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2018-04-20 16:00:16

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜米中貿易戦争への懸念で下値リスクが意識される〜

2018/04/09
投資情報部 榮 聡

先週の米国株式市場は、米中貿易戦争に対する懸念が後退する場面もありましたが、最終的にはトランプ大統領が指示した1,000億ドルの対中追加関税検討により懸念が高まった状態で終わりました。今週は、これに対する中国の反応次第では、テクニカルに重要な200日移動平均線を割り込むリスクもありそうです。

今回は不安定な相場の中でも株価が堅調に推移してきた銘柄群から、VF(VFC)エスティ ローダー A(EL)エコラブ(ECL)ノースロップ グラマン(NOC)アドビ システムズ(ADBE)を選んで、今週の5銘柄といたします。

図表1:S&P500指数のローソク足(日足、6ヵ月)

※当社WEBサイトを通じて、SBI証券が作成

図表2:業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー -0.1% -0.9% -10.4%
公益事業 -0.1% 2.8% -1.8%
電気通信サービス -0.2% -3.5% -6.0%
生活必需品 -0.3% -3.6% -8.1%
不動産 -0.6% -0.1% -4.0%
一般消費財・サービス -0.7% -5.0% -1.3%
素材 -0.7% -7.7% -10.1%
S&P500 -1.4% -6.5% -5.3%
金融 -1.4% -8.4% -5.0%
ヘルスケア -1.7% -7.4% -7.0%
資本財・サービス -2.0% -6.9% -7.5%
情報技術 -2.3% -9.3% -3.3%
騰落率上位(1週) 騰落率
ユナイテッドヘルス・グループ 4.7%
ターゲット 4.1%
オキシデンタル・ペトロリアム 4.0%
ゼネラル・モーターズ(GM) 3.7%
マクドナルド 3.1%
騰落率下位(1週) 騰落率
インテル -6.3%
バイオジェン -5.9%
アッヴィ -5.1%
シスコシステムズ     -5.0%
テキサス・インスツルメンツ -4.3%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

先週の米国株式市場は、米中貿易戦争への懸念から引き続きボラティリティの高い状態が続きました。4/2(月)は米国によるアルミニウム・鉄鋼輸入関税への報復として、中国が128の米国製品に最大25%の関税を実際に発動したことから下落、4/4(水)には中国が大豆、自動車、化学製品、航空機、トウモロコシなど500億ドル相当の米国製品に対し25%の追加関税を課すとの発表に対してトランプ大統領、ロス商務長官が市場の懸念をなだめるコメントを出して反発しましたが、4/6(金)にはトランプ大統領が中国製品に対する1,000億ドルの追加関税の検討を指示して貿易戦争懸念が再燃、さらに、パウエルFRB議長が講演で利上げ継続の方針を確認したことも株価の下落要因となったようです。S&P500指数は週間で1.4%の下落でした。

業種指数騰落率では、先々週に続いて配当利回りが高い「公益事業」「電気通信サービス」「生活必需品」「不動産」などが上位に並びました。トップの「エネルギー」も、時価総額が大きいエクソンモービル、シェブロンは配当利回りが高くなっています。米長期金利のピークアウトと「ディフェンシブ」への資金シフトが背景とみられます。

先週発表の経済指標では、米国の3月ISM製造業・非製造業景況指数とも低下、さらに、グローバルの3月製造業・非製造業PMIも低下となり、企業の景況感がピークアウトしつつあることが確認されました(図表3)。水準はまだ高いため堅調な成長は維持されると見込まれますが、昨年までのように成長率見通しが時間の経過とともに着々と上方修正される状況ではないようです。3月雇用統計では、悪天候の影響で非農業部門雇用者数は前月比10.3万人増にとどまる一方、平均時給は前年同月比2.7%増と2月の同2.6%増から上昇しました。

個別企業(今週の5銘柄に取り上げたもの以外)では、音楽ストリーミングの世界最大手、スポティファイ テクノロジー SA(SPOT)が4/3(火)にNY証券取引所に上場を果たし、参考価格の132ドルを上回って推移したこと、3月の米自動車販売が年率換算1,740万台と市場予想の1,690万台を上回り、ゼネラル モーターズ(GM)の販売台数は前年比16%増となったこと、12-2月期決算を発表したレナー A(LEN)が市場予想を大幅に上回る好決算に加え、今後の住宅市場に楽観的としたこと、テスラ(TSLA)が1-3月期の生産実績を発表し、併せてモデル3の生産台数は過去7日間で2,020台と目標の2,500台を下回るも、市場が懸念したほどひどくはなかったことで株価が反発したこと、などが注目されました。

今週の米国株式市場

今週の米国株式市場は、米中貿易戦争への懸念から神経質な展開となりそうです。筆者は過去2週「米国株は買い場到来」としてきましたが、米中貿易摩擦が想定以上に広がる可能性が出てきたことから、より慎重に対応する必要があると考えを改めました。今週末から始まる米企業の1-3月期決算は好調が見込まれるため相場の下支えになると期待されますが、S&P500指数が200日移動平均線を割り込んで推移する可能性もありそうです。

