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米国株式市場 注目ポイント(現地3/9)
●NYダウ:23,851.02(-7.79%)
●NASDAQ:7,950.67(-7.29%)
●S&P500指数:2,746.56(-7.60%)
週明け9日の米国株式市場ではNYダウ指数が2,000ドルを超える急落となり、S&P500指数の下げ幅が7%を超えたことで、取引が15分間停止されるサーキットブレーカーも発動しました。
一方、引け後にトランプ大統領は現地10日にも新型コロナウイルスの感染拡大に対応した、新たな経済対策について記者会見を行うと発表し、日本時間10日8:45時点でS&P500指数先物は上昇に転じています。
NYダウ指数
※出所:トムソン・ロイター(現地3月9日までの過去3ヵ月間)
注目ポイント
●NYダウ指数は2,000ドルを超える下落となりました。
●S&P500指数の下落幅が7%に達したことで、取引が15分間停止されるサーキットブレーカーが発動しました。
●米10年債利回りは一時0.5%を下回りました。
●WTI原油先物(4月限)は-24.6%の大幅安となり、31.13ドルで終了しました。
●原油相場の急落は想定されておらず、新たな「ブラックスワン(予想が難しく起きた時の影響が甚大な事象)」であるとのコメントも市場関係者の間で出ています。
●イタリアは北部1,600万人の隔離を発表していましたが、10日から全土の移動を制限すると発表しています(米国株式市場引け後)。
●トランプ大統領は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たな経済対策について10日、記者会見を行うと発表(米国株式市場引け後)。
●トランプ大統領は新たな経済対策の内容について、「非常に劇的」なものになるとコメントしています。
マーケットの反応
新型コロナウイルスの感染拡大のみならず、ここにきて新たに登場した原油価格の急落という「ブラックスワン」を受け、マーケットは急落しています。
しかし一方で、トランプ大統領が記者会見を行うと発表したように、いよいよ各国も本腰をいれて対応を行う姿勢をみせてきました。今回の新型コロナウイルスの拡大は金融政策では対応しきれないとの声も一部で聞かれますが、このままさらに下落するのか、それとも各国の対策により大きく反発するのか、引き続き注視する必要があると思われます。