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2024-04-23 22:45:59

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜4-6月期決算で売上モメンタムの改善が見込まれている銘柄〜

2020/7/13
投資情報部 榮 聡

先週はCOVID-19の影響下でも堅調な業績が期待される大手IT銘柄への物色が活発化して全体を押し上げました。今週はCOVID-19の新規感染者数の急増を受けて新たなロックダウン(都市封鎖)に追い込まれる州がないか、大幅な減益が見込まれている4-6月期決算発表への反応、米中の経済指標などが注目されます。

今回は1-3月期から4-6月期にかけて売上モメンタムの改善が見込まれている銘柄から、アマゾン ドットコム(AMZN) エヌビディア(NVDA)ペイパル ホールディングス(PYPL)JPモルガン チェース(JPM)ゴールドマン サックス(GS)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
一般消費財・サービス 4.8% 10.8% 30.0%
通信サービス 4.7% 6.9% 21.5%
情報技術 2.7% 8.9% 26.6%
生活必需品 2.5% 4.6% 4.5%
金融 2.2% -1.1% 4.2%
S&P500 1.8% 4.7% 15.3%
素材 0.8% 5.8% 15.4%
公益事業 -0.2% -0.8% -1.8%
ヘルスケア -0.9% 3.5% 7.2%
資本財・サービス -1.4% -0.8% 10.7%
不動産 -1.8% -1.1% 3.3%
エネルギー -4.6% -9.7% 4.5%
騰落率上位(1週) 騰落率
ネットフリックス 15.1%
アマゾン・ドット・コム 10.7%
ウォルマート 9.6%
エヌビディア 9.0%
コストコホールセール 6.7%
騰落率下位(1週) 騰落率
オールステート -7.6%
サイモン・プロパティー・グループ -7.0%
オキシデンタル・ペトロリアム -6.0%
キンダー・モルガン -5.8%
コノコフィリップス -5.0%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

6日(月)はISM非製造業景気指数の予想を上回る改善が好感されたほか中国本土株の高騰が刺激となって上昇、7日(火)はCOVID-19の感染拡大が嫌気されて下落、8日(水)は大手IT銘柄がけん引して上昇となりました。

9日(木)はCOVID-19の新規感染者数が最多を更新、新たなロックダウン(都市封鎖)への懸念が高まって下落したものの、10日(金)にはギリアドサイエンシズのCOVID-19治療薬「レムデシビル」が治験で良好なデータを示したことが材料視されて反発しました。S&P500指数は週間で1.8%の上昇、大手IT銘柄のけん引で高値更新が続くナスダック指数は4.0%の大幅上昇でした。

業種指数では、大手IT銘柄に対する物色が活発化した結果、アマゾンドットコムの寄与が大きい「一般消費財・サービス」、ネットメディアを含む「通信サービス」、アップルや半導体銘柄を含む「情報技術」が上位を占めました。また、今週に決算発表を迎える大手銀行を含む「金融」も平均以上でした。

個別銘柄では、巣ごもり消費関連の代表的銘柄でゴールドマンサックスが目標株価を540ドルから670ドルに引き上げたネットフリックス(NFLX)、「Amazonプライム」に対抗する有料会員サービス「ウォルマート+」の開始が好感されたウォルマート インク(WMT)などが上昇しています。

経済指標では、米国の6月ISM非製造業景気指数が57.1と前月の45.4から大幅に改善、市場予想の50.1を大きく上回りました。5月後半から経済活動の再開が始まった効果が表れています。ただ、COVID-19の感染再拡大は今後の推移に影を落としそうです。

今週の米国株式市場

今週はCOVID-19の新規感染者数の急増を受けて新たなロックダウン(都市封鎖)に追い込まれる州がないか、大幅な減益が見込まれている4-6月期決算発表への反応、米中の経済指標などが注目されます。

米国のCOVID-19新規感染者数は、7/11(土)までの7日平均で5万3千人台と、7/4(土)の同4万5千人台から増加、6月下旬から顕著となった感染ペースの加速が続いています。いまのところ経済活動再開のペースを遅らせるなどの措置にとどまり、ロックダウンに追い込まれた州はありませんが、引き続き注意が必要でしょう。

S&P500指数採用企業の4-6月期EPSは、前年同期比45%減が予想されています(FactSet社の集計)。4-6月期に底入れした後、図表3のように回復していくと想定されています。通年の予想EPSは20年が前年比22%減の126.79ポイント、21年が同29%増の163.17ポイントの予想です。

通年の予想EPSは両年とも年初から一貫して下方修正が続いてきましたが、1-3月期の決算発表が終わった5月辺りからは横ばいでの推移となっており、安心材料と言えます。ただ、4-6月期決算の発表が進むにつれて再び下方修正とならないか確認が必要でしょう。

