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2020-08-04 02:52:15

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜米中対立への懸念と追加の財政政策への期待が綱引き〜

2020/7/27
投資情報部 榮 聡

先週はCOVID-19向けワクチン開発に対する期待から週前半は上昇、週後半にかけては米中対立への懸念や決算発表を受けたテクノロジー株の下落から反落しました。今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、追加の財政政策の議論、ピークを迎える4-6月期の決算発表、FOMC(米連邦公開市場委員会)、4-6月期の米実質GDPなどが注目されます。

先週発表の好決算銘柄から、マイクロソフト(MSFT)ロッキード マーチン(LMT)ダナハー(DHR)を、また、インテルの製品開発の遅れによって注目を集める、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)台湾セミコンダクター ADR(TSM)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー 2.1% 2.5% 5.2%
一般消費財・サービス 1.3% 10.1% 20.3%
金融 1.3% 7.2% 7.7%
生活必需品 0.8% 8.7% 5.3%
素材 0.5% 12.7% 20.2%
公益事業 0.1% 9.2% 2.3%
資本財・サービス -0.2% 8.5% 13.8%
S&P500 -0.3% 6.9% 11.7%
不動産 -0.6% 3.1% 2.2%
ヘルスケア -0.7% 7.7% 3.4%
通信サービス -1.1% 8.3% 13.8%
情報技術 -1.5% 3.6% 17.6%
騰落率上位(1週) 騰落率
ウェルズ・ファーゴ 5.3%
キャピタル・ワン・ファイナンシャル 5.0%
バンク・オブ・アメリカ 4.9%
ロッキード・マーチン 4.8%
シュルンベルジェ 4.6%
騰落率下位(1週) 騰落率
インテル -15.7%
ギリアド・サイエンシズ -5.0%
ゴールドマン・サックス・グループ -4.7%
フェイスブック -4.7%
キンダー・モルガン -4.5%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

20日(月)は利食いに抑えられていたテクノロジー株が買い直されて上昇、21日(火)は欧州で7,500億ユーロの復興基金設立に漕ぎつけたことが好感されて続伸、22日(水)は米政府による新たなCOVID-19対策を巡る協議の膠着やテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を命じたことなどから終日不安定でしたが、プラスで引けました。

一方、23日(木)は決算が注目されていたマイクロソフトとテスラの株価が下落したほか、米国のCOVID-19感染者数が世界の中でも多いことを背景にドル安になっているとの見方も嫌気されて反落しました。24日(金)も中国が米総領事館の閉鎖を命じたことで米中対立への懸念が高まったほか、インテルが製品開発の遅れにコメントしたことが嫌気されて続落となりました。S&P500指数は週間で0.3%、ナスダック指数は1.3%の下落でした。

業種指数では、先週に続いて景気敏感業種が強い傾向がみられます。ただ、週後半に懸念が高まった米中関係の緊張は景気敏感業種への影響が大きくなることも想定され、状況は複雑化しています。「情報技術」「通信サービス」は先週に続いて騰落率の下位となりました。

個別銘柄では、インテル(INTC)の大幅下落が目立ちました。4-6月期の実績は市場予想を上回り、7-9月期、20年12月期のガイダンスとも予想を上回ったものの、回路線幅7ナノメートルのCPU(中央演算装置)の開発が遅れて、製品発売が22年末から23年になるとの見通しが嫌気されました。

経済指標では、米国の6月中古住宅販売件数は前月比20.7%増、新築住宅販売件数は同13.8%増と、それぞれ5月、4月を底に回復となっています。経済環境は不透明感が強い一方、長期金利の低下が住宅の取得を刺激する面もあるため、現水準程度は維持される可能性が高そうです。

今週の米国株式市場

今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、追加の財政政策の議論、ピークを迎える4-6月期の決算発表、FOMC(米連邦公開市場委員会)、4-6月期の米実質GDPなどが注目されます。

米国のCOVID-19新規感染者数は、7/25(土)までの6日平均(7/19(日)の感染者数がゼロとなっているため、これを除いています)6万5千人台と、7/18(土)までの7日平均の同6万4千人台から増加傾向が続いています。今後7月分の経済指標にマイナスの影響として表れてくることが懸念されます。