今週の材料として、米中貿易摩擦を巡って、4/9(月)にも想定される米国の1,000億ドルの追加関税措置に対する中国サイドの反応、さらに、4/10(火)に習近平国家主席がスピーチでどうコメントするか、が注目されています。また、4/10(火)、4/11(水)のフェイスブック ザッカーバーグCEOの議会証言、4/11(水)のFOMC(米公開市場委員会)の議事要旨などが注目されます。

米中貿易摩擦については、3/26(月)の当レポートで、(1)トランプ大統領の挑発に対する中国当局の反応が抑制されていること、(2)トランプ大統領も落としどころを探りに行くはずだと考えられること、を理由に深刻な貿易戦争に突入する可能性は低いだろうとしました。しかし、先々週末から先週にかけての両国のやり取りを見ていると、これが甘い見通しであることが判明してきました。

しかも、両国のやり取りは米中および関連国企業の活動を抑制していると見られ、既に悪影響は企業レベルでは広がっている可能性が高いでしょう。米国は法人税減税による景気浮揚効果が期待されていますが、それもかなり減殺されていると考えられます。早期に解決しないと、非常に悪い結果をもたらす可能性がありそうです。

1-3月期の決算発表は4/13(金)の大手銀行から本格化します。FactSet社の4/6(金)時点集計では、S&P500指数採用企業の売上は前年同期比7.3%増(17年10-12月期の実績は同8.2%増)、EPSは同17.1%増(同じく同15.0%増)と、17年10-12月期に続いて高い伸びが続く見込みです。EPSの伸び率は法人税減税による押し上げもあって、11年1-3月期以来の高い伸びとなる見込みです。

今週の経済指標として、4/11(水)に米国の3月消費者物価指数(コア指数は前年同月比2.1%に2月の同1.8%増から大幅上昇の予想)、4/13(金)に4月ミシガン大学消費者マインド(101に前月から低下の予想)、中国の3月貿易統計(輸出が前年同月比11.8%増、輸入が同12.4%増)、などが予定されています。

今週の5銘柄

相場全般は米中貿易戦争への懸念で不安定となりそうなことから、今回は軟調な相場の中でも株価が堅調となっている銘柄を当社WEBサイトの「米国株スクリーナー」で抽出してご紹介いたします。

スクリーニングの条件は、(1 )過去3ヵ月、20営業日、5営業日にいずれも株価が値上がりとなっている、(2)今期の予想売上高が前年比5%増以上である、(3)時価総額が200億ドル以上です。抽出された銘柄を、貿易戦争への懸念が高まった過去20営業日の値上がり率順に並べています。

これら銘柄から、VF(VFC)エスティ ローダー A(EL)エコラブ(ECL)ノースロップ グラマン(NOC)アドビ システムズ(ADBE)を選んで、今週の5銘柄といたします。

図表3:グローバルの企業景況感はピークアウト、米国はまだ堅調だが・・・

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:株価が堅調な銘柄のスクリーニング

コード 銘柄名 現在値
(4/6)
(ドル)
前日比(%) 値上がり率
(3ヵ月)
(%)
値上がり率
(20営業日)
(%)
値上がり率
(5営業日)
(%)
予想売上高
変化率
(%)
時価総額
(億ドル)
VFC ヴィ・エフ 76.30 -1.2 (-1.52%) 0.8 4.8 3.0 13.4 303
EL エスティ・ローダー 150.20 -1.2 (-0.81%) 15.6 4.1 0.4 13.5 553
ECL エコラボ 139.80 -1.5 (-1.04%) 1.9 4.1 2.0 5.1 403
VLO バレロ・エナジー 95.20 -0.7 (-0.71%) 1.2 2.0 2.6 7.4 410
NOC ノースロップ・グラマン 351.70 -8.3 (-2.31%) 14.1 1.6 0.7 7.2 613
ADBE アドビ・システムズ 218.60 -4.9 (-2.21%) 18.0 1.0 1.2 21.2 1,077
TJX ティージェイエックス 83.40 -1.5 (-1.79%) 8.2 0.9 2.3 5.4 528
RTN レイセオン 215.90 -3.5 (-1.59%) 13.5 0.9 0.0 5.4 623

※当社WEBサイトのデータもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(4/6)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートVF(VFC)76.31ドル24.3 ・アウトドア用のアパレルやジーンズを中心にグローバルに展開している米国企業で、日本のショッピングモールでもよく見かける「THE NORTH FACE」「NAUTICA」「Timberland」「Wrangler」「Lee」などが主力ブランドです。米国のアパレルでは、ナイキに次ぐ大手です。

・最近の株価が堅調なのは、2/16(金)発表の10-12月期決算が予想を下回って株価が11%下落したところからの戻り過程にあることも要因です。しかし、業績は引き続き順調に拡大しており、業績に影響が大きい為替はドル高バイアスでなくなっていること、米中貿易摩擦との関連も大きくないことから、物色されやすい環境と見られます。