経済指標では、7/14(火)に中国の6月貿易統計(輸出は前年比2.0%減、輸入は同9.0%減の予想)、7/16(木)に中国の4-6月期実質GDP(1-3月期の前年比6.8%減から同2.2%増へ改善の予想)、中国の6月鉱工業生産(前月の前年比2.8%減から同1.5%減に改善の予想)、小売売上高(前月の前年比2.8%減から同0.5%増に改善の予想)、固定資産投資(前月の前年比6.3%減から同3.4%減に改善の予想)、米国の6月小売売上高(前月比5.0%増の予想)、7/17(金)に米国の6月住宅着工・建設許可件数(着工件数は前月比20.9%増、建設許可件数は同6.9%増の予想)、ミシガン大学消費者マインド(前月の78.1から79.0に改善の予想)などの発表が予定されています。

企業決算では、大手銀行のほか、ペプシコ、デルタ航空、ASMLホールディングス、ユナイテッドヘルスグループ、ジョンソン&ジョンソン、ネットフリックスなどの発表が予定されています。ネットフリックスは「巣ごもり」関連の、ASMLホールディングスは半導体関連の代表銘柄とみられ、関連銘柄への波及も想定されます。

今週の5銘柄

今週から4-6月期決算の発表が始まりますが、FactSet社の集計によるとS&P500指数採用企業の売上は前年同期比11%減、EPSは同45%減と非常に大きな落ち込みとなる見通しです。

今回はこのような事業環境下でも売上が比較的堅調に推移すると予想されている銘柄をご紹介いたします。具体的には、4-6月期売上の前年同期比伸び率が1-3月期の実績よりも高いものを図表4に抽出しました。

図表4に抽出された銘柄から増収が予想されている、アマゾン ドットコム(AMZN)エヌビディア(NVDA)ペイパル ホールディングス(PYPL)JPモルガン チェース(JPM) ゴールドマン サックス(GS)を選んで今週の5銘柄といたします。

アマゾンドットコム、エヌビディア、ペイパルホールディングスについては、ここ数か月の株価上昇の理由を説明するものと言えるかもしれません。決算発表では株価上昇がスピード違反になってないかチェックすることになるでしょう。

図表3  S&P500指数の四半期EPS推移

※FactSet社の公表データをもとにSBI証券が作成

図表4  4-6月期に売上モメンタムの改善が予想されている企業(S&P100指数採用銘柄)

コード 銘柄 A
4-6月期
予想
増収率
(%)
B
4-6月期
予想
増益率
(%)
C
1-3月期
実績
増収率
(%)
D
1-3月期
実績
増益率
(%)
A-C
(%ポイント)
B-D
(%ポイント)
BA ボーイング -8.5 -62.5 -26.2 赤字転換 17.7 -
DHR ダナハー -4.0 -9.0 -11.0 -1.9 7.0 -7.1
ALL オールステート -3.1 -20.4 -8.3 53.9 5.3 -74.3
MS モルガン・スタンレー -2.6 -8.3 -7.8 -25.6 5.2 17.3
WFC ウェルズ・ファーゴ -14.3 -101.1 -18.6 -93.1 4.3 -8.0
SO サザン -3.6 -13.8 -7.3 11.4 3.7 -25.2
JPM JPモルガン・チェース 0.4 -61.2 -2.6 -69.8 3.1 8.7
PYPL ペイパル・ホールディングス 14.8 19.7 11.9 -15.4 3.0 35.1
NVDA エヌビディア 41.1 58.7 38.7 104.6 2.4 -45.8
GS ゴールドマン・サックス・グループ 0.1 -34.0 -0.7 -45.5 0.8 11.6
DUK デューク・エナジー -3.0 -8.8 -3.5 -10.9 0.5 2.1
AMZN アマゾン・ドット・コム 26.7 -74.4 26.4 -29.3 0.3 -45.0
KMI キンダー・モルガン -9.1 -24.5 -9.4 -4.0 0.3 -20.5

注:大規模な買収効果によって売上モメンタムが改善するものを除きます。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(7/10)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアマゾン ドットコム(AMZN)3,200.0094.6

【ネット通販、クラウドサービスとも需要拡大】

・4-6月期決算の売上は前年同期比26.7%増と1-3月期の同26.4%増と同程度が予想されています。自宅待機措置によるネット通販需要の高まりに加え、テレワークによってクラウドサービスの需要も堅調に推移したと想定されます。

・ネット通販の需要増に応じるために17.5万人を新たに雇用したことや、COVID-19の影響下で操業を継続するためのコストで約40億ドルの追加費用が見込まれているため、EPSは1-3月期の同29.3%減から同74.4%減が予想されています。しかし、市場は一時要因による利益の落ち込みよりも、ネット通販の利用の広がりによる長期的なプラス効果を評価しているとみられます。

買付チャートエヌビディア(NVDA)419.17ドル51.2

【データセンター、ゲーム向けが伸びる】

・5-7月期決算の売上は前年同期比41.1%増と2-4月期の同38.7%増から加速すると予想されています。人工知能の用途が従来の画像認識から自然言語の処理にも広がっていることを背景にデータセンターでの需要が伸びているほか、巣ごもり消費によってゲーム向けの需要も好調に推移したと想定されます。

