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2019-06-18 13:38:48

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜ジム・クレイマーが注目する成長株は「FANG」から「FAAA」へ〜

2016/10/03
投資調査部 榮 聡

米国市場は先週までに数々の重要イベントを通過して、今後の注目は米経済指標に移りそうです。8月の経済指標がおしなべて悪化したため、これが一時的なものか、それとも悪化傾向が確認されるのかという目線になると見られます。ドイツ銀行については、ファイナンスが必要となる可能性はありますが、カウンターパーティリスク(※)を懸念して市場全体が下がるのは行き過ぎではないでしょうか。

今回は米国の株式投資啓蒙家ジム・クレイマー氏が注目する成長企業群を「FANG」から「FAAA」に変更したことを踏まえ、「FAAA」の構成銘柄であるフェイスブック(FB)アリババ(BABA)アマゾン(AMZN)アルファベット(GOOG)を、さらに先週決算発表を行って業績好調が確認されたアクセンチュア(ACN)を加えて今週の5銘柄としてご紹介いたします。

主要企業の決算概要:16年6-8月期決算を発表したナイキ(NKE)をご報告しています。

※カウンターパーティリスク:取引の相手方(カウンターパーティ)が破綻するなどして、契約が履行されずに損失を被るリスクです。このリスクへの懸念が高まると個別金融機関の問題が金融システムの問題に拡大するため、金融市場で警戒されます。

図表1:S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じて、SBI証券が作成

先週の米国株式市場

先週の米国株式市場は、9/26(月)のテレビ討論会でクリントン氏優勢との見方から9/27(火)に上昇、9/28(水)はOPECの生産枠合意の可能性が高まってエネルギー主導で上昇、9/29(木)は複数のヘッジファンドが取引先をドイツ銀行から移管したとの報道で下落、9/30(金)はドイツ銀行に課される罰金が140億ドルから54億ドルに減額される可能性が報道されて反発しています。S&P500指数は週間で0.2%上昇しました。

9/26(月)の第1回大統領候補テレビ討論会では、両候補とも健闘して大きな差がつかなかったと言えそうです。クリントン氏は健康不安を解消してよく準備されている、一方、トランプ氏も極端な発言はなく「まったくありえない候補者ではない」、との印象を与えたようです。テレビ討論会後の支持率は、クリントン氏47.5%、トランプ氏が44.1%とクリントン氏がややリードを広げました。その後、9/29(木)には、米国の2大全国紙の一つ「USAトゥデイ」がトランプ氏に投票しないよう呼びかける社説を掲げて影響が注目されます。

注目された9月のシカゴ購買部協会景気指数は54.2で、8月の51.5から改善、市場予想の52を大きく上回りました。今週発表されるISM製造業・非製造業景況指数の先行指標となることから、市場に安心感が広がりました。

先週発表のその他経済指標では、8月の中国工業部門利益が前年比19.5%増と7月の同11.0%増から大幅改善、ユーロ圏の業況判断指数が0.45に改善(市場予想は0.05)するなど、世界経済の改善傾向が示唆されていると言えるでしょう。

今週の米国株式市場

今週の米国株式市場は、先週まで続いた重要イベントを通過して、今後の注目は米経済指標に移りそうです。8月の経済指標がおしなべて悪化したことから、これが一時的なものか、それとも悪化傾向が確認されるのかという目線になると見られます。これまで発表された9月の指標は、ソフトデータ中心ながら8月から改善しているものが多くなっています。

ドイツ銀行は今週も注目されそうです。同行は15年10月にリストラプログラム「ストラテジー2020」を発表して収益の再建中です。16年6月に米国部門がストレステストに不合格となる中、過去のモーゲージ担保証券の不正販売をめぐる罰金が最大140億ドルに達するとされ、ファイナンスの必要性が懸念されて株価が安値を更新していました。

9/29(木)には複数のヘッジファンドが取引先をドイツ銀行から移管したとの報道で、一気に懸念が高まりました。一方、9/30(金)には罰金が140億ドルから54億ドルに減額される見通しとの報道(フランスのAFP通信社)で株価が反発しています。また、同日証券各社の銀行アナリストからは、手元流動性が十分(ドイツ銀行の社内メッセージでは2,400億ドル以上と報道)で市場の懸念は行き過ぎとの見解が表明されています。

ドイツ銀行の収益は厳しい状況にあり、ファイナンスに追い込まれる可能性はありそうですが、同行ほどの事業基盤であればファイナンスは可能でしょう。カウンターパーティリスクを懸念して市場全体が下がるのは過剰反応ではないでしょうか。

今週発表の注目イベントとして、10/3(月)に9月ISM製造業景況指数(市場予想は50.2へ8月の49.4から改善予想)、10/5(水)にISM非製造業景況指数(市場予想は53へ8月の51.4から改善予想)、10/7(金)に9月雇用統計の非農業部門雇用者数(市場予想は前月比17.5万人増)などが予定されています。

