新型コロナウイルスの世界的拡大に伴う市場の変動性拡大の影響により、国内個別株式を対象原資産とするeワラントの新規発行銘柄数を削減していましたが、9月23日より国内個別株式20銘柄を対象とするeワラントの取扱いを再開します。本稿では、取扱いが再開された個別株とeワラントの活用法を改めてご紹介したいと思います。
どのような銘柄が追加されたのか? |
今回の発行では、セクターのバランスやこれまでの人気を考慮して、次の表の20銘柄が選定されました。
これらの銘柄のうち昨年末からの騰落率上位・下位3銘柄ずつを抜き出してみると次の図のようになりました。
上位には、コロナ禍でも巣ごもり需要が期待されたサイバーエージェント(4751)や、宅配需要からいち早く回復をみせたヤマトHD(9064)、英半導体設計大手のアームの売却やMBOの検討報道など話題の尽きないソフトバンクグループ(9984)が入っています。一方で、原油価格の低迷による影響が懸念される国際石油開発帝石(1605)や、鋼材需要の減少が続く日本製鉄(5401)、長期金利の低下等が重しとなっている三菱UFJFG(8306)が下位となっています。
ダイナミックな値動き…だけじゃない? |
8月の上昇率ランキングでは、金リンク債を対象とするコールが上位を独占しました。ただ、1位の金リンク債コールでも上昇率は390%と、eワラントにしては少し物足りない数値という印象を受けます。対象原資産のラインナップが比較的豊富で、市場のボラティリティも高かった5、6月には、日産自(7201)を対象とするコールが800%超の上昇で1位をとっていました。ボラティリティこそ落ち着いた水準での推移が続いていますが、対象原資産の増加でよりダイナミックな値動きをみせる銘柄が現れるかもしれません。
もちろん、eワラントの魅力は単純にコール・プットを利用したリターンを狙うだけではありません。プットを現物株の保険として利用することもできます。前述したソフトバンクグループは、昨年末からの上昇こそ大きいものの、9月初旬には米ハイテク株の急落により1週間で10%超安となる場面もありました。こうした下落局面でも、保有する現物株と同量(各原資産によって1ワラント当たりの原資産数は異なります)のプットを保有しておくことで、現物株が目減りした分に近い額のリターンをeワラントで得ることが出来ます。予想に反して上昇をみせても、損失はプットの買付額だけで済むため、掛け捨ての保険のように使えるというわけです。
皆様も追加された銘柄を活かした投資を検討してみてはいかがでしょうか。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
18日には東京発着のGoToキャンペーンが解禁されたほか、菅新首相が携帯事業者間の競争を促すなど追い風が続いているよ。1,000円処でこう着感を強めていた株価も1,200円まで上昇してきているね。昨年6月につけた高値1,300円を目指す展開に期待しているよ。
権利行使価格が近く手掛けやすい銘柄を選んだよ。
1カ月くらいを想定しているよ。
4円台での売却を目標としているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
サイバーエージェント プット 67回
SUMCO コール 191回
サイバーエージェント コール 136回
SUMCO プット 125回
米ドル ドル安(プット)型 994回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
米ハイテク株の急落を受けて調整を見せたけど英アームの売却、MBOの検討報道などから調整前の水準まで値を戻したよ。MBOプレミアムに期待した買いが入ったみたいだけど、直近半年の株価にプレミアムを上乗せした水準と現在の株価を比較するとMBO発表があっても一段の上昇にはつながらないと考えたよ。
権利行使価格が近い銘柄を選んだよ。
1カ月くらいを想定しているよ。
4円台での売却が目標だよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
日経平均 プット 1503回
米ドル ドル安(プット)型 994回
ソフトバンクグループ プット 415回
日経平均 コール 1690回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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