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決算速報(現地2/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):95.00ドル(-10.50%)
●売上高:9,848万ドル(予想7,977万ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.01ドル(予想0.01ドル)△市場予想通り
売上高は市場予想と呼ばれるアナリストによる予想の集計値を上回ったものの、投資家はそれ以上の数字を求めていたようで、株価は時間外取引で大幅安となっています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2月27日までの過去1年間、移動平均線はIPOからまだ52週が経過していないため、表示していません)
決算のポイント
●2020/12期の通期売上高見通しは4.9億〜5.1億ドルとなり、中央値は市場予想の4.9億ドルを上回りました。
●2020/12期の調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)が売上高に占める割合は2019/12期と同水準になるとの見通しを示しています。
●セス・ゴールドマン氏が執行会長から退任し、会長になると発表しています。
経営陣の主なコメント
●イノベーションは引き続き当社にとって非常に大事なことで、今後も研究開発に投資を行っていく
●マーケティングも強化し、米国外への展開も進めていく。
●海外メーカーと比較して、まだ当社の商品にはリードがあると考える。
●アジアで生産を開始する予定に変更はない。
●新型コロナウイルスの致死率はそれほど高くなく、問題なのはウイルスそのものよりも人々の反応だと思う。
●米国には65万ものレストランがあり、現在当社の商品を扱っているのはその4%に過ぎない。当社の成長はまだ初期段階にすぎない。
決算を受けたマーケットの反応
10-12月期の売上高は市場予想を大きく上回ったものの、「実際の期待値」はそれ以上だったとみられ、株価は時間外取引で大幅安となっています。
フェイスブック A(FB)の決算発表でもみられたことですが、あくまで「市場予想」はアナリストがそれぞれのアナリストレポートで発表する業績の予想値であり、ビヨンド ミート(BYND)に対しての「実際の期待値」はさらに上にあったようです。一部アナリストなどは引け後に、投資家は「非現実的な期待」をしていた模様だとコメントしています。
経営陣は決算発表後のカンファレンスコールで「成長はまだ初期段階にある」と強く主張しており、実際足元の業績自体は堅調であることから、時間外取引で大幅安となっているものの、実際の決算内容はそれほど悪くないと考えても良いのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:102.58ドル(2/27時点)