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2020-04-02 09:33:26

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜新型コロナウイルスに原油価格の急落が追い打ち〜

2020/3/9
投資情報部 榮 聡

先週は新型コロナウイルスへの懸念、FRBによる緊急利下げ、民主党の予備選などの要因が絡み合って乱高下が続きました。今週はサウジアラビアの原油増産による原油価格急落が加わり、株価変動性の高い状況が続きそうです。

今回は直近の四半期決算で好調であった中小型銘柄から、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)MSCI(MSCI)レイドス ホールディングス(LDOS)モトローラ ソリューションズ(MSI)レスメド(RMD) を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数のローソク足(日足、6ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
公益事業 7.9% -2.6% 6.7%
生活必需品 6.2% -4.2% -1.3%
ヘルスケア 5.0% -5.9% -1.9%
不動産 4.8% -3.7% 0.2%
素材 1.3% -11.2% -10.6%
S&P500 0.6% -10.7% -5.2%
情報技術 0.6% -10.9% 1.9%
一般消費財・サービス -0.8% -10.6% -4.8%
通信サービス -1.4% -10.6% -5.6%
資本財・サービス -1.6% -13.7% -10.4%
金融 -4.1% -17.5% -15.6%
エネルギー -7.2% -22.0% -27.1%
騰落率上位(1週) 騰落率
ギリアド・サイエンシズ 15.7%
イーライリリー 12.2%
ユナイテッドヘルス・グループ 11.3%
サザン 10.8%
コストコホールセール 10.7%
騰落率下位(1週) 騰落率
オキシデンタル・ペトロリアム -18.0%
ゼネラル・エレクトリック(GE) -13.6%
シュルンベルジェ -12.0%
アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) -10.2%
バンク・オブ・アメリカ -9.8%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

3/2(月)は金融緩和への期待から大幅反発、3/3(火)には0.5%の緊急利下げが発表されましたが、前日に織り込みが進んでいたことに加え、スーパーチューズデーに対する懸念から反落となりました。

3/4(水)は民主党予備選で左派のサンダース氏が独走するリスクが後退して大幅高、3/5(木)はカリフォルニア州が非常事態宣言を発するなど新型コロナウイルスの米国内での感染拡大が懸念されて大幅反落となりました。

3/6(金)も続落で、一時前日比4.0%安の場面がありましたが終値は同1.7%安まで戻しました。安値は2901.54ポイントで、2/28(金)の直近安値2855.84ポイントは維持されました。S&P500指数は週間で0.6%のプラスでした。

業種指数騰落率では、10年国債利回りが0.7%台まで急落したことから、配当利回りが高い「公益事業」「不動産」が上昇したほか、「生活必需品」「ヘルスケア」などディフェンシブ業種も上昇しています。「ヘルスケア」については、スーパーチューズデーで国民皆保険を政策として掲げるサンダース氏の独走が避けられたこともポジティブに作用したとみられます。

個別では、世界保健機関(WHO)の高官によって新型コロナウイルスの治療薬として抗ウイルス治験薬「レムデシビル」が有望とコメントされたギリアド サイエンス(GILD)が3週連続でトップとなっています。同社はエイズやC型肝炎の治療薬など抗ウイルス薬を主力とするバイオ企業で、新型コロナウイルスの治療薬として中国で臨床試験が進められています。

経済指標では、3/7(土)発表の1・2月合算の中国貿易統計は、輸入が12月の7.9%増から同17.2%減へ、輸出が12月の16.5%増から同4.0%減へ、輸出入とも前月から20%ポイント以上の急低下となっていることが確認されました。米国の2月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比27.3万人増と同17.5万人増の市場予想を上回りました。

今週の米国株式市場

今週も新型コロナウイルスの感染拡大の行方と民主党の予備選が注目されます。

なお、3/9(月)の日本時間10時時点で米国の株価指数先物の夜間取引でS&P500指数が前日比4%近い下落となっています。石油輸出国機構(OPEC)とロシアの減産協議が決裂してサウジアラビアが増産するとしたことから、原油価格が急落していることが主因とみられます。WTI先物価格は、3/6(金)終値の41.28ドルに対して32ドル台をつけています。これについては、次節でコメントいたします。

新型コロナウイルスの感染については、中国の新規感染者数が3/8(日)に100以下まで低下して、抑え込みに成功しつつあるようにみえます。一方、中国外の新規感染者数は、韓国がピークアウトしつつあるものの、イタリア、イランなどでの感染拡大が止まらず、増加を続けています(図表3)。

また、米国ではカリフォルニア州に続いて3/7(土)にはニューヨーク州でも非常事態宣言が発令されて警戒感が高まっています。株価指数先物の夜間取引が下落している要因になっている可能性があります。WHOのデータで3/8(日)の累計感染者数が213、死亡者数が11と、他国に比べてさほど多くはなっていませんが、今後の増加が懸念されているようです。

民主党の予備選については、スーパーチューズデーの直前にブティジェッジ氏、クロブシャー氏が降りて中道派の票をバイデン氏に集約したことが奏功しました。過激な政策を掲げるサンダース氏の独走を阻止できたことで、当面は安心して良さそうです。

