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2017-08-22 23:54:51

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜バリュー株へ分散するならこの銘柄!?〜

2017/06/12
投資調査部 榮 聡

先週の米国株式市場は、コミー氏の証言などのイベントを無難に通過して、概ね相場水準は維持されました。今週は、FOMC(米連邦公開市場委員会)が注目されます。今回の利上げは確実視されていますが、米国経済に対する認識、年末にかけての利上げ見通し、バランスシートの縮小などがポイントとなりそうです。また、これまで相場上昇を牽引してきたテクノロジー株の動向も注目されます。

今回は物色がバリュー株にシフトする可能性を踏まえ、バンク オブ アメリカ(BAC)21世紀フォックス A(FOXA)ゼネラル エレクトリック(GE)セルジーン(CELG)ユニオン パシフィック(UNP)をご紹介いたします。

図表1:S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)と物色動向

※当社WEBサイトを通じて、SBI証券が作成

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
金融 3.6% 3.0% -2.0%
エネルギー 2.1% -2.2% -4.6%
素材 1.4% 3.7% 4.8%
電気通信サービス 0.2% 1.6% -6.0%
ヘルスケア 0.1% 2.9% 2.0%
S&P500 -0.3% 1.7% 2.5%
資本財・サービス -0.5% 2.2% 2.9%
生活必需品 -1.1% 3.1% 3.0%
公共事業 -1.2% 3.4% 5.3%
一般消費財・サービス -2.0% 0.4% 4.1%
情報技術 -2.2% 0.7% 6.7%
騰落率上位(1週) 騰落率
モルガン・スタンレー 5.6%
シティグループ 5.5%
バンク・オブ・アメリカ 5.4%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー 5.2%
ゴールドマン・サックス・グループ 4.3%
騰落率下位(1週) 騰落率
アップル -4.2%
スターバックス -3.7%
モンデリーズ・インターナショナル -3.3%
コムキャスト -3.1%
クラフト・ハインツ -2.9%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

先週の米国株式市場は、コミー前FBI長官の議会証言、ECBの政策金利発表、英総選挙とイベントが重なった「スーパーサーズデー」に向けてもみ合いとなりましたが、いずれのイベントも株式市場に決定的な材料とはなりませんでした。

一方、6/9(金)には情報技術セクターに利食いが集中して、同セクターは2.7%下落、図表1の通り週間で2.2%の下落、1ヵ月では0.7%の上昇まで上げ幅を縮めました。S&P500指数は週間で0.3%の下落でした。

先週発表の経済指標では、6/5(月)の米国の5月ISM非製造業景況指数はほぼ予想に沿って前月から低下、6/8(木)の中国の5月貿易統計は輸出・輸入とも前年比伸び率は前月から拡大しました。

個別企業では、世界開発者会議でスマートスピーカー「ホーム・ポッド」の発売を表明したアップル(AAPL)、「インベスター・デー」で18年3月期の売上は45-49%増を想定(市場予想は37%増)しているとして、6/8(木)に株価が13%上昇したアリババ(BABA)、また、6/8(木)にシティグループのアナリストが目標株価を180ドルへ引き上げて7.3%上昇する一方、6/9(金)には空売り専門の調査会社シトロン・リサーチが「130ドルまでの調整」をツイートして6.5%の下落となったエヌビディア(NVDA)などが注目されました。

今週の米国株式市場

今週の米国株式市場は、6/14(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表に注目が集まりそうです。0.75-1.00%から1.00-1.25%への利上げは96%の確率で織り込まれています(図表2)。米国経済に対する認識、年末にかけての利上げ見通し、バランスシートの縮小に関するコメントなどがポイントとなりそうです。

政策金利の見通しが相場水準に与える影響は限られると見られますが、物色動向には影響が大きそうです。年末にかけて再度の利上げ期待が高まる場合は金融などバリュー株へのシフトが起き、そうでない場合には情報技術などグロース株への物色が再度強まると想定されるでしょう。一方、バランスシートの縮小は相場水準にも影響を与える可能性がありそうです。

尚、先週のコミー前FBI長官の議会証言は、大統領が「FBIによるロシアコネクションの捜査に圧力をかけていたこと」、「コミー氏の解任は捜査妨害を意図していたこと」を示した一方で、「大統領の弾劾に相当する行為であるか」、また、「それを立証するための証拠能力が十分か」という点では、グレイと捉えられたようです。引き続き注意を払っていく必要があるでしょう。

今週の経済イベントでは、6/14(水)に中国の5月鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(いずれも前年比伸び率は前月並みの予想)、米国の5月小売売上高(前月比0.1%増の予想)、6/16(金)に米国の5月住宅着工・許可件数(着工件数は前月比4.5%増、許可件数は同0.8%減の予想)、6月ミシガン大学消費者マインド(前月から横ばいの予想)などが予定されています。

