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2019-06-16 08:10:12

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜波乱相場の中、静かに年初来高値を更新した銘柄とは?〜

2015/12/14

先週の米国株式市場は、原油価格の下落をきっかけとして金融市場全般にリスクオフ心理が強まり週間で3.8%の大幅な下落となりました。今週は金利引き上げが予想されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を迎え、ボラティリティの高い状態が続きそうです。ハイイールド債の問題はまだ引きずる懸念はありますが、中国経済の安定化の兆しがポジティブに効く可能性が考えられます。

今回は相場が波乱含みの中でも、年初来高値を更新した銘柄群に着目します。先週のようにマクロ要因でリスクオフとなる中でも高値を更新したということは、(1)景気への感応度が高くない、(2)いま買われるべき個別材料がある、という要素をもった銘柄と見られます。既存店売上が回復するマクドナルド、決算好調のアドビ システムズ、軍需拡大が恩恵のレイセオン、ヘルスケアセクターで価格引き上げ批判から遠い医療機器のベクトン ディッキンソンの4銘柄を取り上げています。もう1銘柄は、デュポンとの合併がポジティブと評価されるダウ ケミカルです。

図表1:S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じて、SBI証券が作成

<先週の米国株式市場>
先週の米国株式市場は、原油価格の下落をきっかけとして金融市場全般にリスクオフの心理が強まり週間で3.8%の大幅な下落となりました。WTI原油価格(先物・期近物)は、12/4終値40.14ドルから12/11終値35.36ドルへ11.9%下落しました。

ハイイールド債に投資するミューチュアルファンドが解約を停止して清算される(解約殺到による資産の投げ売りを回避するため)とのニュースも原油価格下落の影響の広がりを懸念させました。注目された11月の米小売売上は市場予想の前月比+0.3%をやや下回る+0.2%となり、株式市場を支えることはできませんでした。下落率の大きい業種(S&P500指数の10業種)は、エネルギー-6.5%、金融-5.4%、素材-4.1%でした。

企業ニュースでは、11日(金)に大手化学メーカーのダウ ケミカルとデュポンが合併することを正式に発表しました。併せて、合併実現後18-24ヵ月を目処に3つの上場企業に分割する意向を表明しています。合併によるコスト削減と、その後の分社による企業価値顕在化が見込まれ、ポジティブなディールとして注目できるでしょう。

ダウ ケミカルの株価は合併観測が報道された9日(水)に8日(火)終値比12.2%高まで上昇しましたが、11日(金)は同+4.8%高で、デュポンも同様にそれぞれ13.7%高、5.7%高で引けています。規制当局による承認審査への警戒もあるようです。

尚、米国株式市場で重要なトレンドとなっているスピンオフ(分社化)については、8/12特集レポートにて掲載「“スピンオフ(分社化)で価値を引き出す!!”」をご参照ください。


<今週の米国株式市場>
今週の米国株式市場は、金利引き上げが予想されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を迎え、ボラティリティの高い状態が続きそうです。ハイイールド債の問題はまだ引きずる懸念はありますが、中国経済の安定化の兆しがポジティブに効く可能性が考えられます。

12日(土)発表の中国の経済指標は、以下のようにいずれも改善し、同国経済が安定化しつつある兆しと見られます。

鉱工業生産 前年比+6.2% (10月+5.2%、市場予想+5.7%)
小売売上高 前年比+11.2% (10月+11.0%、市場予想+11.1%)
固定資産投資 前年比+10.2% (10月+10.2%、市場予想+10.1%)

(原油価格について)
原油価格については、「供給サイド」の問題で下げていることに気をつけるべきでしょう。4日(金)OPEC総会後の会見では生産計画を発表することができず、「価格カルテル」としての機能が停止していることが露見、供給過剰の継続が懸念されての下げです。エネルギー産業には打撃ですし、ハイイールド債市場への影響が懸念され、銀行の不良債権も若干増えることが見込まれます。しかし、「需要サイド」の要因(例えば、世界経済の減速とか中国の需要急減など)で下げるのと違って、経済への波及は本来限定されるはずだということは留意したい点です。

(FOMCについて)
FOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%の利上げが見込まれ、市場の注目点はその後の利上げのペースに移っているようです。図表2の通り、前回FOMCでメンバーのFFレート(フェデラル・ファンドレート)見通しは、現在の市場の予想を大きく上回っていますが、これがどれくらい下がってくるかがポイントとなりそうです。十分に下がらない場合には、市場が嫌気する可能性があるでしょう。


