決算速報(現地9/3引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):220.30ドル(-8.97%)
●売上高:3.42億ドル(予想3.19億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.17ドル(予想0.08ドル)〇市場予想を上回った
5-7月期の業績予想や通期業績見通しは市場予想を上回ったものの、市場の実際の期待値には届かなかったようで、株価は時間外取引で大幅安となりました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地9/3までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●8-10月期の売上高見通しは3.58億〜3.62億ドルとなり、市場予想の3.36億ドルを上回りました。
●2020/1期の通期売上高見通しは従来予想の13.1億〜13.2億ドルから13.8〜13.9億ドルに引き上げられ、市場予想の13.2億ドルを上回りました。
●現CFO(最高財務責任者)のMichael Sheridan氏がインターナショナル部門を統括すると発表しました。
●Cynthia Gaylor氏がCFOに就任すると発表しました。
●Kamal Hathi氏が新しくCTO(最高技術責任者)として指名されました。
経営陣の主なコメント
●電子的に、そしてリモートで署名を行う必要性はこれまでにないほど高まっている。
●新型コロナの感染拡大が落ち着いた場合、現在高まっている需要が減少する分野もあると思われるが、人々が「やはり紙に戻りたい」、「手でサインしたい」ということはないと考えている。
●当社はまだ、「Agreement Cloud」の大きな機会の、「表面をひっかいている」ような段階にある。
決算を受けたマーケットの反応
5-7月期の業績や通期業績見通しは市場予想を上回ったものの、期待されていたほどのサプライズはなく、株価は時間外取引で大幅安となりました。
クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD)の決算発表でも同様の状況がみられましたが、9/1に+20.54%と急騰していたなかで、ズーム ビデオ コミュニケーションズ(ZM)の決算発表ほどのサプライズがなかったことなどから、株価は時間外取引で売りに押されました。しかしながらまた、実際の業績を見ると大きく成長しており、マーケット環境全体が悪かったことも時間外取引で売られた原因の1つであると考えると、今回の決算を受けてそれほど弱気になる必要はないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:199.53ドル(9/3時点)