テクノロジー株の下落をどう見るか

6/9(金)には、エヌビディア6.5%、アプライドマテリアルズ5.7%、ネットフリックス4.7%、アップル3.9%、アルファベット3.4%、フェイスブック3.3%、アマゾンドットコム3.2%、マイクロソフト2.3%など年初来の株価上昇を牽引してきたテクノロジー株が大幅に下落しています。テクノロジーの中でも特に上昇が著しかった半導体の「フィラデルフィア半導体株指数」は4.2%の下落でした。

きっかけと言われているのが、(1)空売り専門の調査会社シトロン・リサーチによる「エヌビディアは130ドルへの調整」とのツイート、(2)ゴールドマンサックスがレポートでテクノロジー株のバリュエーションについて慎重な見方を表明したこと、と言われています。

また、足もとの長期金利の下げ止まりとFOMCでの政策金利引き上げをにらんで金融セクターが買われ、グロース株からバリュー株へ物色がシフトする気配が出ていたことも要因と見られます。

一方、半導体関連についてファンダメンタルズのニュースはなく、下落は株式市場の内部要因と見てよいでしょう。上昇の過熱感を冷ました後は再度物色される可能性が高いと見られます。


そう考える根拠は図表3の通り、フィラデルフィア半導体株指数が950〜1,020ポイントのもち合いを上放れたのが、エヌビディアの決算発表で、さらに騰勢を強めたのがアプライドマテリアルズの決算発表と、最近の上昇はファンダメンタルズを踏まえたものと見られるためです。

アプライドマテリアルズは半導体製造装置のトップ企業で、同社の業績見通しによって半導体企業の先行きが占えると考えられます。実際、昨年から始まった半導体相場は、同社の16年2-4月期決算で受注が急増したことを契機としています。

そのアプライドマテリアルズの決算ですが、5/22掲載の「アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜政治不安で投資環境が不安定な中、好決算銘柄に注目〜」でご報告した通り、5-7月期の売上ガイダンスは36.0-37.5億ドルで、市場予想の34.3億ドルを再度大幅に上回りました。

CEOは「市場は強く、さらに強くなりつつあり、当社の全部門にわたってモメンタムが凄まじい(tremendous)」とコメントして、まだ、ピークを打つ気配は見えていないようです。半導体市場が通常の循環を超えて成長する「スーパーサイクル」に入っている可能性が窺がえます。

フィラデルフィア半導体株指数は過去1年で57%の大幅上昇(S&P500指数は17%)となっています。高値警戒が出るのも無理はありませんが、アプライドマテリアルズの決算コメントからは、半導体相場はまだ続く可能性が高いと考えられます。

今週の5銘柄

今回は、相場の物色がバリュー株にシフトする可能性を踏まえ、テクノロジー銘柄1本でなく、どのような銘柄に分散したらよいかのアイデアをご紹介いたします。

「バリュー株」を抽出する目的で、S&P100指数採用銘柄のうち情報技術セクターの15銘柄を除く85銘柄について、以下の条件でスクリーニングしました。

(1)今期来期ともEPS増加率が5%以上、(2)過去3ヵ月の予想EPSが下方修正されていない、(3)PERが20倍以下、(4)目標株価とのかい離率が10%以上

抽出された図表4の銘柄から、バンク オブ アメリカ(BAC)21世紀フォックス A(FOXA)ゼネラル エレクトリック(GE)セルジーン(CELG)ユニオン パシフィック(UNP)をご紹介いたします。

図表2:6月FOMCでの利上げは確実視、注目はその後の見通し

注:最後のデータは6/9(金)時点です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:大幅調整となったフィラデルフィア半導体株指数

注:フィラデルフィア半導体株指数は、米国のYahoo!ファイナンスでは、銘柄コード「^SOX」で確認できます。
※Bloomberg画面をもとにSBI証券が作成

図表4:バリュー銘柄を抽出するためのスクリーニング結果

コード 銘柄 株価
(6/8)
(ドル)
予想
PER
(倍)
目標
株価
(ドル)
目標株価
乖離率
予想EPS
増加率
(今期)
予想EPS
増加率
(来期)
FOXA 21世紀フォックス 27.40 14.3 33.5 22% 15% 9%
CELG セルジーン 117.06 16.2 141.8 21% 22% 21%
AGN アラガン 229.41 14.2 274.5 20% 19% 12%
GE ゼネラル・エレクトリック 27.59 16.8 31.6 14% 10% 15%
BAC バンク・オブ・アメリカ 22.97 12.7 26.0 13% 25% 18%
LLY イーライリリー・アンド・カンパニー 80.10 19.5 88.7 11% 17% 7%
UNP ユニオン・パシフィック 109.84 19.1 121.2 10% 13% 12%
MS モルガン・スタンレー 44.10 12.7 48.4 10% 21% 13%