(今週の5銘柄)
今回は相場が波乱含みの中でも、年初来高値を更新した銘柄群をご紹介いたします。7-9月期決算を受けて注目しているマクドナルドが12/4から12/10にかけて高値を更新し続けたことに着目、同じような値動きの銘柄を探してみました。

先週のようにマクロ要因でリスクオフとなる中でも高値を更新したということは、(1)景気への感応度が高くない、(2)いま買われるべき個別材料がある、という要素をもった銘柄と考えられます。

市場のボラティリティが高い中では相対的に堅調で、市場が落ち着けば、まず買われる銘柄だと期待できます。そこで、当社WEBサイトの「米国株スクリーナー」で、以下の条件でスクリーニングしました。

1. 5営業日以内に年初来高値更新(12/11時点)
2. 25日移動平均乖離率が0%以上、3%以下
3. S&P500指数採用で時価総額200億ドル以上

抽出された図表3の銘柄からピックアップした4銘柄の「いま買われるべき個別材料」は、以下と考えられます。

・マクドナルド・・・新メニューなどによるてこ入れが奏功して既存店売上が回復している
・アドビ システムズ・・・12/10発表の決算が好調である
・レイセオン・・・地域紛争の頻発で兵器需要が拡大している
・ベクトン ディッキンソン・・・バイオ・医薬品が価格引き上げ批判で物色しにくい中、医療機器大手の同社に資金が集中している可能性がある

もう1銘柄として、上記の選択観点と違い景気への感応度は高いものの、デュポンとの合併および分社が中期的にポジティブと評価されるダウ ケミカルをご紹介しています。

尚、あまり馴染みがないかもしれない軍需関連については、補足しておきます。

12/4のロイター記事「アングル:IS特需で米誘導兵器の需要急増、メーカ―の負担に」では、過激派組織「イスラム国」空爆作戦の強化などを背景に、米国製精密誘導兵器の需要が急増していることが報告されています。ある米メーカー幹部は「中東地域ではだれもが5-10年分の誘導弾の予備を蓄積したいと口にしている。これは(イスラム国に対する)気の長い闘いだ」と語ったとされます。今回の空爆が収束すれば終わりではないようです。

ジム・クレイマーは、来年の大統領選挙では各候補者が防衛費の増額に言及することが予想され、巨額の受注が入る可能性も高いとしています。12/6に公表された「ジム・クレイマーの2016年ポートフォリオに加えるべき厳選38銘柄」(Jim Cramer's 38 'Anointed' Stocks to Add to Your 2016 Portfolio )には、軍需企業が3銘柄入っています。米国の軍需関連企業としては、今回取り上げるレイセオンのほか、ゼネラル ダイナミックス(GD)、ロッキード マーチン(LMT)、ノースロップ グラマン(NOC)、ボーイング(BA)などがあります。今年既に市場平均をアウトパフォームした銘柄が多いのですが、来年も期待できると見られます。

図表2:FOMCメンバーのFFレート見通しはどれくらい下がるのか?

注:各年末のFFレート(フェデラル・ファンドレート)の見通しです。市場予想はOIS(翌日物金利スワップ)をもとに計算されたものです。12/10時点。

※ブルームバーグデータをもとにSBI証券が作成

図表3:直近5営業日に年初来高値を更新した銘柄群

銘柄名 現在値
(12/11)
年初来高値
更新(5営業日間)
25日移動平均
乖離(%)
予想PER
(倍)
マクドナルド(MCD) 116.1 1.9 24.3
ダウケミカル(DOW) 53.4 1.6 14.4
アドビ システムズ(ADBE) 91.4 0.5 48.8
パブリック ストレージREIT(PSA) 242.0 2.5 40.4
レイセオン(RTN)  126.2 2.2 19.0
ベクトンディッキンソン(BDX) 151.7 0.1 18.7
アクティビジョンブリザード(ATVI)  37.2 1.0 31.6

注:時価総額の大きい順に並べています。赤字の企業はピックアップした銘柄です。

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(12/11)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートマクドナルド(MCD) 116.08ドル21.7 ・イースターブルックCEOが進める再建策が奏功していると見られます。グローバル既存店売上の前年同期比が4-6月期の0.7%減から7-9月期は4.0%増へ改善、10-12月期も改善が継続する見込みとしています。

・主力市場の米国では、サンドイッチの新商品や朝食メニューが貢献して既存店売上は2.0%減から0.9%増へ2年ぶりのプラスに改善しました。

・株価は市場全般が軟調な中、12/4から12/10にかけて5営業日連続で年初来高値を更新し、静かに物色されていると見られます。
買付チャートアドビ システムズ(ADBE) 91.42ドル33.2 ・画像処理・文書編集システムの世界的企業です。PDFやFLASH、画像加工のPhotoshop、作画のIllustrator、DTP処理のInDesignなど世界標準ソフトを多数擁します。

