米国株保有人数ランキング(当社内、2019/9/30(月)時点)上位30社のうち、現地11/1(金)〜11/7(木)に決算発表を行った以下の企業について速報をお伝えします。
・阿里巴巴集団(アリババ グループ)ADR(BABA)
・エクソン モービル(XOM)
・アッヴィ(ABBV)
・ウエストパック バンキング ADR(WBK)
・バークシャー ハサウェイ B(BRKB)
・スクエア(SQ)
・ウーバー テクノロジーズ(UBER)
今回はウーバー テクノロジーズ(UBER)が失望的な決算を発表しています。
阿里巴巴集団(アリババ グループ)ADR(BABA) 11/1寄り前発表 当日:-0.12% |
【中国のGDP成長率が減速するなかでも、売上高とEPSが市場予想を上回った】 売上高:1,190.2億人民元(予想1,166.9億人民元) 〇市場予想を上回った ・中国経済が減速するなかでも、利用者の好みを反映した「ターゲット広告」などが奏功し、売上高は前年同期比39.8%増と好調な伸びとなりました。 ・クラウド部門の売上高は前年同期比64%増の92.9億人民元となりました。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ・Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均は224.83ドル(11/7時点) |
エクソン モービル(XOM) 11/1寄り前発表 当日:+3.00% |
【EPSが市場予想を上回り、株価は上昇】 売上高:650.5億ドル(予想649.7億ドル) 〇市場予想を上回った ・EPSが市場予想を上回ったことで株価は上昇しましたが、市場関係者の間では、決算発表前に複数のアナリストが前もって予想値を引き下げていたことが背景にあり、見かけほど前向きな内容ではないとの声も出ているようです。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ・Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均は78.66ドル(11/7時点) |
アッヴィ(ABBV) 11/1寄り前発表 当日:+2.77% |
【アクティビスト(物言う投資家)の主張に対応する、3ヵ年計画を発表】 売上高:84.8億ドル(予想83.8億ドル) 〇市場予想を上回った ・リウマチ治療薬「ヒュミラ」の売上高は前年同期比3.7%減の49.4億ドルとなりました。より安価なバイオシミラー(バイオ医薬品の後発医薬品)が販売されている米国外の市場で苦戦し、米国外の売上高は同33.5%減となっています。 ・抗がん剤の「イムブルビカ(一般名:イブルチニブ)」は売上高が前年同期比29.3%増の12.6億ドルとなりました。 ・2019/12通期については、一時損益を除く調整後EPS見通しを従来予想の8.82〜8.92ドルから8.90〜8.92ドルへと下限を引き上げました。 ・増配の発表があり、1株当たりの配当が従来の1.07ドルから1.18ドルへと引き上げられました(2020/1/14配当落ち)。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ・Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均は93.18ドル(11/7時点) |
ウエストパック バンキング ADR(WBK) 11/3発表 翌取引日:-3.82% |
【25億豪ドル規模の株式の売り出しと、減配を発表】 ・25億豪ドル規模の株式の売り出しと、0.94豪ドルから0.80豪ドルへの減配が発表されたことを受け、株価は下落しました。 ・調達した資金は当局の新たな規制水準に対応するために用いられるとしています。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ※カバーしているアナリストの数が少ないため、目標株価や市場予想は記載しておりません。 |
バークシャー ハサウェイ B(BRKB) 11/2発表 翌取引日:+1.00% |
【営業利益は14%増加し、手元キャッシュは過去最高の1,280億ドルに】 ・過去最大の買収となった鉄道会社BNSFの業績が過去最高となったことや、株式投資利益などが寄与する形で、営業利益は過去最高の78.6億ドルとなりました。 ・手元キャッシュは過去最高の1,280億ドルに達し、引き続きキャッシュが積みあがっている状況となっています。 ※カバーしているアナリストの数が少ないため、目標株価や市場予想は記載しておりません。 |
スクエア(SQ) 11/6引け後発表 時間外取引:+1.30% |
【調整後EPSが市場予想を上回り、調整後EPSの通期見通しも下限が引き上げられた】 調整後売上高:6.0億ドル(予想6.0億ドル) △市場予想通り ・調整後EPSの通期見通しは従来予想の0.74〜0.78ドルから0.76〜0.78ドルに引き上げられました。 ・送金アプリ「Cash(キャッシュ)」について、単元未満の株式が購入できるサービスを提供するとしたほか、仮想通貨ビットコインの影響を除いたベースの純売上高が前年同期比115%増の1.6億ドルになったとしている。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ・Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均は70.53ドル(11/7時点) |
ウーバー テクノロジーズ(UBER) 11/4引け後発表 時間外取引:-5.50% |
【グロスブッキングと月間アクティブユーザー数が市場予想を下回り、株価は急落】 調整後売上高:35.3億ドル(予想33.9億ドル) 〇市場予想を上回った ・グロスブッキング(配車需要の指標)は165億ドルとなり、市場予想の167億ドルを下回りました。 ・月間アクティブユーザー数は1億300万人となり、こちらも市場予想の1億700万人を下回りました。 ・市場関係者はグロスブッキングと月間アクティブユーザー数の動向をもっとも重要視しているとされ、それらが両方とも市場予想を下回ったことで、株価は時間外取引で急落しました。 ・11/6にロックアップ期間が終了し、大量の株式が市場で売買が可能になるため、市場はその点についても懸念しているとの声が聞かれました。 ・経営陣のコメントでは、以下のようなものがありました。 ・Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均は45.52ドル(11/7時点) |
※Bloombergのデータ、各種報道を基にSBI証券が作成