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2020-02-20 19:34:32

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TOPIX東証浮動株比率定期見直しを利用したイベントドリブン戦略

2020/1/17

株式投資を行う上では、ファンダメンタルズやテクニカルに注目したもの、需給面での変化を狙った投資など様々な手法があります。その中で重要な出来事(イベント)が発生した際に生じうる株価の変動を、収益機会と捉えて投資する手法として、イベントドリブンという投資手法があります。

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M&Aに注目したイベントドリブン

主なイベントドリブンの例としては、M&A(合併・買収)を利用したものが挙げられます。具体的には、M&Aに際しTOB(株式公開買付け)が行われた場合に、買収企業が発表した公開価格が市場価格より高ければ、割安な市場価格で購入し、買収企業のTOBに応じることで、その差額(鞘)を抜く取引となります。そのため、公開価格と市場価格との乖離が大きければ、TOBを利用したイベントドリブンを行う主体が多数出現し、市場において公開価格水準まで買いが集中する現象が起きます。

しかし、もちろんこのイベントドリブンにもリスクはあります。買収企業が際限なく購入し、上場廃止とするならば、TOBに応じてもらえるでしょう。一方で、上限が決まっている場合などによってTOBに応じてもらえない場合には、市場で売却する必要があります。その際、一気に買い方が減少することになりますので、市場価格が大きく低下するリスクがある訳です。TOBがどのような目的で、どれぐらいの数量を目途に行われるかはよくチェックしておく必要があります。

指数の構成銘柄入替えをイベントとして活用

その他、指数(インデックス)に絡んだところでは、日経平均の定期入替えなどがあります。実際に組み入れられると、インデックスに連動する投資成果を目指すファンド(パッシブファンド)による買い需要が発生します。この場合には定期入替えの季節が近づいてくると、証券各社から予想銘柄が発表されることから、関連銘柄として思惑的な資金流入が強まる傾向にあります。

しかし、これについても思惑的な資金流入が強まることによって、実際に組み入れられてもインパクトが限られたり、採用されなかったりすると、これまで積み上がった買いの反動で売りが膨らむ傾向がみられます。除外銘柄についても同様であり、除外されないと、買い戻しの流れが強まり、これが株価上昇の一因になる傾向があります。その他、M&A等による上場廃止によって指数構成銘柄に欠員が出た場合などには、臨時の入替えが行われますので、定期入替え同様の流れになる傾向があります。

直近のイベントと投資戦略案

そして、今月末にはTOPIX東証浮動株比率定期見直しが行われます。1、4、7、10月の第五営業日に発表され、月末での見直し実施となります。今回は4-6月期に本決算が該当する企業のTOPIX浮動株比率の定期見直しが1月10日に東証から公表されています。比率算出の基準は1月30日の終値となります。TOPIX構成ウェイトの増加が見込まれる銘柄(減少が見込まれる銘柄)等には、パッシブファンドによる買い(売り)需要が見込まれることになりますので、注目されるイベントドリブンのタイミングともなるでしょう。

買いインパクトが見込まれる銘柄に対しては、(1)現物市場での新規買いのほか、(2)割高感が意識される銘柄においては、投資金額を抑えてのコール型eワラントによる買いも一考でしょう。また、(3)イベント通過後は買い需要が一巡しますが、強いトレンドの銘柄では、現物株の買い持ちと合わせて、プット型eワラントの買いによるヘッジ戦略が有効となるかもしれません。さらに(4)イベント通過後の株価下落を意識したプット型eワラントの買いといった戦略もあるでしょう。

逆に売りインパクトが見込まれる銘柄については、(1)信用売り(空売り)や(2)プット型eワラントの買いが有効となるかもしれません。また、(3)イベント通過後は売り需要が一巡しますので信用売りと合わせて、コール型eワラントの買いにより株価上昇に対するヘッジを行う戦略が有効となるかもしれません。さらに(4)イベント通過後の株価上昇を意識したコール型eワラントの買いといった戦略もあるでしょう。

以下は、主なプラスインパクトが見込まれる銘柄と、マイナスインパクトが見込まれる銘柄となりますので、投資の参考にしていただければと思います。

プラスインパクトが見込まれる銘柄

レーザーテック(6920)
トヨタ自動車(7203)
ショーボンドホールディングス(1414)
フィル・カンパニー(3267)
HEROZ(4382)
クリエイトSDホールディングス(3148)
ソニー(6758)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
ソフトバンクグループ(9984)
NTT(9432)

マイナスインパクトが見込まれる銘柄

田辺三菱製薬(4508)
野村総合研究所(4307)
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)
アインホールディングス(9627)
クスリのアオキホールディングス(3549)
アルバック (6728)
キュービーネットホールディングス(6571)
グリー(3632)
三益半導体(8155)
パソナグループ(2168)

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 多田 幸大

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