SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-11-03 15:53:54

マーケット > レポート > 投資戦略を極める! > 主要中銀の資産残高から2021年末の日経平均を予想!3万円超えも?!

主要中銀の資産残高から2021年末の日経平均を予想!3万円超えも?!

2020/12/25

2020年初に挙げた記事の中で、2020年末には日経平均が25,000円程度にまで上昇するのではないかと述べました。約1年が経過してみると、本稿執筆の12月24日終値時点で日経平均株価は26,668円となっており、まだ結果は出ていませんが年初の予想を上回る水準で2020年を終えることになりそうです。日経平均株価が予想を上回ったのは、上記記事でも言及していた主要中銀の資産額が予想を上回るペースで拡大したことがその要因のひとつと考えられます。本稿では直近の日米欧の中央銀行の資産額について見てみるとともに、2021年末の日経平均株価の水準を予想してみました。

申込後は即時にお取引可能!

eワラントお申し込み

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

2021年の主な政治・経済イベント日程

図1は米国の連邦準備制度(Fed)、日本銀行、欧州中央銀行(ECB)の資産残高について、2008年12月末を100としてその推移を示したものです。

2019年までの状況を見ると、2008年の金融危機への対応として量的緩和を開始したFedとECBですが、景気の回復を受けて量的緩和の停止、Fedに至ってはバランスシートの縮小を行っていました。しかし、それぞれ2019年の秋から(実質的に)量的緩和を再開し、資産残高は増加基調にありました。一方の日銀は金融危機以前から量的緩和を行ってきましたが、2013年の黒田総裁就任以降、ETFの買入も行うなど、各国を上回るペースで資産残高が拡大していました。

この状況が大きく変化したのが2020年3月です。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大やそれを受けたロックダウン(都市封鎖)により、景気が急激に冷え込むことを懸念した各国中銀は金融危機時を上回るペースで追加緩和を行い、資産残高は大幅に増加しています。

図1では日本銀行の資産残高の伸びが桁違いに大きく見えますが、金額で比較すると少し見え方が変わってきます。図2はFedとECBの資産残高を円換算して比較したものです。2020年12月24日時点でFedが約754兆円、日本銀行が約712兆円、ECBが約886兆円、合計約2,352兆円という規模です。2019年12月末時点の資産残高では、Fedが約448兆円、日銀が約573兆円、ECBが574兆円、合計約1,595兆円でしたので、2020年の1年間で3者合計の資産残高が1.5倍近くまで増えていること、特にECBとFedの資産残高の伸びが日銀を大きく上回っていることがわかります。なお、FedとECBの資産額は上下に振れていますが、これは為替レートの変動によるものです。

主要中銀の資産残高と株価の関係

中央銀行が資産買い入れによって市場に資金を供給すると、自国通貨(Fedの場合は米ドル)は下落し、その一方で株式などの資産価格は上昇することになると考えられていますから、株式投資において「緩和は買い」と言えます。

そこで日米欧の中央銀行の資産合計額と日経平均株価の関係を見たのが図3です。日米欧の中央銀行が資産を増やしていた時期には日経平均株価が上昇基調にあり、資産残高が減少していた時期には株価が低調に推移していたことがわかります。2020年4月以降の株価の急回復局面においても、日米欧中銀の資産残高の増加が同時期に起きていることが見て取れます。まさに「緩和は買い」だったと言えるでしょう。

日米欧の中央銀行の資産合計額と日経平均株価の相関性をより深く見るために、図4では散布図にしています。横軸は毎月の日米欧の中央銀行の資産合計額、縦軸は毎月の日経平均株価です。図4からは資産合計額が小さいと日経平均株価の水準は低く、資産合計額が大きいと日経平均株価の水準が高くなるという関係が読み取れます。

また、図4の散布図からは資産合計額と日経平均株価の関係式を求めることができ、この時期で見ると日経平均株価の水準=10.366×資産合計額(兆円)+4161.4という関係式によって日経平均株価の水準をある程度説明できることが分かりました(決定計数R2=0.8958)。この関係式が将来も成り立つと仮定すると、例えば日経平均株価が27,500円、30,000円、32,500円となるには、資産合計額がそれぞれ約2,251兆円、約2,493兆円、約2,734兆円あればよいということになります。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、各国中銀は資産買入を続けています。さすがに3月〜6月のように1カ月で100兆円以上の買入を行うというのは想定しづらいですが、経済の立ち直りが見られるまで今後もある程度のペースで買入は続くものと思われます。20年7月から12月までの日米欧の資産残高は月平均で約29. 8兆円ずつ増加しています(12月は24日まで)。やや乱暴ではありますが、このペースが21年末まで続くと仮定すると、円換算した2020年末の資産残高合計は2,352兆円+(29.8兆円×12カ月)で約2,709兆円にまで拡大することになります。前項の試算に基づくと、日経平均株価が32,245円に到達する計算になります。

リスク要因と投資への活用法

前述の通り、「資産残高の増加がこのまま続く」という強い前提の下ではありますが、日経平均は来年32,000円を超える可能性もありそうです。逆に、この前提が崩れた場合には、日経平均の上昇幅は限定的になる可能性があることに加え、市場が「引締め」と判断して、一時的に株価が大きく下落する可能性もある点には注意が必要です。

また、上記試算はあくまで円換算のペースが維持された場合です。各中銀の買い入れペースが継続したとしても、為替相場の変動により大きくぶれが生じる可能性がある点には注意が必要です。現在、FedやECBのほうが日銀よりも緩和ペースが大きくなっており、この傾向が続くようであれば対米ドルや対ユーロで円高傾向が強まる可能性があり、その場合は円換算した中銀の資産残高の増加ペースは鈍化または下落することも考えられます。

以上のことを考えると、基本的に2021年は年間を通じて株高傾向が続く可能性はあると考えられますが、各中銀の買入姿勢に変化が出そうなタイミングには注意が必要となりそうです。通常時は日経平均に連動するETF又はレバレッジトラッカーなどを買い持ちしつつ、金融政策決定会合のタイミングでは一時的に保有する銘柄を手仕舞うことや、プット型eワラントを買い付けて株価の下落に備えることなどが投資戦略として考えられます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 多田 幸大

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

\景品総額1億円!?/NISA応援キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • SBI マネーアシスタント

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.