決算速報(現地7/30引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):249.75ドル(+6.50%)
●売上高:186.9億ドル(予想173.1億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:1.80ドル(予想1.39ドル)〇市場予想を上回った
4-6月期の売上高が市場予想を上回り、新型コロナの感染が拡大するなかでも広告主がフェイスブックに予算を振り向けていることが示され、株価は大幅高となりました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7月30日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比+12%の27.0億人となり、市場予想の26.3億人を上回る結果となりました。
●2020/12期の総経費について従来予想の520億〜560億ドルから520億〜550億ドルへと修正しました。
経営陣の主なコメント
●7-9月期のアクティブユーザー数は外出制限の緩和に伴い、横ばいか減少する見込み。
●7月の最初の3週間をみると、広告収入は前年同期比+10%程度の伸び率となっている。
●今のところ在宅勤務の終わりは見えない。
●今後5-10年間で約50%程度の人員がリモートで勤務することになるかもしれない。
●AI(人工知能)を用いてヘイトスピーチと戦うことについては、当社はその「パイオニア」である。
決算を受けたマーケットの反応
4-6月期の売上高が市場予想を大きく上回ったことで、新型コロナの感染拡大が続くなかでも、同社に優位性があるとの見方が広がり株価は時間外取引で大幅高となりました。
また、ヘイトスピーチなどへの対応が不十分と批判され複数の大手広告主が広告を引き上げる動きが広がっているものの、経営陣が7月の広告収入が堅調であるとコメントし、そうした動きが業績に大きな影響を与えていないことが示唆されたこともマーケット関係者の間では好感されているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:259.51ドル(7/30時点)