・同社の事業は、クリエイティブクラウド、ドキュメントクラウド、マーケティングクラウドに分けられますが、成長を牽引しているのは、クリエイティブクラウドです。企業の採用増や個人・組織での加入増で、サブスクリプションは6.2百万と、前年同期の3.5百万、前四半期の5.3百万から大きく伸びています。

・12/10発表の9-11月期決算は、売上が前年同期比22%増、EPSは同72%増と業績は好調です。15年11月から18年11月にかけて、売上で年平均成長率約20%、調整後EPSで同30%を計画しています。
買付チャートレイセオン(RTN) 126.20ドル18.0 ・トマホーク、パトリオットを開発したミサイルの世界トップメーカーです。14年売上は、ミサイルシステム26%、統合防衛システム25%、宇宙・航空システム25%、諜報・情報およびサービス(サイバーセキュリティなど)24%からなります。

・売上の約8割以上を米国中心の軍需向けが占めますが、米国売上比率は年々低下、海外売上が約3割を占めます。

・7-9月期決算は、ミサイル、統合防衛システムが牽引して売上は前年同期比6%増となる一方、EPSは製品ミックスの要因などで前年同期比11%減となっています。
買付チャートベクトン ディッキンソン(BDX) 151.68ドル18.1 ・世界的な医療機器メーカーで、注射器、注射針、カテーテル等が主力製品です。15年3月に同業のケアフュージョンを買収、薬剤調製などへも製品を広げています。日本のテルモにあたる会社です。

・世界経済が減速する中、本来であればディフェンシブなヘルスケアセクターの魅力が高まるはずですが、主力のバイオ医薬品は、米政府当局による価格抑制への警戒感が残ります。一方、医療機器の分野はそのような懸念がなく物色されている可能性があり、注目できるでしょう。

・11/4発表の15年7-9月期決算は市場予想を上回る増収増益で好調です。16年9月期は、売上は前期比23-23.5%増、EPSは17.0-18.0%増を見込みます。買収効果を除いたオーガニックの売上成長率は4.5-5.0%増と想定しています。
買付チャートダウ ケミカル(DOW) 53.37ドル15.3 ・世界最大級の総合化学品メーカーで、同じく米化学大手のデュポンとの合併に合意しました。合併後は両社の事業を持ち寄って、3つの上場企業に分割する意向です。

・7-9月期決算は、製品の平均価格(為替の影響を含む)が前年同期比18%も下落して売上は同16%減でした。一方、純利益は部門利益の過半を占めるパフォーマンス・プラスチック部門が他部門の落ち込みをカバーして3%増を確保しています。

・世界経済の低成長を受けて事業環境は厳しいものの、企業努力で利益の落ち込みを防いでいます。合併によるコスト削減と分社による企業価値の顕在化が期待されます。

注:予想PERはブルームバーグ集計のコンセンサス予想EPSによります。マクドナルド、レイセオン、ダウ ケミカルは16年12月期、アドビ システムズは16年11月期、ベクトンディッキンソンは16年9月期です。

※会社資料、ブルームバーグのデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算
14日(月)・日銀短観(12月)
15日(火)・ドイツZEW景況感(12月)
・ニューヨーク連銀製造業景況指数(12月)
・米消費者物価指数(11月)
・NAHB住宅市場指数(12月)
・米FOMC(米連邦公開市場委員会)(16日まで)
オラクル
16日(水)・ユーロ圏消費者物価指数(11月)
・米住宅着工・許可件数(11月)
・米鉱工業生産(11月)
・米政策金利(現地午後2時、日本時間17日午前4時)
フェデックス
17日(木)・ドイツIFO企業景況感指数(12月)
・米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(12月)
アクセンチュア
18日(金)・中国住宅価格(11月)
・日本政策金利
レナー、カーマックス、カーニバル
21日(月)・ユーロ圏消費者信頼感(12月)
22日(火)・米実質GDP(7-9月、確定値)
・米中古住宅販売件数(11月)
ナイキ、マイクロン テクノロジーズ
ペイチェックス
23日(水)・米個人所得・支出(11月)
・米耐久材受注(11月)
・米新築住宅販売件数(11月)
・米ミシガン大学消費者マインド(12月)
24日(木)  
25日(金)・クリスマス・デー

※ブルームバーグデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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