今週の5銘柄

今回は米国の株式投資啓蒙家ジム・クレイマー氏が、注目する成長企業群の略称を「FANG」から「FAAA」に変更したことを踏まえ、構成銘柄のフェイスブック(F)、アリババ(A)、アマゾン(A)、アルファベット(A)を、さらに、先週決算発表を行って業績良好が確認されたアクセンチュア(ACN)を加えて今週の5銘柄としてご紹介いたします。

「FANG」はジム・クレイマー氏が15年に作った造語で、成長企業群として期待するフェイスブック(F)、アマゾン(A)、ネットフリックス(N)、グーグル(G)の4銘柄を指します。本レポートでも、15年8月31日掲載の「FANGを売るな!? フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル」でご紹介しました。

一方、9/27(火)CNBC「MAD MONEY」の「ジム・クレイマーはFANGをFAAAに改名:あなたが注目すべき長期成長企業」(Jim Cramer renames FANG as FAAA: Your key to long-term growth)で、今後の成長企業として注目できるのは「FAAA」、つまり、フェイスブック(F)、アリババ(A)、アマゾン(A)、アルファベット(A)だとしています。

ネットフリックスを外して、中国のeコマース企業アリババに入れ替えたことについてジム・クレイマー氏は、「業績が2四半期連続で市場予想を下回ったことで、国内加入者の加速が確認できるまでは信頼できなくなった」としています。ちなみに、「A」の一つはアップルではないのかの問いに対して同氏は、アップルは既に大きくなり過ぎていて成長企業に分類するのは難しいだろうとコメントしています。

尚、今回ジム・クレイマー氏がこのタイミングで成長企業を取り上げた背景には、8月のISM製造業・非製造業景況指数が大幅に低下して米国の経済成長が鈍化している可能性を意識したものと考えられます。経済成長が鈍化(リセッションを懸念するほどでない)する場合には、成長率の高い企業がアウトパフォームする傾向があるためです。

実際、図表2の通り景気動向が低調となった15年から16年初にかけては成長株のパフォーマンスがバリュー株のパフォーマンスを上回り、景気動向に改善が見られた3月〜7月にかけては、成長株のパフォーマンスは横ばいないし、やや弱めで推移していました。このため、成長企業への物色が再度強まる可能性があると言っているわけです。

ただし、気をつけなければいけないのは、8月の景気指標悪化が一時的で9月の数字が非常に強い場合には逆にバリュー株への物色が強まるであろうこと、また、成長の鈍化ではなく一気にリセッションが警戒されるような状況(今年の年初のようなケース)ではPERが高い成長株は逆に値下がりが大きくなる可能性があります。つまり、成長株への物色が強まる投資環境として、成長率が若干鈍化するけれどもリセッションを心配するほどではないという状況が最も好ましいということです。

図表2:成長株への物色は景況の強弱と逆相関の傾向がある

注:成長株指数はS&P500成長株指数、バリュー株指数はS&P500バリュー株指数によります。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(9/30)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートフェイスブック(FB)128.27ドル32.5・ネット広告市場でのシェア拡大とこれを背景とした広告単価の上昇を受けて、業績は直近期まで絶好調が続いています。

・動画の視聴時間が過大集計されていた問題(3秒以上視聴したケースのみを集計して平均視聴時間が計算されていた)は大きな影響を及ぼさないと見られているようです。

・クレイマー氏は売上の成長率に比べてPERは17年12月期基準で25.1倍(予想EPSは5.11ドル)と割安感が強いとしています。
買付チャートアリババ(BABA)105.79ドル32.6・4-6月期決算は中国のeコマース総取扱高が24%増と増勢を維持したことに加え、マネタイゼーション(同社売上/総取引高の比率)が大幅改善して、売上が59%増、EPSが33%増と好調でした。

・好調な決算を受けて決算発表の8/11から9/30までに株価は21%上昇しています。それでもPERは17年3月期基準で32.5倍、18年3月期基準で25.6倍と割安感があると言えるでしょう。

・さらに、中国の8月の主要経済指標がいずれも改善を示しているため、ファンドマネージャーが中国エクスポージャーを確保するために株式需給は締まる可能性が高いと見られます。
買付チャートアマゾン ドットコム(AMZN)837.31ドル77.2・「プライム会員」へのサービス強化などの効果でネット通販の売上が加速、クラウドサービスのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の貢献で利益の伸びも加速しています。

・米国小売統計の「無店舗小売」は、7月が前年比14.1%増、8月が同10.9%増と、小売全体の伸びが鈍化する中でも堅調な増加を示しています。

・バリュエーションについてクレイマー氏は、JPモルガンアナリストによる17年末のターゲット株価1,000ドルを引用して、上昇余地があるとしています。
買付チャートアルファベット(GOOG)777.29ドル22.8・インターネット検索でグローバルシェアが6割を超えるほか、YouTube、グーグルマップ、アンドロイド、Gmailなど利用者が世界で10億人を超えるサービスを複数擁することが魅力の会社です。

