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決算速報(現地7/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):74.60ドル(+10.34%)
●売上高:19.3億ドル(予想18.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.18ドル(予想0.16ドル)〇市場予想を上回った
4-6月期の売上高と調整後EPSが市場予想を上回ったほか、2020年通期売上高見通しが堅調なものとなったことで、競合のインテル(INTC)からシェアを奪いつつあることが示唆され、株価は時間外取引で10%を超える大幅高となりました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7月28日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●4-6月期の売上高と調整後EPSは共に市場予想を上回りました。
●7-9月期の売上高見通しは24.5億〜26.5億ドルとなり、市場予想の23.2億ドルを上回りました。
●2020/12期の通期売上高は約32%増加する見通しとし、市場予想の25%増を上回りました。
経営陣の主なコメント
●当社はインテルから市場シェアを奪っている。
●サーバー向けで2桁台のシェアを持っている。
●サーバー向けシェアはさらに拡大する見通し。
●ノートPC事業は今後成長ペースが加速する見通し。
●当社は今後の成長を考えると初期段階にある。
●PC市場は想定していたよりも堅調で、新型コロナは懸念していたほど需要を押し下げていない。
決算を受けたマーケットの反応
インテルからAMDが市場シェアを奪っているという報道はこれまでもありましたが、実際にそうした報道を裏付ける非常に良好な決算発表となり、株価は時間外取引で10%を超える大幅高となりました。
これまではAMDのCPUの性能が向上してきている、インテルから市場シェアを奪いつつあるという報道がありながらも、実際の業績にはなかなか反映してこない状況もありましたが、いよいよAMDがインテルからシェアを奪い業績が押し上げられていることが示された格好となっています。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:54.02ドル(7/28時点)