注:「目標株価」はアナリストによる目標株価の平均によります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(6/9)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートバンク オブ アメリカ(BAC)23.67ドル13.1 ・米大手銀行の一角です。長期金利の低下を受けて株価は低調となってきましたが、先々週に銀行セクターの4-6月期トレーディング収入は低調との観測が出た後は、底値拾いの動きが出ているようです。

・6月FOMCを受けて、年末までにもう1回利上げがあるとの見方に傾く場合には、物色が強まる可能性がありそうです。また、トランプ政権による規制緩和の恩恵が期待されるセクターとしても注目されています。
買付チャート21世紀フォックス A(FOXA)28.16ドル13.5 ・ルパート・マードック氏が率いるメディアの大手企業です。ケーブルTV向け番組制作の「フォックスニュース」「ナショナル・ジオグラフィック」、地上波TVの「フォックス」、映画制作の「20世紀フォックス」、英国の衛星放送局「スカイ」(39%を保有)などが主力事業です。

・ネットフリックスなどインターネットTVとの競合を受けて、15年からメディア企業の株価は低調となっています。しかし、同社は今期15%、来期9%の増益が見込まれており、バリューが出てきていると言えそうです。1-3月期決算は、アフィリエイト・フィー(ケーブルTVへの番組提供収入)やテレビの広告収入の増加により、売上が5%増、部門利益が3%増と堅調でした。
買付チャートゼネラル エレクトリック(GE)27.94ドル17.0 ・資本財の世界最大手企業で、電力、航空、ヘルスケア、オイル&ガス、再生エネルギー、運輸などの分野で事業を展開しています。産業分野のIoT(モノのインターネット)のリーダーとなるべく、事業のデジタル化を進めています。

・1-3月期には、中核となる産業部門の受注が報告ベースで10%増(オーガニックベースで7%増)、売上が同1%増(同7%増)、営業利益同9%増(同15%増)と業績モメンタムが改善、17年のガイダンスは、オーガニック成長率が3-5%増と堅調が見込まれています。
買付チャートセルジーン(CELG)118.19ドル16.3 ・バイオ医薬品の大手の一角です。主に癌及び免疫・炎症関連疾患治療法の開発を手掛け、主力製品は免疫調整薬「REVLIMID」、骨髄異形成症候群治療薬「VIDAZA」、多発性骨髄腫治療薬「THALOMID」、進行性すい臓がん治療薬「ABRAXANE」などです。

・医薬品セクターは、世界的に薬価が抑えられる傾向にあることから、物色は抑制された状態が続いています。しかし、同社は2割前後の利益成長が見込まれており、割安感が強くなっていると見られます。
買付チャートユニオン パシフィック(UNP)109.75ドル19.1 ・米国の大手鉄道会社で、米国の西側のおよそ3分の2をカバーする、23州をつなぐ鉄道ネットワークを運営しています。

・17年業績見通しは、自動車、化学品の需要動向に不透明感があるものの、石炭、農産物、資本財などの回復によって増収・増益が見込まれています。1-3月期決算は、売上高が6%増、純利益が9%増と堅調です。

注:予想PERは、Bloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。21世紀フォックスは18年6月期、その他は17年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算
12(月)・日本機械受注(4月)
・米月次財政収支(5月)
13(火)・ドイツZEW景気期待指数(6月)
・米NFIB中小企業楽観指数(5月)
・米生産者物価指数(5月)
ゲーム見本市、E3開幕(ロサンゼルス、15日まで)
14(水)・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(5月)
・米消費者物価指数(5月)
・米小売売上高(5月)
・FOMC(米連邦公開市場委員会)政策金利
チャールズシュワブ5月売上
イートレードファイナンシャル5月売上
15(木)・ニューヨーク連銀製造業景気指数(6月)
・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(6月)
・米鉱工業生産(5月)
・NAHB住宅市場指数(6月)
 
16(金)・日銀金融政策
・EU27ヵ国新車登録台数(5月)
・ユーロ圏消費者物価指数(5月)
・米住宅着工・許可件数(5月)
・ミシガン大学消費者マインド(6月)
18(日)フランス大統領選挙(第2回投票)
19(月)・中国住宅価格(5月)
20(火)フェデックス、アドビシステムズ、レナー
21(水)・米中古住宅販売件数(5月)オラクル
22(木)・ユーロ圏消費者信頼感(6月)
23(金)・マークイットユーロ圏コンポジットPMI(6月)
・米新築住宅販売件数(5月)
・ムーディーズが米国債の格付けを発表

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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