・クレイマー氏は同社についてバリュエーションの低さを強調しています。市場平均を上回る成長をしながら、市場平均程度のPERでしか買われておらず、評価不足だとしています。

・PERが低いのは、欧州で3つの事業(買い物検索、アンドロイド、ネット広告)について独禁法違反の警告を受けて将来的に罰金が科されるリスクはありますが一過性でしょう。
買付チャートアクセンチュア(ACN)122.17ドル20.6・コンサルティングとIT中心のアウトソースを2本柱とするグローバル企業です。デジタル、クラウド、セキュリティといった成長分野の売上が4割を占め、かつ、市場シェアの拡大が続いていることから、GDP成長率を大きく上回る成長を遂げています。

・9/29に発表された6-8月期決算は、コンサルティング部門の11%増が牽引して売上は8%増、営業利益は9%増と堅調です。Brexitによるポンド下落の影響を受けて欧州売上は為替による目減りの影響を4%ポイント受けましたが、それでも4%増を達成し、全体として売上は会社ガイダンスを上回りました。

・17年8月期のガイダンスは売上が前年比5〜8%増、EPSは前年比8〜12%増相当の5.75〜5.98ドルが見込まれています。

注:予想PERは、Bloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。アリババは17年3月期、アクセンチュアは17年8月期、それ以外は16年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週発表された主要企業の決算概要

銘柄名(コード)
決算発表日、株価反応日、株価、前日比
  直近実績 前年同期比 予想乖離 前四半期の
前年同期比
ナイキ(NKE) 売上(億ドル) 90.6 8% 2% 6%
9/27、9/28、53.25ドル、-3.8% EPS(ドル) 0.60 -10% 8% 0%
  • 8月末時点の受注(9月から来年1月の出荷分)が前年比5%増と5月末時点の8%増から鈍化、特に北米が6%増から1%増(市場予想は5%増でした)に低下していることから株価が下落しています。西欧が8%増から4%増、中華圏が19%増から15%増へ鈍化する一方、中東欧、その他新興国では加速しています。
  • ただし、同社は17年5月期の売上伸長率を1桁台後半、為替の影響を除いたベースで10%前後とするガイダンスを変更していません。また、決算説明会で「ビジネスミクスの変化により、受注と個々の四半期売上の相関が従来よりも小さくなる傾向がある」としており、同社自身は受注の鈍化をさほど問題視していないようです。オリンピックでは同社がサポートする約1,500のオリンピアンが189個のメダルを獲得、イノベーションが順調であるとしています。
  • 同社の第1四半期となる6-8月期決算は、売上・EPSとも市場予想を上回りました。地域別売上は北米が6%増、西欧が7%、中華圏が15%増と堅調でした。減益となっているのは、オリンピックなどスポーツイベントでの投資増加(広告宣伝費増)やゴルフ事業からの撤退費用など一時的な費用増が主な要因です。

※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算
3(月)・日銀短観(9月)
・米建設支出(8月)
・米ISM製造業景況指数(9月)
・米自動車販売台数(9月)
4(火)・ユーロ圏生産者物価指数(8月)
・副大統領候補テレビ討論会
(民主党:ケイン氏、共和党:ペンス氏)
マイクロン テクノロジー
グーグル新製品発表会
セールスフォース ドットコムのカンファレンス
「ドリームフォース」(7日まで)
5(水)・ユーロ圏小売売上高(8月)
・ADP雇用統計(9月)
・米ISM非製造業景況指数(9月)
・米貿易収支(8月)
・米製造業受注(8月)
ヤム!ブランズ、コンステレーション ブランズ、モンサント
6(木)・ユーロ圏ECB理事会議事要旨(9月8日分)
7(金)・ドイツ鉱工業生産(8月)
・米雇用統計(9月)
・米卸売売上高(8月)
9(日)・大統領候補第2回テレビ討論会
10(月)・東京市場休場(体育の日)
・中国資金調達総額(9月)(15日まで)
・米国債券市場休場(コロンブスデー)
11(火)・日本経常収支(8月)
・ドイツZEW景気期待指数(10月)
アルコア
12(水)・日本機械受注(8月)
・ユーロ圏鉱工業生産(8月)
・FOMC議事要旨(9月20〜21日分)
・米JOLT求人(8月)
ウェルズ ファーゴ(E)、ブラックロック(E)、イーベイ(E)、CSX
13(木)・中国貿易収支(9月)リニア テクノロジー(E)
14(金)・中国消費者物価指数(9月)
・中国生産者物価指数(9月)
・ユーロ圏新車登録台数(9月)
・米小売売上高(9月)
・米生産者物価指数(9月)
・ミシガン大学消費者マインド(10月)
・イエレンFRB議長講演(ボストン連銀コンファレンス)
JPモルガン チェース、シティグループ
ハネウェルインターナショナル(E)
シンクロニー ファイナンシャル(E)

注:企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有残高上位50銘柄を示します。(E)は発表予定日が確定しておらず、Bloombergの予想によることを示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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