・アナリストの目標株価平均は81.4ドルです。
買付チャートエスティ ローダー A(EL)150.25ドル34.4 ・スキンケア用品、化粧品、香水のメーカーです。「エスティローダー」、「アラミス」、「クリニーク」、「オリジンズ」、「MAC」、「ボビー・ブラウン」、「ラ・メール」、「アヴェダ」ブランドを展開し、150超の国と地域で製品を販売しています。

・三菱UFJ国際投信が昨年設定した「ワールド・ビューティー・オープン」はアジアでの美容への投資を成長市場として捉える投資信託ですが、同社はその筆頭組入銘柄です。実際、10-12月期の売上は前年同期比14%増ですが、アジアが同30%増となって成長を牽引しています。ただ、中国で伸びているため、貿易戦争が広がる場合には影響が出る可能性はあります。

・アナリストの目標株価平均は148.8ドルで、現値はこれを上回っていますが、長期的な観点から注目できるでしょう。
買付チャートエコラブ(ECL)139.78ドル26.2 ・清掃・洗浄、殺菌、食品安全に関連する製品とサービスを世界的に提供する企業です。同社の製品・サービスは、食品工場、スーパーマーケット、ヘルスケア、ホテル、医療機関、教育機関、政府機関など幅広い分野で利用されています。

・小規模な同業の買収を重ねるボルト・オン型の買収で成長しています。企業向けの事業のため、景気の動向には影響を受けますが、貿易戦争からは遠い分野と考えられます。また、グローバルに事業展開していますが北米と欧州が中心であり、17年の中華圏売上は3%と小規模にとどまっています。

・アナリストの目標株価平均は147.7ドルです。
買付チャートノースロップ グラマン(NOC)351.72ドル22.4 ・米国の大手軍需メーカーです。主要顧客は米国防総省、国土安全保障省などで、軍用機、防衛電子機器、人工衛星などを開発、製造します。

・市場で注目されている米中貿易戦争には、中国の急激な国力台頭を抑える狙いも見え隠れしています。ミサイルシステムで有名なレイセオンもリストアップされており、軍需株の堅調はこれを投資テーマとして捉えている可能性もありそうです。18年12月期は、米国防費の増加により事業環境は良好で、売上が前年比9%増、EPSが同19%増と好調が見込まれています。

・アナリストの目標株価は362.8ドルです。
買付チャートアドビ システムズ(ADBE)218.61ドル33.8 ・「Photoshop」「Illustrator」「PDF」などWEBページ作成に関わる様々なソフトウェアやサービスや、「Adobe Analytics」「Adobe Audience Manager」などマーケティング・分析関連のソフトウェアなどを展開している大手企業です。

・同社は企業がデジタル化を進めるための幅広いツールを提供していることから、インターネットの広がりとともに成長していけると期待されます。米中貿易戦争からも遠い分野で、個人情報の流出などネット分野の悪材料も関係が薄いため、物色されやすいと考えられます。

・アナリストの目標株価は246.7ドルです。

注:予想PERは、Bloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。エスティローダーは18年6月期、アドビシステムズは18年11月期、その他は18年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算
9(月) 
10(火)・習近平国家主席演説(ボアオアジアフォーラム、海南島)
・日本工作機械受注(3月)
・中国資金調達総額(3月、15日までに発表)
・米中小企業楽観指数(3月)
・米生産者物価指数(3月)
・フェイスブックCEO議会証言(上院)
11(水)・日本機械受注(2月)
・中国消費者・生産者物価指数(3月)
・米消費者物価指数(3月)
・米月次財政収支(3月)
・FOMC議事要旨(3月20、21日分)
・フェイスブックCEO議会証言(下院)
12(木)・ユーロ圏鉱工業生産(2月)ブラックロック、デルタ航空
13(金)・中国貿易統計(3月)
・米JOLT求人(2月)
・ミシガン大学消費者マインド(4月)
・米州首脳会議(ペルー、14日まで)
JPモルガンチェース、ウェルズファーゴ、シティグループ
16(月)・米小売売上高(3月)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(4月)
・NAHB住宅市場指数(4月)
ネットフリックス、バンク・オブ・アメリカ
17(火)・日本鉱工業生産(2月)
・中国実質GDP(1-3月期)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(3月)

・ドイツZEW調査(4月)
・米住宅着工・許可件数(3月)
・米鉱工業生産(3月)
IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ゴールドマン・サックス
ユナイテッドヘルス・グループ、プロロジス
18(水)・日本貿易統計(3月)
・中国住宅価格(3月)
・EU27ヵ国新車登録台数(3月)
・ユーロ圏消費者物価指数(3月)
CSX、インテュイティブサージカル、ラムリサーチ
アボットラボラトリーズ、モルガン・スタンレー
19(木)・フィラデルフィア連銀景況指数(4月)フィリップ・モリス・インターナショナル、アメリカン・エキスプレス
ユナイテッド・レンタルズ、スカイワークス・ソリューションズ(E)
マテル(E)、、ドーバー(E)
20(金)・ユーロ圏消費者信頼感(4月)プロクター・アンド・ギャンブル、ゼネラル・エレクトリック
ネクステラ・エナジー(E)、ハネウェルインターナショナル
シンクロニー・ファイナンシャル、シュルンベルジェ

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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