終わる週)
・米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(2月)
・米輸入物価指数(1月)
・ユーロ圏消費者信頼感(2月)
ウォルマート、アプライドマテリアルズ
キーサイトテクノロジーズ
19(金) ・じぶん銀行日本製造業PMI(2月)
・マークイットユーロ圏製造業PMI(2月)
・マークイット米国製造業PMI(2月)
・米中古住宅販売件数(1月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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