一方、追加の財政政策では、政府・共和党が一人当たり最大1,200ドルの現金給付や失業保険の特別加算を減額したうえでの延長を盛り込んだ1兆ドル規模の対策をまとめています。ただし、下院で過半数を握る野党・民主党の政策との違いが大きく、7月中に成立しない可能性もあります。

4-6月期の決算発表は、S&P500指数採用企業の26%相当が終え、うち81%の企業が市場予想のEPSを上回って良好です。

既発表企業の実績と今後発表する企業の予想を混合したEPSは、前年同期比42.4%減です。20年と21年の通年の予想EPSはそれぞれ127.98ポイントと163.77ポイントで、決算発表が始まってからやや上方修正となっており、全体の傾向としては一安心と言えるでしょう。

経済指標では、7/27(月)に米国の6月耐久財受注(前月比7.0%増の予想)、7/30(木)に米国の4-6月期実質GDP(前期比年率35.0%減の予想)、7/31(金)に中国の製造業・非製造業PMI(製造業は前月の50.9から50.8に悪化の予想、非製造業は前月の54.4から54.5に改善の予想)、ユーロ圏の4-6月期実質GDP(前年比14.5%減の予想)などの発表が予定されています。

企業決算では、アップル、アマゾンドットコム、アルファベット、フェイスブック、ビザなどIT大手に加え、産業関連でボーイング、3M、消費関連でマクドナルド、P&G、アルトリアグループ、ヘルスケアでファイザー、ギリアドサイエンシズ、アッヴィなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

先週決算を発表した企業で、増収増益かつ市場予想を上回ったものから、マイクロソフト(MSFT)ロッキード マーチン(LMT)ダナハー(DHR)を、また、インテルが回路線幅7ナノメートルのCPU開発が遅れているとしたことで市場の注目を集める、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)台湾セミコンダクター ADR(TSM)を選んでご紹介いたします。

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(7/24)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートマイクロソフト(MSFT)201.30ドル31.3

【パソコン関連、ゲームが伸びて予想以上の実績】

・4-6月期決算は、売上が前年同期比13%増と1-3月期の同15%増からの減速を小幅にとどめてEPSは同7%増を確保、COVID-19で経済活動が落ち込む中でも期待を上回る実績でした。ただし、株価への評価が高いソフトウェアやクラウドが減速して、パソコン関連の加速で補っていることから、市場はヘッドラインの数字ほどには評価しないと考えられます。

・4-6月期の部門売上は、プロダクティビティ&ビジネスプロセスが1-3月期の前年同期比15%増から同6%増へ、インテリジェントクラウドが同じく同27%増から同17%増へ鈍化、一方、モアパーソナルコンピューティングが同3%増から同14%増へ加速しました。モアパーソナルコンピューティングは、自宅待機やテレワークによりゲーム(ゲーム売上は64%増)、消費者向けの「Windows」OS(34%増)、ノートブックPC(サーフェス28%増)などの需要が拡大したことによります。

買付チャートロッキード マーチン(LMT)386.21ドル16.0

【サプライチェーンの問題を克服して業績堅調】

・軍事用航空機・宇宙関連機器の大手メーカーです。4-6月期の売上は前年同期比12%増、EPSは同16%増で、市場予想をそれぞれ7%、2%上回って堅調でした。通期のガイダンスも、売上が635〜650億ドルへ従来予想から2%、EPSは23.75〜23.95ドルへ引き上げています。

・4-6月期の部門別売上は、航空機部門(F-35、F-16などの戦闘機)が前年同期比17%増、ミサイル・火器制御部門が同16%増、ロータリー・ミッションシステム部門(ヘリコプターなど)が同7%増、宇宙システム部門が同6%増と全部門が増収で安定感のある内容です。売上の25〜30%を占めるF-35ステルス戦闘機が米国防費で重点調達品として業績拡大をけん引するほか、海外からの需要も地政学的リスクの増大を背景に好調です

買付チャートダナハー(DHR)195.27ドル36.8

【COVID-19により需要増の部門も】

・ライフサイエンス向け最先端機器、医療診断機器、環境向け分析器などを提供するメーカーです。4-6月期決算は、買収したCytiva(GEのバイオファーマ事業)の貢献で売上が前年同期比19%増、EPSが同28%増で、それぞれ市場予想を7%、15%上回って好調でした。買収効果を除く売上も前年同期比0.5%減にとどめ、市場予想の同5%減を上回りました。7-9月期のCytivaを含むオーガニック売上成長は、1桁台の半ばから後半の伸びが想定しており、堅調が続く見通しです。

