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決算速報(現地1/29寄り前発表)
●決算発表当日の終値:214.44ドル(+1.92%)
●売上高:53.5億ドル(予想53.1億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.97ドル(予想1.96ドル)〇市場予想を上回った
注文システムなどのデジタル化やメニューの刷新などが追い風となり、米国の既存店売上高が市場予想を上回ったことで株価は上昇しました。
決算発表当日を含む、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地1月29日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●米国の既存店売上高は+5.1%となり、市場予想の+4.7%を上回りました。
●海外を含めた世界全体の既存店売上高は+5.9%となり、市場予想の+5.3%を上回りました。
経営陣の主なコメント
●米国の店舗の客足はマイナスとなった。
●米国における朝食市場のシェアの落ち込みを食い止めようと取り組みを行っている。
●2020年末までに店舗の「現代化」を完了させたい。
●賃上げ圧力が10-12月期の業績の重しとなった。
●2020年に中国で450店ほど新規に開店する予定。
●中国の湖北省では数百店の店舗が営業を休止している。
●中国は全体の店舗数のうち9%程度を占め、営業利益ベースでは3%程度を占める。
●中国では現在も3,000店ほどが営業を行っている。
決算を受けたマーケットの反応
全体の売上高のうち約4割を占める、米国の既存店売上高が市場予想を上回ったことをマーケットは好感しているようです。
客足が減少しているということはやや懸念されますが、客単価の上昇などにより客足の減少は補えているようです。中国が全体の営業利益に占める割合などが低いことから同国で広まっている新型コロナウイルスの影響もそれほど多くないとみられ、全体的に良好な決算だったといえそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:228.93ドル(1/29時点)