ただ、獲得代議員数はバイデン氏664、サンダース氏573と拮抗しており(「Real Clear Politics」、3/8(日)時点)、今後も注視していく必要がありそうです。3/10(火)は352名、3/17(火)は577名の代議員の割り振りが決まる予備選・党員集会の予定です。

経済指標では、3/13(金)に米国の3月ミシガン大学消費者マインド(速報値)などの発表が予定されています。

企業決算では、アドビ、ブロードコム、ダラーゼネラル、オラクルなどの発表が予定されています。

原油価格急落の影響

原油価格が上述のように1日で20%以上の下落とショッキングな値動きとなっています。

商品価格の一般的な性格として、価格が足もとの需給で決まり、生産コスト以上であれば、どのような価格でも付く可能性があるということがあげられます。これは将来のキャッシュフローをもとに価格が決まる株式や債券と違って、商品価格のボラティリティが大きくなる根本的な要因です。

さらに今回の場合は、これまで原油価格安定の調整役を果たしてきたサウジアラビアがその役割を放棄して増産に転じるとしたことが市場に大きなショックを与えることになりました。

サウジアラビアの油田は「自噴」するために生産コストが1バレル20ドル以下と非常に低いため、原油価格の底値がみえない状況に陥っていると言えます。当面はサウジアラビアの出方次第という状況が続きそうです。

米国市場への影響をはかるうえで参考になる数字として、「エネルギー」業種のS&P500指数に占める割合が3.0%(3/6(金)時点)、原油生産を含む「鉱業」が米国のGDPに占める割合が1.7%(2018年)、米国の雇用に占める割合が0.4%となっています。

これだけをみるとさほど大きくないと言えますが、米国のシェールオイルの生産コストは相対的に高く、信用不安が生じる原油生産企業も出てくると考えられ、ここに資金を提供している金融機関への波及も心配されます。

株価指数が4%も下がるほどの影響があるかどうかは別としてマイナスの影響があることは確かでしょう。

今週の5銘柄

先週までは大型株を中心にご紹介してきましたが、今回は中型銘柄から好決算銘柄をピックアップしました。

S&P500指数の構成銘柄からS&P100指数の構成銘柄を除いた中小型の400銘柄について、以下の条件を満たすものを図表4に抽出しました。

【スクリーニング条件】
(1)直近四半期決算で売上が前年同期比5%増以上、EPSが同10%増以上であった。
(2)直近四半期決算の売上・EPSとも市場予想を上回った。
(3)今期業績が増収・増益で、来期のEPSが前年比10%以上。
(4)アナリストの目標株価平均値と予想EPSが過去3ヵ月に上方修正されている。

ここから、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)MSCI(MSCI)レイドス ホールディングス(LDOS)モトローラ ソリューションズ(MSI)レスメド(RMD) を選んでご紹介いたします。

図表3 新型コロナウィルス、中国以外の感染者数推移

※世界保健機関(WHO)のデータをもとにSBI証券が作成

図表4 中小型銘柄のスクリーニング

コード 銘柄 株価
(3/4)
(ドル)
予想
PER
(倍)
今期予想
増収率
(%)
今期予想
増益率
(%)
来期予想
増益率
(%)
目標株価
(3/4)
(ドル)
AMD アドバンスト・マイクロ・デバイセズ 50.11 44.0 29.3 78.0 39.51 47.64
VRTX バーテックス・ファーマシューティカルズ 245.32 32.0 33.2 44.1 31.87 265.52
MSCI MSCI 318.47 43.4 11.5 13.8 16.01 314.56
LDOS レイドス・ホールディングス 112.33 20.0 16.2 8.8 15.00 122.90
NEM ニューモント 51.00 25.5 16.9 51.7 13.73 50.85
MCO ムーディーズ 269.58 29.1 6.6 11.7 10.19 274.42
MSI モトローラ・ソリューションズ 182.41 20.8 4.1 10.0 10.18 199.40
RMD レスメド 174.82 40.6 11.9 18.2 10.04 175.54

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(3/6)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)48.59ドル42.6

【野心的な成長目標を披露】

・パソコン、サーバー向けのCPUとGPUを主力とする半導体メーカーです。3/5(木)にアナリスト・デーを開催して、長期の年平均売上成長率を20%とする野心的な成長目標を披露しました。PC向けCPUで「Ryzen」、サーバー向けCPUで「EPYC」、GPUで「Radeon」と競争力のある製品ポートフォリオを揃え、業界でのポジションが改善していることを理由にあげています。

・これを受けて複数のアナリストが同社の目標株価を引き上げています。直近の業績については、「COVID-19」の影響はいまのところ軽微であるとし、1-3月期の売上はガイダンス下限の18億ドル前後としました。また、20年12月期について、「売上が前年比28〜30%増、粗利益率が約45%」との業績ガイダンスを維持するとしています。