・2-4月期の売上は、前年同期比27%増となったゲーム向け売上が13.4億ドル、同80%増となったデータセンター向けが11.4億ドルと、全体の8割を占めていることから通年の売上も前年比40%増が見込まれています。今後については、20年から立ちあがると期待されながら遅れていると言われる自動運転向けのアップデートが注目されるでしょう。

買付チャートペイパル ホールディングス(PYPL)178.40ドル52.8

【消費者のネット通販へのシフトから恩恵】

・4-6月期決算の売上は前年同期比14.8%増と1-3月期の同11.9%増から加速すると予想されています。同社の主力であるネットでのカード決済の仲介事業が消費者のネット通販へのシフトから恩恵を受けていると考えられます。1-3月期は貸倒引当金の計上増加で減益となりましたが、4-6月期は増益に転換すると予想されています。

・実店舗からネット通販へのシフトが一服すると主力事業の伸びは鈍化すると想定されますが、取引額が加速しつつある個人間決済アプリやクレジットカード分野での提携拡大など複数の拡大ドライバーがあるため、引き続き高い成長が維持されると期待されます。

買付チャートJPモルガン チェース(JPM)96.27ドル23.2

【高水準の市場関連収入が期待される】

・4-6月期決算の収益は前年同期比0.4%増と1-3月期の同2.6%減から改善すると予想されています。COVID-19による影響はクレジットカード利用の落ち込みなど消費関連への打撃が大きいものの、市場関連の収入は高水準とみられることから、収益モメンタムの改善が見込まれています。

・1-3月期は、企業向け、消費者向けともに貸し倒れが増えることに備えて貸倒引当金を68億ドル積み増しました。これを含む信用コストは83億ドルと前年同期の15億ドルから大幅増となって、純利益は前年同期比68%減でした。4-6月期も高水準の貸倒引当金の計上が見込まれ、大幅な減益が予想されています。

買付チャートゴールドマン サックス(GS)205.56ドル14.1

【投資銀行業務への打撃を市場関連収入が相殺へ】

・4-6月期決算の収益は前年同期比0.1%増と1-3月期の同0.7%減と同程度が維持されると予想されています。COVID-19の影響は、M&A案件の減少などで投資銀行業務には大きな打撃となっているものの、市場関連の収入によって相殺されると期待されます。

・1-3月期は、投資銀行部門およびグローバルマーケッツ部門の増収を資産運用部門の減収が相殺して収益は横ばいでした。原油価格の下落やCOVID-19の影響を考慮して貸倒引当金を積み増したことから大幅な減益となっています。4-6月期も信用コストは高水準の見込みで減益が続く見通しです。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。エヌビディアは21年1月期、その他は20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
13(月)   ペプシコ
14(火) ・中国貿易統計(6月)
・ユーロ圏鉱工業生産(5月)
・ドイツZEW景気指数(7月)
・米NFIB中小企業楽観指数(6月)
・米消費者物価指数(6月)
ウェルズファーゴデルタ航空、シティグループ
JPモルガンチェース
15(水) ・日銀金融政策
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(7月)
・米鉱工業生産(6月)
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)
ASMLホールディングス、ゴールドマンサックス
ユナイテッドヘルスグループ
16(木) ・中国実質GDP(4-6月期)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(6月)
・中国調査失業率(6月)
・ECB主要政策金利
・EU27ヵ国新車登録台数(6月)
・米小売売上高(6月)
・フィラデルフィア連銀景気指数(7月)
・新規失業保険申請件数(7月11日に終わる週)
・米NAHB住宅市場指数(7月)
ジョンソン&ジョンソンネットフリックス、バンクオブアメリカ
モルガンスタンレー
17(金) ・米住宅着工・建設許可件数(6月)
・ミシガン大学消費者マインド(7月)
ブラックロック
18(土) ・G20財務省・中央銀行総裁会議
(サウジアラビア・ジェッダ、19日まで)
 
20(月) ・日本貿易統計(6月) IBM
21(火) ・シカゴ連銀全米活動指数(6月) コカ・コーラフィリップモリス、インチュイティブサージカル
ロッキードマーチン、テキサスインスツルメンツ
ユナイテッドエアラインズ
22(水) ・じぶん銀行製造業PMI(6月)
・米中古住宅販売件数(6月)
マイクロソフトテスラ、バイオジェン、アラインテクノロジー
23(木) ・米新規失業保険申請件数(6月)
・ユーロ圏消費者信頼感(7月)
AT&Tインテル、ツイッター、ダウ、ニューコア
24(金) ・マークイットユーロ圏製造業PMI(7月)
・米新築住宅販売件数(6月)
アマゾンドットコム(E)ベライゾンコミュニケーションズ
アメリカンエキスプレス

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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