・4-6月期部門別売上は、ライフサイエンス部門が前年同期比55%増でCytivaを含むオーガニック成長は8%増、医療診断機器は同3%増の一方、環境および応用ソリューション部門は景気低迷の影響を受けて同11%減でした。ライフサイエンス、医療診断機器はCOVID-19のパンデミックによる需要増の恩恵を受けているとみられ、堅調が続きそうです。

買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)69.40ドル23.2

【インテルの製品開発遅延で恩恵の期待】

・インテルが7/23(木)に発表した4-6月期決算で、回路線幅が7ナノメートルプロセスによるCPU(中央演算装置)の発売が当初予定から12ヵ月ほど後ずれして、22年末から23年になるとのコメントを受けて7/24(金)に株価が16.5%上昇して、最高値を大幅に更新しています。

・PCとサーバーのCPU市場にはインテルと同社のみが参加していますが、同社は最先端の回路線幅7ナノメートルプロセスによるCPUをすでに投入していることから市場シェアの拡大が続いています。今回の発表でさらにこれが続くと想定されます。7/28(火)に4-6月期決算を発表の予定で、売上は18.5億ドルで前年同期比21%増、EPSは0.16ドルで同2.1倍が予想されています。

買付チャート台湾セミコンダクター ADR(TSM)73.90ドル23.8

【インテルの製品開発遅延で恩恵の期待】

・台湾の半導体ファウンドリーです。同社はアドバンストマイクロデバイセズの7ナノメートル技術によるCPUを受託生産しており、インテルの7ナノメートル製品開発の遅れから恩恵を受けると考えられます。7/24(金)の株価は9.7%上昇して最高値を大幅に更新しています。

・4-6月期決算は、5G基地局やHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けのけん引によって売上が前年同期比29%増、EPSが同81%増と好調でした。7-9月期の売上ガイダンスも前年同期比19〜22%増相当で好調持続の見通しです。4-6月期に7ナノメートル製品の構成比(ウエハー基準で)は36%で主力になっており、さらに5ナノメートル製品の投入も始まり、インテルとの技術格差が大きくなっています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。マイクロソフトは21年6月期、その他20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
27(月) ・中国工業部門利益(6月)
・ドイツIFO企業景況感指数(7月)
・米耐久財受注(6月)
 
28(火) ・米S&Pコアロジック住宅価格(5月)
・米コンファレンスボード消費者信頼感(7月)
マクドナルド3Mアルトリアグループファイザービザ
AMDスターバックス、アムジェン、DRホートン
マーチンマリエッタマテリアルズ
29(水) ・米中古住宅販売成約(6月)
・米FOMC政策金利
ボーイングフェイスブック
ゼネラルエレクトリックグラクソスミスクライン
ペイパルホールディングス、クアルコム
30(木) ・ユーロ圏景況感(7月)
・米実質GDP(4-6月期、速報値)
アップルアマゾンドットコムギリアドサイエンシズ
アルファベット
P&Gロイヤルダッチシェル
エマージェントバイオソリューションズクラフトハインツ
マスターカード、ザイリンクス、エレクトロニックアーツ
31(金) ・日本鉱工業生産(6月)
・中国製造業・非製造業PMI(7月)
・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、速報値)
・ユーロ圏消費者物価指数(7月)
・米個人所得・個人支出(6月)
・米PCEコアデフレータ(6月)
・米ミシガン大学消費者マインド(7月、確報値)
エクソンモービルアッヴィブリティッシュアメリカンタバコ
メルク、キャタピラー
8月
3(月)
・財新中国製造業PMI(7月)
・ISM製造業景気指数(7月)
・米自動車販売台数(7月、4日までに発表)
クロロックス
4(火) ・ユーロ圏生産者物価指数(6月)
・米製造業受注(6月)
ビヨンドミートウォルトディズニーBP
5(水) ・米小売売上高(6月)
・米ADP雇用統計(7月)

・米貿易統計(6月)
・米ISM非製造業景気指数(7月)
モデルナ、スクエア
6(木) ・米新規失業保険申請件数(8月1日に終わる週) ウーバーテクノロジーズ、イルミナ、フォーティネット
7(金) ・米雇用統計(7月)
・中国貿易統計(7月)

・米消費者信用残高(6月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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