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決算速報（現地7/16引け後発表）
●決算発表後の時間外取引（日本時間9:00時点）：479.58ドル（-9.07%）
●売上高：61.5億ドル（予想60.9億ドル）〇市場予想を上回った
●EPS：1.59ドル（予想1.82ドル）×市場予想を下回った
4-6月期のユーザー数は+1,010万人となり市場予想の+820万人を上回ったものの、7-9月期のユーザー数について会社予想が+250万人と市場予想の+512万人の約半分にとどまったことで、株価は時間外取引で急落しています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所：トムソン・ロイター（現地7月16日までの過去1年間、移動平均線は52週）
決算のポイント
●4-6月期の動画ストリーミングサービスの有料会員数については+1,010万人（市場予想+820万人）となりました。
●7-9月期の動画ストリーミングサービスの有料会員数見通しについては+250万人（市場予想+512万人）となりました。
●7-9月期の売上高見通しは63.3億ドルとなり、市場予想の64.1億ドルを下回りました。
●最高コンテンツ責任者のテッド・サランドス氏を共同CEOに昇格させ、リード・ヘイスティングス現CEOとともにCEO2人体制になると発表しています。
●2四半期連続でフリーキャッシュフローがプラスとなり、2020年通期でみてもプラスマイナスゼロか、プラスになるとの予想を示しています。
●今年は今後、新たに債券を発行する必要はないとの予想を示しています。
経営陣の主なコメント
●CEO2人体制となったが、私（リード・ヘイスティングス現CEO）は少なくともあと10年は会社を離れない。
●テッド・サランドス氏とは数十年の付き合いで事実上彼は私とともに会社をリードしてきており、今回のCEOへの起用は私と彼の関係を肩書上正しく表現しただけにすぎない。
●今年の上半期は新型コロナの影響でユーザー数の伸びが押し上げられたが、これは当社に対する潜在的な需要の先食いによって実現されたもので、その反動として今年の下半期の成長ペースはより緩やかなものになると考える。
●米国外で「非常に大きな成長余地」があると感じている。
●ロサンゼルスで今週新たなプロジェクトをいくつか立ち上げる。
決算を受けたマーケットの反応
4-6月期のユーザー数の伸びは堅調なものとなりましたが、7-9月期の見通しが慎重なものとなり、株価は時間外取引で大幅安となっています。
7月に入っても史上最高値を更新するなど株価はこれまで右肩上がりの展開となってきただけに、7-9月期のユーザー数について会社予想が市場予想の約半分となったことはネガティブサプライズとなったようです。また、経営陣による「年前半の好調さは年後半の需要の先食いであった」というコメントも市場センチメントの重しとなった可能性があります。
引き続き米国外での成長余地は非常に大きいなどと前向きなコメントも見られましたが、次の決算発表などで再度力強いユーザー数の伸びが示されるまで、株価は上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：480.33ドル（7/16時点）
