決算速報(現地1/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):90.00ドル(-8.73%)
●売上高:7.2億ドル(予想7.3億ドル)△概ね市場予想通り
●EPS:0.64ドル(予想0.57ドル)〇市場予想を上回った
10-12月期の業績は市場予想を上回ったものの、1-3月期の売上高見通しが市場予想を下回り、株価は時間外取引で8%以上の急落となっています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地1月28日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●1-3月期の売上高見通しは7.5億〜7.8億ドルとなり、市場予想の8.3億ドルを下回りました。
●人員を7%程度削減し、支出も抑制していくとしています。
経営陣の主なコメント
●前例にないような米中関係の悪化は業界に大きな影響を与え、特に5Gの立ち上げ時期にこうした状況となったことは当社のビジネスにとって非常に不幸なことだった。
●売上高の回復はこれまで想定していたよりも緩やかなペースとなる見通しである。
●通信会社による設備投資が低迷していることが見通しが悪化した要因の一つだ。
●5Gの展開は想定したよりも遅いペースとなっている。
●人員削減など痛みを伴う判断を慎重におこなっていくが、全てのステークホルダーにとって良い結果になると信じている。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことや、経営陣の慎重なコメントを受けて、株価は急落しています。
経営陣のコメントをみると、「不幸な状況だ」・「回復は遅くなる」・「人員削減が必要」とったネガティブなコメントが続いています。こうした状況が改善されるまではなかなか今後について強気になることも難しく、次の決算発表などで不透明感が解消されるまでは、上値の重い展開が続くかもしれません。
(Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:104.94ドル(1/28時点)