買付チャートMSCI(MSCI)285.84ドル39.0

【投資金額の成長から恩恵】

・機関投資家がベンチマークとして使用する株式・債券の指数情報を提供するほか、資産運用の意思決定を支援するリスク管理・投資判断・分析ツールを提供している企業です。19年12月期の売上は、インデックスが59%、アナリティックスが32%、ESG・不動産その他が9%を占めます。85ヵ国で7,500超の顧客を保有しています。

・19年10-12月期の売上は前年同期比12.4%増、調整後EPSが同27.5%増と好調でした。事業分野別には、インデックスが前年同期比11.3%増、アナリティックスが同5.1%増、ESG・不動産を含むその他が同20.9%増でした。長期的な成長目標として、インデックスが10%台前半、アナリティックスが1桁台後半から10%台前半、ESGが20%台半ば、不動産が10%台半ば、全体で10%台前半を目指しています。

買付チャートレイドス ホールディングス(LDOS)105.68ドル18.8

【航空、防衛関連のITサービス企業 】

・航空、防衛、ヘルスケア関連のITサービス企業です。国防省向けサイバー・セキュリティソフト、航空管制塔向けシステムなど広範な分野を手掛けます。2016年にロッキード・マーチンのITサービス部門と統合しています。

・19年10-12月期は、売上が前年同期比12%増、調整後EPSが同37%増と好調です。調整後EBITDA(利払い、税金、償却前利益)マージンがプログラムのミックス改善により11.0%へ1.3%ポイント上昇しています。売上の47%を占める防衛ソリューション部門が前年同期比11%増、同35%を占める民間航空部門が同16%増、ヘルスケア部門が同6%増と、いずれも好調です。

買付チャートモトローラ ソリューションズ(MSI)175.92ドル20.1

【ソフトウェア、サービスへの事業転換を目指す】

・通信機器メーカーで、トランシーバーやデジタル無線機器、通信システムを提供し、各種の救急連絡網など政府・公共機関向けが柱となっています。内部成長やM&Aにより、利益率が低い通信機器からソフトウェアやサービスを中心とする企業への転換を図っています。

・19年10-12月期の業績は、売上が買収効果もあって前年同期比5%増、調整後EPSが同12%増でした。売上の7割を占める機器・システム部門の売上が前年同期比横ばいに対して、3割を占めるソフトウェアおよびサービス部門は全地域で増加して同21%増となっています。

買付チャートレスメド(RMD)166.08ドル38.5

【睡眠の質向上に関連する製品を提供する企業】

・呼吸器系の医療機器メーカーです。睡眠時無呼吸症候群、その他の呼吸器疾患の検査・治療機器を提供、人工呼吸器や睡眠時に装着するマスク、加湿器などが主要な製品です。クラウドを活用して自宅での治療をサポートするサービスを推進しています。米国売上が61%で、海外展開も進んでおり、日本でも事業展開しています。

・19年10-12月期は売上が前年同期比13%増、EPSが同21%増と好調でした。マスクその他アクセサリーが前年同期比16%増と需要が拡大したほか、売上の1割強を占めるソフトウェア事業は新サービスの好調に加えて事業買収の上乗せもあり同37%増と伸びています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。レスメドは20年6月期、その他は20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
9(月) ・日本実質GDP(10-12月期、確報値)  
10(火) ・中国資金調達総額(2月、15日までに発表)
・中国生産者物価指数・消費者物価指数(2月)
・日本工作機械受注(2月)
・ユーロ圏実質GDP(10-12月期、確報値)
・米民主党予備選挙・党員集会(ミシガンなど6州)
・米NFIB中小企業楽観指数(2月)
 
11(水) ・米消費者物価指数(2月)  
12(木) ・ECB主要政策金利
・ユーロ圏鉱工業生産(1月)
・米生産者物価指数(2月)
・米家計純資産変化(10-12月期)
アドビ、ブロードコム、ダラーゼネラル、アルタビューティ
13(金) ・米輸入物価指数(2月)
・ミシガン大学消費者マインド(3月、速報値)
・スタートアップの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」(米オースティン、22日まで)
オラクル
16(月) ・日本機械受注(1月)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(2月)
・中国調査失業率(2月)
・中国新築住宅価格(2月)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(3月)
 
17(火) ・日本鉱工業生産(1月、確報値)
・ドイツZEW景気指数(3月)
・米民主党予備選挙・党員集会
(フロリダ、イリノイ、オハイオなど4州)

・米小売売上高(2月)
・米鉱工業生産(2月)
・米求人労働異動調査(1月)
・米NAHB住宅市場指数(3月)
フェデックス
18(水) ・日本貿易統計(2月)
・EU27ヵ国新車登録台数(2月)
・ユーロ圏消費者物価指数(2月)
・米住宅着工・建設許可件数(2月)
・米FOMC政策金利
 
19(木) ・日銀金融政策
・米フィラデルフィア連銀景気指数(3月)
アクセンチュア、クラウドストライク、レナー
20(金) ・米中古住宅販売件数(12月)
・シカゴ連銀全米活動指数(12月)2月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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